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プロフィール
コメント数 105
性別
自己紹介 お久し振りの方、初めましての方、
こんにちは。

只今、写真家として水面下より目立たない所にいます。
新聞に載っても名が売れない写真家…最早、自力で行きます。
新レビューはまだ未定。

ハリポタ見るくらいなら、B級を選ぶ偏屈です!
新作は5年は寝かせます!!

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1.  ディア・ハンター
私が本作のDVDを購入(ほぼ衝動的に)して帰ると、伯父がちょっと意外そうな顔をして私を見ていた。「お前そんなん観るの?」怪訝そうに「何故?」と聞くと「観りゃわかる…」其れが、妙に記憶に残っている。  チミノの描く流麗なダンスシーンは、その後展開する恐ろしい惨劇を全く予期させない。戦場へ向かう仲間達に些かの憂いがあったとしても、そんな物を表に出すことすらタブーの様に馬鹿騒ぎしてみせる。 戦場に立つまでの一時を過ごす彼らには、その生活が一変してしまうかも知れないと云う不安は薄かった…否、同じ様にこれからも皆仲良く連む事が出来る、其れが当たり前..と信じていたのかも知れない。 そう思いながら、あのシーンを回想すると一層悲しくなる。  戦争は全てを変えてしまう。其れが自然であったり、命であったり、友情であったり、形は様々だ。失ってしまうものの大きさは計り知れない。英雄となって街に戻ったマイケルは、親友を失し、ニックは心を失してしまう。再会して、マイケルを認識した瞬間、ニックのこめかみを貫く銃弾…ひたすらショックだった。 感動したか?そんな物ではない。衝撃だったと云うしかない。そして、この作品が米国映画であると云う事に些か驚き、更には腹立たしささえ覚える。観賞後の後味の悪さから言えば、No,1。 第2のベトナム戦争だのと揶揄されているイラクの一件。同じ悲しみを抱える人が少なからず存在する事を、米国大統領に言ってやりたい。言ったところであの偏屈が判るかは甚だ疑問だけど…  未だに「観りゃわかる…」と云った伯父の言葉の真意を確かめていない...。 私自身の中だけで補完してしまう事にする。
9点(2004-06-14 00:24:05)(良:2票)
2.  天空の城ラピュタ
ラストに向かってアクセルが踏まれた瞬間から、徐々に蓄積されてゆく、例えようのない別れに似た淋しさ..堪らない気持ちにさせる。  人間の傲りが生産するモノは、決して『生』に結びつく事はない..地を離れて人間は生きる事が出来ない。それは、人間は自然<地球>から発祥したものであり、地球に生かされていると云う事_それを再確認させられるアニメ。  快活に展開してゆくストーリーが薄絹のようにそれらを覆い、ソフトに伝えてくる。決して強烈に突き付けるのではなく、音楽に乗って耳に届く歌詞の様に柔らかく。   特筆すべきは、本作の骨組みの一つになっている『友愛』、それに差し込まれる『慈愛』。これなくして、正義はエゴでしかない。人間の忘れてはならない『成分』の一つだと思う。
7点(2004-05-22 17:46:49)(良:1票)
3.  デッドゾーン 《ネタバレ》 
昏睡状態から奇跡的に目覚めたのは、事故が起きてから5年後…。  望まぬ能力を授かり苦悩する、悲しく孤独な男を演じるのは、C・ウォーケン。普通ならば、超能力を持った主人公は華々しく、正に“ヒーロー”として描かれる事の方が多いでしょう。しかし、この作品は所謂“ヒーロー”的な人物ではなく、秘めた力によって苦しみ、周囲から孤立してゆく孤独な主人公と、事故によって引き裂かれた元恋人との悲恋を描いています。  私がウォーケンを知り、ファンになった切っ掛けがこの作品。感情の機微を僅かな表情で見事に表現している彼の演技は、とても賞賛に値します。 舞台が秋から冬に掛けてと寒々しさと、悲愴的な色調をもった作品ですが「クローネンバーグが苦手」と言う方はこの作品から挑戦されると良いでしょう。少々“キングらしさ”の方が際だっているかも知れませんが..ラスト、元婚約者の腕の中でジョニーがつぶやき、彼女が答える2人の場面は何度観ても、とても切なく感動します。
10点(2004-01-24 22:59:44)
4.  ディナーラッシュ
監督は、M・ジャクソン等のミュージック・ビデオを手がけている事で有名(らしい)な、ボブ・ジラルディ。彼のメジャー・デビュー作品です(昔B級一本撮ってます)  ミュージック・ビデオを撮っていた人物が監督と知り「ザ・ウォッチャー」の悲劇(笑)が頭を過ぎったが、その杞憂は程なくして消える事となりました。 全体の印象は「ER」のレストラン版。複数のエピソードが同時進行して行くと云うもの。 冒頭ではマフィア映画の様で、タイトルロール後の印象では長編ソープ・オペラでも、観る様な気分でいましたが、スタイリッシュな陰影の美しさとシャープさ、ハンディを巧く使った臨場感ある映像に、サスペンスを盛り込んだ絶妙なプロットと云うお膳立てで徐々に引き込まれてゆきます。  グランドホテル形式な作品が好きな方には、魅力的な作品でしょう。100分未満と言う時間の中で各エピソードがラスト見事に収束してゆく様には舌を巻きました「本当にデビュー作か?」と疑いたくなる程。 -2点はタイトルの「ディナー・ラッシュ」から受ける“非常に混雑した”印象とスピード感が、それ程伝わってこなかった為。小腹の空く時間帯に見る時はピザでも食べながらどうぞ(笑)
8点(2004-01-22 16:34:11)(良:1票)
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