1. デイ・アフター・トゥモロー
《ネタバレ》 環境週間のポスターに、この映画が使われているというのが、まず笑える。特撮&SF映画としては上出来といえるほど、面白かった。こういう温度では、こうなるんだーとか、こういう観測しているんだーとかいうような、単純な驚きが随所にあって、サイエンス・フィクションとしてきちんと楽しませてくれる作品だった。SF作品にこれ以上の現実的なツッコミをするのは野暮である。映像は迫力があったし、大まじめに環境問題をテーマにもってきて、こういうストーリーを練り上げるのも古き良きSFという感じでもある。主人公(子)と共に図書館にこもるメンバーの人選とか、大統領と副大統領の使い方とか、国境の場面とか、案外にかなり気を遣って話を構成しているような気がする。ラストが「インデペンデンスデイ」のごときアメリカ万歳なものにならなかったのも、時代を反映していると言うべきなのか・・・・・・。日本のシーンは確かに違和感があったが、その後の日本のが描かれることがなかったので、むしろ、冒頭に出したんだから最後もフォローしてくれよと思った。それにしても、この映画の隠れたテーマは理系VS文系なんじゃないだろうか・・・・・・? 日本は「理系離れ」と言われているが、理系離れしてたら、国家が滅ぶかも?! 8点(2004-06-18 13:49:31) |
2. デアデビル
ベン・アフレックの演技力は完全に無視され、悪役のコリン・ファレルのキレっぷりだけが、かろうじて見所となっている。主人公とヒロインのアクションシーンが、あんまりにも下手すぎてうんざりした。アクションはどれもショボすぎ。だいたい、話の組み立てや流し方がかなりめちゃくちゃで、せっかく「超感覚は持ってるけど鎮痛剤が必要なヒーロー」という異色の設定も、主人公の苦悩も、空回りしてしまっている。役者もそろっているのに、もったいない。終わり方が、いかにも「続編があります」というノリだったけど、続編なんか作らないでくれ。 3点(2004-02-26 22:02:18) |
3. デビル(1997)
何が悪いのか分からないが、面白みのない映画だった。脚本が最悪っていうわけでもないし、良いカットもある。主役はハリソン・フォードとブラット・ピット。でも、早送りしたくなる映画だった。 3点(2003-11-19 18:58:24) |
4. ティファニーで朝食を
何度観ても、オードリーの美しさや可愛らしさに驚嘆のためいきがでてしまう。あやうく、もろく、あさはかなホリーが、オードリーが演じたとたん、可憐で魅力的でお手本にしたい女性に見えてしまうところが、すごい。舞台であるティファニーのお店の前を行き交う、ゴージャスな人々も、チェックしているとなかなか面白い。個人的には、ホリーではなく、ポールを囲っていた奥様に感情移入してしまうので、ポールに別れ話を持ち出された彼女が、精一杯の虚勢を張って、すがりつくまいとしているのが可哀想で痛々しかった。ヒモ男でなくなったポールと、前科持ちになったホリーが、今後きちんと生活していけるとは思えないが、ムーンリバーの音楽にのせられて、ラストシーンで「良かったねぇ」と思ってしまう。古き良き傑作映画ではあると思う。 7点(2003-10-28 21:07:11)(良:1票) |
5. 天空の城ラピュタ
ファンタジーとして、これ以上のものは無いと思う。夢と希望とを与えてくれるという意味で、本当に、何度見ても素晴らしい映画。ただ、個々のキャラクターの人間ドラマとしては、多少不満があるので、満点を上げられない。 9点(2003-10-20 21:20:26) |
6. デイライト
《ネタバレ》 スタローン映画としては、ましなほう。明らかにヒロインだと思われる女性以外、誰が生き残るのかが最後まで読めなかった。皆んなの動揺を防いでいた冒険家(なんとヴィゴ・モーテンセンである)が、スタローン登場と共にあっさり殺されたのを初めとして、意外なテンポで死者が出た。それにしても、ラストにニューヨークを象徴するかのごとくツインタワーが映し出されると、ちょっとドキッとするなぁ。 5点(2003-07-27 01:06:58) |
7. 天と地と
非常に空疎な印象の映画。あの原作から、どうしてこういう脚本が出来上がるの? と思う。俳優の演技は悪くないのに、映像ひとつひとつは美しいのに、全体としてはバラバラで物語になっていない。何より戦国時代が舞台なのにどこにも迫力が無い。赤と黒の甲冑は映像美を目指したのだと思うが、現実的ではないし、安っぽくなっただけ。あんなに大勢のエキストラを使って撮れる映像がこんなものなのかと思う。まさに、お金をかけても良い映画を撮れるわけではない、の見本のようだ。信玄と謙信はどちらも良いのに、二人並べたときにはミスキャストに感じるのは何故だろう? 3点(2003-07-23 18:54:08) |
8. 天使にラブ・ソングを2
前作は心から楽しめたが、こちらは高校が舞台になっているために「そんなことありえない」と思ってしまう部分が強すぎて、素直に楽しめなかった。 5点(2003-07-23 18:34:01) |
9. 天使にラブ・ソングを・・・
心から楽しめる映画だった。シスターの集団がとても可愛い。信仰と音楽が表裏一体になっているところに、日本とは全く別の文化を感じて面白いと思った。 7点(2003-07-23 18:29:22) |
10. デンジャラス・ビューティー
単純明快で面白かったけど、サンドラの変身前をもっと酷くしても良かったのでは? コンテストの裏話とかは面白かったけど、「美人になる方法」をもっと詳しく教えて欲しかった!! 4点(2003-07-22 11:02:12) |
11. 天河伝説殺人事件
犯人が、配役で想像がつく、と公開当時言われていたような気がする。その通りだ。能楽のシーンは、シテ役が倒れたからって妹が舞台に駆け上がるなど、現実には絶対やっちゃいけないことばかりをやっていて、アレレと思った。トリックも含めて、あんまり伝統芸能を知らない人がつくった映画なんだなと思っていたのだが、なんと監督は市川昆だった。サイテー。 2点(2003-07-09 23:52:25)(良:1票) |
12. テイラー・オブ・パナマ
最初は颯爽と登場するピアーズ・ブロスナンを、どうしてもボンドだと思って観ちゃうので、後半の「やめてー」と叫びたくなるようなめちゃくちゃな展開に苦笑させられる。たぶん、この映画の見所は、それにつきる。パナマ情勢を真面目に取り上げているような、単なる007パロディのような・・・・・・。第一、映像が時々とてつもなく適当で、全体的には安っぽいB級な映画。 5点(2003-07-09 23:44:44) |
13. ディープ・インパクト(1998)
公開当時、ほぼ同じ頃に見た「アルマゲドン」と比べて迫力が足りないと思った。でも、あとからふと思い出すようなシーンがいくつか有る。津波にのまれる父と娘とか、バイクで逃げる恋人たちに赤ちゃんを託す両親とか。シェルターに入れるかどうかの選別の話も、さらっと描いていたが、よく考えると深い問題だった。まだ実現していない黒人大統領を登場させたことも大きいと思うし、演説場面でのモーガン・フリーマンは風格十分で素晴らしい。それにしても、いざというときには新婚の夫を見捨てて母親にところに行く妻、というのは案外どの国でも変わらないのだろうか? ツッコミどころもいっぱいあるが、最後の日を迎えるときに、人はどう行動するのか、どうありたいか、というメッセージはある程度伝わってくる。少年か青年かよく分からないような・・・・・・という印象だった主人公は、イライジャウッドだったのか!! 5点(2003-06-16 22:38:21) |