1. 手紙(2006)
《ネタバレ》 毎日当たり前のように報道される犯罪。それをまた当たり前のように見て読んで受け流していた自分には、感じるところがあり、服役するという事の意味、更生するというのは、どういったことなのか・・・いろいろ考えさせられる映画でした。犯罪者とその家族の苦悩を中心に描いた作品でありますから、主人公であり殺人犯の弟である直貴の苦しみをこれでもか!と見せ付けられるが、正直わたしにはその苦しみの半分も理解できていないだろうなぁ。コレばっかりはどんなに上手く描こうが実際の家族の苦しみなど、その身にならないとわからないのだろうから。(もっとも劇中一番理解できなかったのは、すぐそばに沢尻エリカが居るのに吹石一恵と恋しちゃうことなんですけど・・・。)しかし直貴の素性を知ったとたん、避けたりクビにしたりと途端に厳しい態度をとるまわりの人々。最初は「犯人でもないのに・・・」なんて思って見ていたけど、恋人の朝美の父が直貴に言った「人の子の親になったら・・・わかってもらえると思う」という台詞。ありきたりな台詞ではあるけど、子を持つ親としては、こう身につまされるような感じがして、一気に劇中に引き込まれました。また今回一番驚かされたのは、殺人犯の兄を演じる玉山鉄二の演技でしょうか。特に刑務所内でのほぼ台詞の無い、無言の演技から、とてつもない寂しさが伝わってきた気がしたんです。いやぁ今後の玉鉄にはもっと注目したいと思います。それにしても、すでに書かれておりますが劇中、直貴が組んでるコンビのネタは、ホントつまらないですね。特に序盤の頭角を現すあたりのネタ。あんなネタを目の前で見せられたら、ホントに「気まずいねェ~」になっちゃいます。しかしラスト、刑務所内でのネタはなかなか面白かった上に、感動的でもある、とても良いラストに感じました。 [試写会(邦画)] 8点(2006-10-30 02:47:28)(良:1票) |
2. DEATH NOTE デスノート(2006)
《ネタバレ》 最初は不安だったが、話が進むにつれてどんどん良くなって来る。クライマックスのオリジナルのエピソードも悪くない。出来れば、このような非現実的な映画は、その他の部分を徹底的にリアルに描いてほしかった。その方が非現実的な部分がより際立って面白くなると思うんですよね。後、気になったのはライト。頭良い割には、街中や地下鉄でデスノート開いたり、ホールのような声が響くところでリュークと会話したり、ちょっと軽率な行動が目立つ。最後にライトがリュークをはじめて見るシーンでこんなセリフを入れてほしかった。ライト『死神って意外に作り物、ってかCGっぽいんだな』リューク『そうか、死神って皆こんな感じだぜ』。こんなセリフが入っていたら1点プラスしていたかも。 [映画館(邦画)] 7点(2006-06-23 21:19:58)(笑:1票) |
3. ディープ・ライジング/コンクエスト
何と!まだこんな隠し球的サメモノ映画があったとは・・・。今まで何本というサメモノ映画を観てきましたが、このクラス(どんなクラスだ?)の作品をスルーしてしまっていた自分が恥ずかしい。前作が徒党を組むサメ軍団で”質より量”で攻めて来たと思ったら、今度は古代の巨大ザメ!しかも22メートルとデカすぎ!人間なんかボートごと丸呑み状態と来たもんだ。これにはスピルバーグも「オレのよりデカイ!やられた~」と思ったんじゃないかな。いや~この監督さん、笑いのツボをよ~く心得てるねェ~まったく・・・って違うの?どうせなら、ゴジラやウルトラマンの相手が出来るくらい大きくしちゃえば良かったのにね。B級には欠かせないお色気シーンもバッチリで、サメ狩りの前の晩なんか主人公がヒロインにむかって「何だか興奮して眠れそうにない。君を食べたいくらいだ」ですぜ!でもってホントに食べちゃった。いや~この監督さん、笑いのツボをよ~く心得てるねェ~まったく・・・って違うの? しかしこの監督、前作と比べて確実に進化している、いろんな意味で・・・。 [インターネット(字幕)] 3点(2005-08-27 01:11:08) |
4. ディープ・ライジング
《ネタバレ》 質が悪いなら量で勝負じゃ!今度のサメは徒党を組むぜ!おっ、なんか面白そう?でもそれだけです。もう話がお決まりでして、違うサメ捕らえちゃって大喜びするわ、市長は主人公の話をまともに聞かないわ、でまた犠牲者出ちゃったり、キスするわと、もう飽き飽きの展開です。まあ、良く言えばオーソドックスとも言えなくも無いですが、ほどがあるってもんです。その他サメが徒党を組む以外に新しい試みとしては、主人公とヒロインのデートシーン。B級に濡れ場は付き物ですが、楽しげに普通のデートをしているところを結構な時間見せる映画は珍しいかと・・・ってか、おまいら、こんな大変な時に何やってんだ!解決してからにしなさい! [インターネット(字幕)] 3点(2005-08-26 11:34:08) |
5. 天国までの百マイル
ダメダメの主人公に残酷な兄弟たち。そしてやさしい母親。ありきたりの設定だけど、見終わってイイ気持ちにしてもらえた感じ。移動中の筧利夫(役名忘れた)が説教しつつも母親を労わり、お金を貸すシーンや母親との食堂でのやり取りなど、要所要所に心温まるところがありました。 終盤、病院の電話での主人公と大竹しのぶが話すシーンが最後を締めていて良かったです。 7点(2005-01-28 11:09:12) |
6. ディープ・インパクト(1998)
大統領が事態を世間に公表するまでの展開は実に素晴らしい。話に引き込まれるようで出だしとしては完璧に近い出来だと思っている。しかし、それからがどうも・・・。ティア・レオーニの女性キャスターの話とロバート・デュヴァルたちの彗星爆破プロジェクトの話、そしてイライジャ・ウッドが絡む地下非難計画の話と、ちょっといろいろ詰め込みすぎて話が散漫。しかも、時間が足りないせいか、どれも話が薄くて粗いもんだから感動も何もない。121分という時間で収めるのであれば、あんまり欲張らないで、どれか一つの話を完璧に描いてほしかったと思っています。もしくはお涙頂戴なんか考えないで、もっとドキュメンタリータッチにしてくれた方が良かったかも。その点では、コノ作品と良く比較されるバカ映画「アルマゲドン」の方が話はトンデモナイが、一つの作品としての完成度は高いのでは?と、思っても見たりする。 4点(2005-01-13 12:04:38) |
7. テキサス・チェーンソー
ハッキリ言おう。この作品、あらいる面でオリジナル「悪魔のいけにえ」には遠く及ばない出来です。しかし、それも仕方が無いのかもしれない。「悪魔のいけにえ」は撮影当時のあらゆる事がうまくプラスに働いて完成した、奇跡とも言える作品なのだから。現在、もしくはコレからどんなに映画界が進歩しようとも、どんなに金をかけようがオリジナルを超えることは無理なのではと、わたしは思っている。とはいえ、この作品もけして悪い出来ではない。間違いなく近年のホラー作品では上位に位置する作品と言えるでしょう。そうそう、あのギャーギャーバカみたいに逃げ惑うヒロインだけは、オリジナルに勝るとも劣らない、頭痛くなりそうなイライラ感を出していて良かったかも。 7点(2005-01-08 21:49:04) |
8. デイ・アフター・トゥモロー
もう、普通に楽しんでしまいました。124分ですか?もう、ぜんぜん気になりませんでした。逆にもう終わっちゃったァ・・・といった感じでしょうか。 CGが凄いだの、もうその辺はどうでもいいです。あまりにもその進歩が早すぎて、最近あまりその辺に感動しなくなりましたし。この作品は素直に「あ~こういう現象がおきたら、こんなふうになるんだ~」なんて自然現象に関心しておりました。気になったところと言えば、序盤、棚氷に亀裂が入ってデニス・クエイドが2度目のジャンプでギリギリ助かるところ?なんか「出来すぎだろ!」なんて思ったところと、最後の大統領の演説ですか?「またか!」って感じたところでしょうか。映画マニアから、そうでないあんまり映画を見ない人まで、みんなでワイワイ見るのに良いんじゃないですか。こういう作品。 7点(2004-11-18 12:58:48) |
9. ティコ・ムーン
映像は綺麗ですねェ~。世界観も独特なセンスでキッチリ固めています。普段そんなこと言わんわたしでも書いてしまいますよ。でもそれ以外わたしの気をひいたものが無いのも事実です。正直このテンポもあまり好きではないですね。ちょっと眠くなったりして。 5点(2004-10-31 02:48:40) |
10. デビルマン
ココの評価の低さにビックリ!もう、我慢できなくて見に行きました。2時間ほど前に見終えたばかり。いや~劇場まで見に行ってホント良かった。ちゃんと金払って見てきたんだから(メンズデーで1000円だったけど)思ったことバンバン書かせてもらいますよ。もう点数どうり”ある意味貴重”な作品です。まずねェ説明的なセリフが入りながらの強引な展開に驚かせられます。やっぱり原作を2時間ほどに収めるということが無謀だったことがよ~く表現されています。そして役者が演じる芝居部分。これがもう演技が酷いのか脚本が酷いのか・・・まあ両方酷いんでしょうけど、まあ幼稚なセリフはある意味永井豪作品っぽいと言えばそうなんですが、とにかく、かなりの破壊力です。そしてCMやメイキングで散々見せられたデビルマンやシレーヌ、その他もろもろのCG。まあ、この辺はがんばっていると言えばがんばっているんですけど・・・戦闘アクション少なすぎ!シレーヌは?もう出て来ないの?ジンメンにいたっては・・・。アクション自体もCGの方はいいとして、役者によるアクションがヘタクソで迫力まるでなし!いや~どうしようホントに。ツッコミどころ満載で書ききれないです。はじめに「デビルマン」映画化が決まった時「日本で撮ってくれて良かった」と思ったものだが、今では実際に来ていたハリウッドからのオファーにまかせた方が良かったのかな?と思ってみたりする。さあ皆さん、レンタルなんか待たないで劇場で金を払って見ませんか?そしてココに本音をぶつけましょう♪ 2点(2004-10-14 15:32:18)(笑:3票) |
11. デッドヒート
案の定酷評の嵐・・・まあ仕方ないのですが。今回はレースがメインなんですけど、香港のレースは良かったんですけど日本のレースシーンがね・・・。でも、この作品には個人的に凄く思い入れがあるんですよ。これの日本でのロケ地がわたしの生息地、仙台だったんです。しかも結構近所で何回かジャッキーを見かけたし、アニタ・ユンにも合えたんです。ジャッキーは群がるファンに出来るだけサインをしてあげるとても良い人だった。だから評価もちょっと甘くなってます。 5点(2004-01-04 02:37:39) |
12. ディスクロージャー
マイケル・ダグラスってハッキリ言って好きな俳優ではないし、演じる役もあまり共感が持てないと言うか好きな役じゃない方が多い。この作品でも例によってダグラス演じる役はなんか好きにならない。しかし、この作品のデミはもっと嫌な女を演じている。男としてだろうか?ダグラスを応援したくなるくらいだ。終盤にかけて、徐々に2人の立場が逆転して行く所は男としては気持ち良い。で、クライマックスで完全にダグラスが勝利した時もなかなか良い気分だった。 6点(2003-12-14 03:45:43) |
13. 天国から落ちた男
《ネタバレ》 スティーヴ・マーティン主演第一作目にして、この作品こそ、わたしをマーティンの虜にした作品。冒頭、黒人一家の中で一人白人のマーティンが一緒に暮らしているのだが、いいおっさんになってから母親(もちろん黒人)に自分が本当の子供ではないことを教えられてショックを受ける。ココでもうわたしはやられてしまった。”くだらないモノ大好き精神”に火を点けられてしまったのだ。その後もさぶいギャグの連発で脳感覚が麻痺すること間違いなし。 [DVD(字幕)] 9点(2003-12-09 21:49:10) |
14. DEAD OR ALIVE FINAL
竹内力&哀川翔で近未来が舞台のハイパーSFバイオレンス・アクションってところは素晴らしい。さすが三池監督。オール香港ロケでみんな広東語?を喋っているのに竹内&哀川はオール日本語。で香港の方々の広東語と日本語で会話が成立しているという所は、なかなか好感持てる作り方ですね。前2作と違い序盤から日本刀振り回すは、銃弾受け止めは、オーバーヘッドキックで弾丸打ち返すはで程好いハジケ具合に期待は高まって行くのですが・・・。中盤以降ややダらけた展開でイライラしだします。それどもクライマックスの哀川と竹内の一騎打ちは、吹替えスタントマンバリバリにわかりますが見ごたえ十分・・・だったのだがラストが弾けすぎ。「えー行き過ぎだよ」と思わず思うも「もうどうでもイイヤ・・・」と思えてしまうのでありました。 5点(2003-12-08 12:56:28) |
15. D.N.A.
96年の作品だけど「今更・・・」って感じでしたね。「ドクター・モローの島」(77)観た時の衝撃やドキドキ感はどこえやら。ジョン・フランケンハイマーって監督がいけないのかな?ベテランが古い作品リメイクしてもあんまり意味無いと思うんですけど。どうせなら若い監督に好きなようにやらせた方が、まだもう少しマシな作品が出来たんではないかな? 3点(2003-12-08 11:27:21) |
16. デイライト
やはりこの手の脱出系パニック?映画には皆さん「ポセイドンアドベンチャー」を引き合いに出していますがこの作品、そこまでも行ってないと思います。つまらなくはないものの何か違うんですよね・・・。やはりスタローン色が強いのでしょうか?パニックモノというよりはアクションモノって感じがするんですよね。悪く言えばスタローン主演作の中の1本って感じでしか記憶に残らない映画でしょうか? 5点(2003-12-05 20:44:54) |
17. デンバーに死す時
ボスからの仕事、いったい何をしようとしたんだろ?しかも仕事の人選がメチャメチャだよ。皆で集まった時「コレは失敗する」と誰もが思うだろね。と言うように話はかなり荒が目立つし主役のガルシアもイマイチ、パッとしないんだけど、」その脇を固めるロイド、ウォーケン、ブシェミなどの個性的な俳優たちでかなり助けられた作品となっている。また、この濃い男達の中でアンウォーがいい感じに花を添えてて良い。 6点(2003-11-30 23:03:32) |
18. デス・レース2000年
小学生が「僕が考えた車」と言わんばかりのカーデザインは素晴らしくダサカッコイイ!そんな「僕が考えた車」で人をひき殺しまくるという、まともな方々からは見向きもされず、わたしみたいなボンクラにしか相手にされない如何しようもなく素敵な作品です。 7点(2003-11-20 11:24:50)(笑:1票) |
19. 鉄拳(1990)
”あの「どついたるねん」の坂本順治監督が渾身の力を込めて描くボクシングファンタジー!”当時「どついたるねん」にえらく感動していたわたしに追い討ちをかけるごとく現れた坂本監督の最新作。しかも主演は「トラック野郎」シリーズで大好きな菅原文太と元ミドル級日本チャンピオンの大和武士!挙句の果てにはシュートボクシングのシーザー武志と来たもんだ。「この映画は只者ではない・・・」と勝手に思い込んだわたしは公開初日に劇場に飛び込んだ。そしてあまりの面白さに座席から落ちそうになった。真面目なのかふざけてるのか、現実味の無いストーリーはまさに”ボクシングファンタジー”だった。注目すべくは迫力ある挌闘シーン。ラストの文太&大和のボクシングチームVSシーザー率いる殺人格闘技集団?の戦いは本物の挌闘家だからこそ出せるリアル感と一発一発に痛さを感じさせる撮り方は素晴らしいの一言!特に文太とシーザーの一騎打ちはある意味崇高にさえ感じる名勝負だろう。 9点(2003-11-12 01:22:14) |
20. ティアーズ・オブ・ザ・サン
基本的に”戦場救出モノ”って所でかなり使い古された設定なんですが、それ以前にアクション娯楽でもなく、感動モノとしてもイマイチ。リアリティは無し、実に中途半端で良いとこなしの作品。特にこの手の作品にはリアリティはかなり大切な要因だと思うのですが・・・。そして見る前からある程度は予想していたのですが、ブルース・ウィルス率いるチーム(アメリカ)の行動を正義の行動に見せるため、追ってくるナイジェリア兵にトコトン悪っぽく撮っている所でしょうか。まあ映画だからしょうがないんですけど、なんとなく”アメリカ=善”という所を作ろうとしている所が引っかかりますね。ラストのやたら子供を出す所も「良いことをしたんだ」と押し付けられてるようでもありましたし。最後にモニカ・ベルッチは悪い女優ではないけど、この映画ではあまり好感が持てません。こういう作品に下手にロマンス入れると台無しですよ。B・ウィリスはやっぱり迷彩服よりタンクトップかなァ。 5点(2003-11-04 03:47:31) |