1. 10ミニッツ・オールダー イデアの森
割と素直なつくりの人生のメビウスに対して、これはやけに哲学的というか、芸術的というか。10分てこんなに長いのか、と実感した。最初のベルトリッチ作品だけは良かった。 6点(2005-01-22 17:23:35) |
2. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
人生とか10分とかいうテーマはさほど関係なく、10分という制限で監督たちが好きな映画を撮ったという感じの短編集。ビクトル・エリスの肩スカシのテクニックやチェン・カイコーの素朴かつ幻想的な映像にうならされた。一つ気になったのはヴィム・ヴェンダース監督の作品。主人公に独り言で事情を説明させるという荒業はちょっと卑怯じゃないかと。話そのものは良いだけに異常に気になった。見方としては、全話通じて何かを読み取るというよりは、一話一話を楽しんで見ることをおすすめします。 9点(2005-01-22 17:11:13) |
3. デリカテッセン
登場人物が皆どこかイカれたところのある人ばかりで、画面は陰気。なのになぜか雰囲気は明るい。趣味の悪いサーカスのような映画。終わり方がやけにさわやかで「これも笑うとこ?」と疑いたくなってしまう。 8点(2004-05-23 01:45:55) |
4. 天国から来たチャンピオン
《ネタバレ》 とにかく雑。いろんな行動の後始末が気になって仕方が無い。70年代映画のもつ空気やテンポの良さは好きですが、そこまで絶賛されるほどではないな、と。ラストが友情ではなく恋で終わったところが、ものすごく胡散臭くてイヤでした。 6点(2004-03-14 23:39:07) |
5. 天井桟敷の人々
昔の名作ってことで、前衛的でわけわからんかったらどうしよう、という不安を抱きながら見ましたが、かなり面白かったです。いかにもフランスらしく、自分の内面を理屈っぽく皮肉やユーモアを絡めてしゃべるしゃべる。白い男バティストの芝居、ギャランスの男に精神的に甘えず余裕を持って袖にする成熟した女っぷり。これらももちろん良いのですが、一番のシーンは2部で親分が伯爵に会いに風呂場に行くところ。傍観者である子分の顔にゆっくりと近づき、その表情で何があったかを伝える表現手法にしびれました。脇役にもそれぞれの味があり、時間の長さを感じさせない名作です。 10点(2004-03-06 04:23:07) |
6. 点子ちゃんとアントン
登場人物を単なる善人にせず、良い面も悪い面も両方持ってて色々悩んで生きているのだ、という視線がとても温かく感じられた。懐が深い。ラストの一言をあのタイミングで言えるバラック似の点子ちゃんに拍手したい。 8点(2004-03-01 03:31:13) |
7. ディナーラッシュ
音楽、オープニング、ラストはとても良かった。でも中盤が余りにもダレ過ぎててくじけそうになった。人間ドラマのように見えても客同士の会話なんて社交の域を出ないものだし。もうちょっと何とかならんかったかと。惜しい。 7点(2004-02-18 00:15:04) |
8. デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?
お色気もののドタバタコメディーかと思いきや、意外と心温まるいい話でした。パロディ等のギャグが少し余計に感じるくらい。オススメの映画です。店員役のブリー・ターナーが可愛い。 8点(2004-02-07 03:34:57) |