1. デビル(1997)
宣伝でいうサスペンス・アクションとは違い、ハリソン・フォードとブラッド・ピットの人情物語をベースにドンパチシーンを合間にはさむ程度でどちらかというとヒューマンドラマに分類してもおかしくない内容である。そのためか善vs悪といった図式が成り立たず、アクション・シーンが尻つぼみに終わってしまい、どうも緊張感を欠いてしまう。そうはいっても2大スターの友情物語は新鮮であり、子供と遊ぶブラッド・ピットをハリソン・フォードが温かく見守るシーンは心あたたまる。見所は別にあり!そんな感じの作品。 6点(2003-10-07 14:13:23)(良:1票) |
2. デッドマン(1995)
主演ジョニー・デップがそもそも失敗。ジム・ジャームッシュの場合、癖のある役者を撮らせたら、それこそ水を得た魚のように無限な広がりをみせるのだが、今作みたいに内容により人物像を浮きぼらせる展開には向いていないように思える。というのも、彼の作品は内容うんぬんではなく、デティールにこだわった人物描写が素晴らしいのである。好きな監督で10点を2作もつけているが、今作は彼特有の空間、沈黙を楽しむには至らない。最後にニール・ヤングによる即興のギタープレイは圧巻だった。 2点(2003-03-26 15:53:54) |
3. ディープ・インパクト(1998)
黒人のモーガン・フリーマンが大統領。この映画で唯一共感できた部分。 3点(2003-03-17 19:59:35) |
4. テルマ&ルイーズ
テルマ&ルイーズの主従関係が次第に逆転する過程が実に面白い。個性的な女二人に比べ、男性陣の物足りなさを感じるが、それもリドリー・スコットの狙いなのか?個人的には理想とするロード・ムービーとはかけ離れているが、自由に身を任せた二人が終始爽快で見ていて気持ちよい。ただ、最後のシーンは劇的に終わらせようとする、制作側の狙いが見え見えで冷めてしまう。強要される感動はどうも好かない。 7点(2003-03-17 10:05:14) |
5. ディープエンド・オブ・オーシャン
愛する子供を失う親たちの恐怖と喪失感がうまく表現されている。ただ、個人的にはもっとシンプルに描いても良かった気がする。マスコミを使った公開捜査など大げさな演出はアメリカ映画らしいが、少々冷める。 6点(2003-03-09 20:58:28) |
6. 手錠のまゝの脱獄
始まって数十分で展開が読めるのは欠点かな。手錠で繋がられた白人と黒人が逃亡、いがみ合う二人、う~~ん先が完全に読めちゃうよなぁ。人種差別をベースにした逃亡劇だが、個人的にはそういったメッセージよりか娯楽映画としてみた方が面白いと思う。逃げる者、追う者は非常にコミカルに描かれていて、緊張感を煽るというより、男同士の友情の芽生える過程を中心に描かれている。それとなんといっても、ラストの汽車に飛び乗ったカレンが怪我をしたジャクソンを引き上げようとして、結局二人とも振り落とされてしまうシーンは友情の証みたいな感じで見応えがあった。 8点(2003-02-25 22:48:56) |
7. テス
ナスターシャ・キンスキーの「美」と、田舎町の風景が良く溶け込んでいる。映像美を楽しむ映画でしょう。話の内容は、展開が突発的で、終わり方も劇的に作りすぎな感があり、映像が素晴らしいだけに首を傾げる。波瀾万丈を描くのではなく、前半でみせた貧しいながら、輝きを放つテスをもっと生かして欲しかった。 7点(2003-02-08 10:33:31) |