1. 天気の子
《ネタバレ》 新海監督作品としてのクオリティには大満足。益々磨きがかかった感じです。やっと作りたい物を作れる環境になったんだと昔から見ているファンとしてはとてもうれしい。『君の名は。』以降まっすぐな恋愛成就で屈折感がないのもよい。 MVのように音楽とストーリーのシンクロ、まるで夢のような新宿の街並みも、恐らく恋する2人にはこのように見えているのかもしれません。 祈ることで晴れにすることができるという、しかも重力を無視して空を飛んでしまうというのは『君の名は。』以上に荒唐無稽感があり、帆高少年の家出の理由、陽菜姉弟が子どもだけで暮らさなければいけない理由など、語られない事が相変わらず多く、恐らくそれらの設定はちゃんと新海監督の中にあって小説版や漫画版などで語られるんでしょうが、できれば映画作品で完結してほしいと毎回思います。 本田翼の声はよかった。小栗旬は小栗旬が思い浮かんでしまい、造形的には山寺宏一の声で聴きたかったかな。 いずれせよ超大ヒット『君の名は。』の次回作としてそうとうなプレッシャーの中作り上げた作品としては及第点以上だと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2019-07-23 15:31:42) |