1. 天国からのエール
《ネタバレ》 一人メンバーが加わっただけで、素人以下からプロ級まで急激にレベルが向上するバンドとか、たった一回のラジオ放送で人気爆発とか、こんなに素晴らしい人物を描くのに、あまりに稚拙なストーリー展開で残念です。 桜庭さんの歌に関しては、最低限の様にはなっていたかと。まあ、普通の女優さんが歌手役やったらこんなもんですよ。あまり多くを期待するのは気の毒。できたら「ソラニン」の宮﨑あおいに向けられるくらい優しい目を彼女にもw 最近ああいう傾向の顔が少し好みなってきたので、それなりに楽しめました。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-04-06 12:07:12) |
2. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 素直に笑えた。全ておちゃらけのように見えて、ハドリアヌスの功績、死後の神格化の問題など、きちんと史実を追ってるところが好感度極大。久しぶりに塩野さんの本を読み返したくなった。10年ぶりくらいに上戸さんに少し好感が持てた。 歴史って知らないより、絶対知ってる方が人生楽しくなることが多いと思う。 早速読んだ塩野さんから「ハドリアヌスは、自分が巡行する各地を、当時のローマ人ならばただちにわかる象徴図と文字で表した通貨を発行することで、示すことにしたのである」(賢帝の世紀P228より) すごいなあ、この原作者。まともに感心した。 追記 映画を見て理解できないことに出会う。もし、それが製作者のひとりよがりによるものだったら、そんなものは無視すればいい。けれどもそれが自分の知識不足によるものなら、このネット社会、ほんの少しだけ調べてみてもいいんじゃない?もちろん、知識が無ければ楽しめないような作品を作る製作者の方が基本的には歩が悪い。だけれど、ほんとに少しの労力で得られる知識がないばかりに、一つの映画を楽しめないのは、もったいない。(もちろん史実を大分アレンジしてるけどね) う~ん上記のべた褒めが自分でも少し恥ずかしく。筋が分かっての2回目の鑑賞がこれくらい落差のある映画も珍しい。端的にいうと、ハドリアヌスが成功しようが、失敗しようが、神格化されようがされまいがどうでもいいって感じで。 キャラクター中心に映画を見る自分にとって、登場人物にも、また中の人にもまるで思い入れが持てない映画は長く感じる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-27 14:41:27) |
3. テイカーズ
《ネタバレ》 最初の銀行強盗のシーンで、クールでスタイリッシュな主人公たちの物語を予想したんですが……全然期待はずれでした。 一人だけ捕まって、それでも自白しなかった元仲間に対する態度、非常に中途半端です。労りらしい労りはない、刑務所に入っている間に、恋人は寝取る。まるで裏切れって言ってるようなものなのに、なぜか信じてしまう。かなり危険なビジネスをやってる割にはこのあたりが甘くて、甘くて。それこそ刑務所に入って間に、きちんと仲間として再び迎え入れる準備をするか、(当然寝取りはなし)あるいは邪魔者と感じるなら、姿を見せた時点で、速攻で始末するか、どちらかしかあり得ないと思うんだけど。 ただ、画面的には非常に迫力があったんで、何か他事やるときに流すBGVとしては最適かも。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-16 13:16:44) |
4. 天地明察
久々に映画館で観て、時間の長さを感じず観終った時、「ああよかった。自分の判断は間違ってなかった」と思わせてくれた映画。 なんと言っても主人公がいい。もともと棋士だった主人公が、だんだん天文学、暦学の世界に入ってゆき、いろいろな人の気持ちを引き継いでやがては暦の改定に命をかけていく生きざまに魅かれた。特に前半部分の笹野さん、岸部さんとの出会い、別れが最高。あれで素直に映画の中に入っていけた。 あと、宮崎おあいが可愛い。本当に久しぶり。宮崎おあいをみて心から可愛いなあと思えた封切り映画は。 もともと歴史ヲタの割には文化史だけは相当弱い自分にとって、新しい分野に興味を持たしてくれた面も嬉しかった。 ただ、難を言うなら公家・朝廷の描き方。悪役が必要だからああいう描き方になったと思うのだが、幕府の最盛期に幕閣の意向に朝廷独自の判断で真っ向から逆らったというような歴史的事実があったのかどうか?ここら辺りは原作を読んでの判断になります。 ※ぶっちゃけ、自分は映画を女優で見る人間で、いささか引け目を感じることもあるんだけど、この映画に関してだけは監督や脚本で見る人間でなくてよかったとしみじみ。 だって、そうだったら雷桜の脚本家と阿修羅城の瞳の監督の歴史ものとか、お金もらっても見ないからw 原作を読んで。まず点数は変えません。一つに自分、宮崎あおいの基本点が5点(笑)であまり下げ幅がないこと、もう一つは原作、題材を100点と評価したうえでの8点です。ここまで改悪されても、なおかつこれだけ楽しませてくれる、信じがたいほど優れた名作です。是非、ご一読を。 しかし、加藤正人さん、つくづく歴史は駄目な人だなあ。まず素養がないし、その素養の無さを勉強によって補う真面目さ、プロ意識がない。そして一番致命的なのが、歴史の中に面白さを見出す感性が無い。大老酒井の新しい人物像とか、一方が保科、一方が山鹿で表される思想の対立とか、この人にとっては、何も感じず単に煩わしいだけだったんだろうな。そしてその代替えが、あの下劣な「分かりやすい」利権構造、嗚呼。 誰でも不得意な興味が無い分野があるのは仕方がないんだけれど、少なくともそういう分野の仕事は引き受けないでほしい。それがプロとしての矜持ってもんじゃないかな [映画館(邦画)] 8点(2012-09-15 14:31:36) |
5. ティアーズ・オブ・ザ・サン
《ネタバレ》 今さら、ハリウッド映画にそんなこと言ってもしょうがないんだけれど、実在する民族を人間性の全く欠如したモンスターのように描く表現ってどうよ?決して片一方だけ正義の民族紛争ってあり得ないと思う。もう少し歴史的、社会的背景も描いて欲しかった。 あと、戦闘シーンも酷かったなあ。少数の精鋭部隊が敵の大部隊を相手にするのだから、どんな工夫をするのかと思ったら、突っ立ったまま突撃して敵を撃退とか、ふざけるにも程がある。 アメリカ軍の上官のぬるさも苛っときた。本来なら、主人公の命令違反をとがめ、出来るだけ内政介入を避ける立場にある人間が、ずるずると引きずられあげくが、独立国の正規部隊に対してナパーム弾投下ですか。 実は、彼の行動そのものは人道的に間違ってはないと思うんだけれど、もう少しそこにいたる葛藤とか軋轢を描いてもらわないと…… 軽い、あまりに軽い。 ただ、こんな映画でも、性格は最悪のモニカ・ベルッチの魅力で三点プラスしてしまう自分も毎度のことながらどうかしてると思うw 映画鑑賞後しばらく考えて。アフリカでこういう虐殺が繰り返され、今後も繰り返される原因のすべての責任は、言うまでもなく旧共産圏も含めた欧米諸国にある。一つは国家にしろ企業にしろ無原則に近代兵器を与え続けたこと。二つは、奴隷制度と植民地支配によって、もとからあったかもしれない社会体制を完全に破壊し、しかも、新しい社会体制、秩序、倫理を自分たちの力で築きあげる機会を奪ったこと。第三は、そうでありながら、まともに国家を運営できないかもしれないということを知りながら、こんどは植民地支配者の悪名をさけるため、あるいは自分たちの流血をさけるため、独立をゆるしたこと。そして第4に植民地支配のために部族間の対立をあおりたてたこと。第5にキリスト教を宣教して、宗教的対立の火種を増やしたこと。等等、数え上げればきりがない。 だとしたら、欧米諸国の取るべき道は?内政不干渉、民族自決の美名のもとに、目の前で起こっている虐殺を放置するのは、あまりにも無責任だと思う。やはり、この映画のように介入するのがたった一つの解決策か?内政干渉、侵略者の汚名をあえてかぶせられながら。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2012-01-19 14:27:49) |
6. 天使(2005)
無言の深田恭子もいいんだけれど、小出早織と佐藤めぐみ 整った顔立ちのわりには、 いま一つ仕事に恵まれず存在感が薄い、しかし自分が大好きな女優二人をフィーチャーしてくれたことには感謝で好感度大なんだけれど、何と言っても話が薄い。あの姉妹の話など、全体の中での意味が全く理解できません。 雰囲気は好きなんですけどね [DVD(邦画)] 7点(2011-05-30 14:39:00) |
7. 天使の恋
「同じ携帯小説原作でも、原作も映画もそれほど一般世間の注目を受けなくて本当~に良かったね」というのが、新垣結衣ファンから佐々木希ファンに送る言葉です。 原作や映画のストーリーに対する批判が、演じた俳優への中傷に直結するのがネット社会の嫌なところで。 いやあ、良かった、良かった。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-04-04 10:40:22) |
8. 天平の甍
《ネタバレ》 学校教育の一環としてならともかく、この映画が商業映画として封切られ、お金払って見に行く観客が存在したとは! いろいろな面で感動する映画ですが、上記の点に一番感動しましたw ただ、真面目なわりには、いろんな面の荒っぽさも気になりました。 何よりも馬鹿なハリウッド映画じゃあるまいし、出てくる中国人が全員日本語とか。留学生にとって語学の問題が結構大事だったはずなのに、最初から完全スルーですか。 それで映画作っちゃう方も作っちゃう方だし、違和感無く受け入れる方も受け入れる方だと思われ。 あと奈良時代の話に厳密な時代考証とか無理難題ですが、それにしても留学僧たちの発想、物言い、人間関係、すべてがあまりに現代風でなんだかなあ。 [DVD(邦画)] 6点(2010-12-20 13:11:47) |
9. 転校生-さよならあなた-
《ネタバレ》 実は、前回見たときの印象は最悪でした。ちょうどその手の作品に辟易してた時期で、 「名作を難病ものに改悪なんて(怒)」というのが正直な感想でした。 ただ、今回再度冷静に観てみたらなかなか。何故難病にしたかも理解できました。 特に男の子の方の演技が良かったですね。引き込まれました。 ただ、前作の小林聡美さんがかなり中性的だったのに比べて、今回の蓮佛さんは、かなり女性を意識させるタイプなので、下着姿や半裸姿が少し生々しくて当惑しました。頭がガチガチの、例えばアグなんとかいう中国人みたいな人が観たら目くじらを立てる恐れは充分ありますね。 皆さんご指摘のように時代錯誤的な要素は結構ありますが、詩的な雰囲気が好みでした。 でも、駄目ですわ、やっぱり。簡単に言えば、好みから外れた女優さん主演の映画にはやはり気が入らない。どこか他人事。 [DVD(邦画)] 6点(2010-07-19 10:00:25) |
10. 天空の城ラピュタ
ジブリらしさを安心して楽しめる作品。いちばん安定してると思う。 ドーラの声が初井言榮さんと今回初めて知ってビックリ。 中の人はドラマ(ヤヌスの鏡)とかで若い女の子をいじめまくってたのに随分イメージが違いますね。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-05 12:17:57)(良:1票) |
11. 天使の卵(2006)
《ネタバレ》 感動を覚えるくらい、つまらなかった。 漫画なり小説なりで自分が受けた感動を、映像化したいって気持ちはわかるんだけど、 能力が伴わないとこういう悲惨なことに。 塚、まあエリカ様をふって小西って段階で実は、もう受け入れられないw 平成23年6月5日再見 本来なら原作を読んで確認すべきなんだろうが、もし原作に忠実だとしたら………何と言う安易でいい加減なストーリー。たまたま電車の中で好きになった女性が、父の主治医だった位の偶然はかまわない。世の中いろんなことがあるんだから。 あるいは、付き合ってた彼女の姉が父の主治医だったと言うのも以下同文。 しかし、たまたま電車に乗り合わせて美しさに魅かれた女性が、父の主治医であり、なおかつ自分の付き合ってる彼女の姉とか。まともに、こんなストーリーが作られてしまう神経が理解できない。 あと、キャスティングも失敗。正直、市原君はどうでもいいんだわ(笑)問題は、姉妹のキャスティング。あきらかにこの物語において、世界の中心は姉であり、それに比べたら妹は言ってみたら語り部にしか過ぎない。ところが、その妹にエリカ様をキャスティングすることで、不必要なオーラが出すぎて。正直この役は、ルックスさえ一定水準なら無名の新人にした方がバランスよかったのでは。 [DVD(邦画)] 3点(2010-04-26 16:02:16) |
12. 転々
《ネタバレ》 2回目の鑑賞。実は前回見たときの印象は、最悪でなんじゃこりゃだった気がするんですけど、今回は全然違って小ネタの一つ一つがつぼですごく楽しめました。 オーギョーチ一度食べて見ようと思います。 (ただ、1800円払って映画館で見たり、あるいは数千円出してDVD買ったら多分腹がたつとは、今でも思いますけど) 好きな物だけに囲まれて暮らしたい、逆に言うと好きじゃな物はどんどん処分したい今の自分にとって本当に困った映画。 前半部分、確かに上記したように楽しめる小ネタはいくつかあるが、それも3度目、4度目の鑑賞ともなるとさすが に飽きを感じ、どうでもいい感が徐々に強くなってくる。 ところが映画開始から1時間8分後(計りましたw),キョンキョンが登場するあたりから、俄然趣きが変わってくる。 疑似家族の間でかもされる家族の情愛が心地よくて。到底処分する気にはなれない映画。 次回の鑑賞どうしましょうね。まさか1時間8分から鑑賞するわけにもいかないし。 [DVD(邦画)] 7点(2010-04-19 12:35:42) |
13. Dear Friends ディア フレンズ
《ネタバレ》 多分このサイトにいらっしゃる皆さんの年代では、携帯小説原作ってことで結構バイアスかかるかなって気もします。 確かに、わざわざ入院してた病院の屋上へ来て自殺未遂とかご都合主義っちゃあ、ご都合主義なんですが、友情のきっかけとなった誕生日会の野花のプレゼントのエピソード、あれだけは。どうしても切り捨てられない、塚、好きですね! あの惨めで惨めでしょうがない気持ちと、それから救われた時の感謝、喜び。 あと、多分アンチからは素でやってると悪意を込めて言われかねないほどの、北川景子さんの「嫌な女」「中身のない女」の演技、すごかったと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2010-04-19 12:28:38) |
14. ディスクロージャー
《ネタバレ》 中盤まで白け気味だったんです。デミ・ムーアの誘いに乗らないほうがおかしい、そりゃあんたが正しいかも知れないけどさって感じで ですけど途中からは、陰謀に気がついてひたすら主人公ガンガレって感じになりました。あの有能な女弁護士が痛快でした。 ただ、大好きなサザーランドがこんな役をやったのは少し悲しかったです。 追記 落ち着いて見るとかなりご都合主義のショボい脚本ですね。事が起こった際に間違い電話をして切らずにいて、全てが知人の留守番電話に残ってるとか、対立する側が大声で話し合ってるのを偶然盗み聞きするとか、ちょっと日本のテレビドラマでもやらないような恥ずかしい展開で1点マイナス。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-12-07 21:58:42) |
15. ディープ・インパクト(1998)
《ネタバレ》 アルマゲドンよりこちらの方が評価高いようですが、自分的には…… もちろん、本筋の彗星爆破に関してはこちらの方がはるかに上です。ロバート・デュバル最高。あと各人が淡々と自分の死を受け入れるとことか、家族との別れとか、格調さえ感じます。 ただ、サイドストーリーがね。あのニュースキャスターとその家族ってわざと反感をかうように描写されてるんでしょうか。 まず、最初の方の政府高官のまだ子供の娘にカメラ回してマイクつきつける態度とか。 もう、あの時点でドン引きです。 家族との話だって、人類滅亡でもしない限り、自分の誤りに気がつかない父親ってどうかと思われ。 高校生の話でも、彼女結局最終的には親と別れてるんだから、なんか無理に感動を生み出すためのエピソードを作ってるなという感じは否めません。 もっと、もっと本筋に時間をさいて欲しかった映画です。 数年ぶりに鑑賞。本当にニュースキャスター部分のセンスが悪い。年取った嫁を捨て、若い嫁もらってた親父が、人類滅亡ということで、若い嫁に捨てられ、元嫁にも捨てられ、寂しくて寂して娘にすがる。で、娘もそれにほだされて助かるものが死んでしまう。このストーリーのどこに感動しろと。次回見るときはニュースキャスターの家族部分は早送りで見ようかな。 崇高な宇宙飛行士たちに比べて、この親父はあまりに醜い。もう出てくるだけでうんざりする でも、宇宙飛行士部分で、こんな古い映画に涙ぐんだんで1点上げます。 [DVD(字幕)] 8点(2009-11-08 21:10:10) |
16. 天然コケッコー
《ネタバレ》 最初から、最後までこれと言った大きな事件もなく、激しいぶつかり合いもなく、一見退屈しそうですが、ゆったりとした穏やかな雰囲気を堪能できました。 夏帆のいろいろな表情って魅力的ですよね。声もいいし。 ただし、この映画には下手したら映画全体を壊しかけた、少なくとも一つのエピソードを完全に殺してしまった重大なミスキャストがあると思います。 それは、シゲちゃんです。原作通りなら、そよより5歳年上18~19のはず。ところがそれを演じた俳優さんは1978年生まれだから、撮影時29歳です。 もちろん俳優と演じる役に年齢差がある例はいくらでもあるし、それだから駄目だというつもりもありません。 だけどもこの映画で予備知識の無い人間にとっては、どうみてもおっさんにしか見えないわけで。 それが中学生の女の子を追い掛け回すエピソードは、違和感がきつすぎてとても不快でした。下手するとあそこで見るのをやめてしまう人もいるのでは。 他のキャストは完璧だったのに、どうして彼だけ、こんなキャスティングになったのか? 監督を小一時間(ry 追記 その後、いろいろな感想を読んで、意外なことに原作ファンにはシゲちゃんのキャスティングが評判いいのを知って、驚きました。 [DVD(邦画)] 7点(2009-10-16 12:30:04) |
17. 電車男
《ネタバレ》 通常、同じ原作で映画とドラマが有る場合、映画の方が優れてることが多いんですが、この作品に関する限りドラマの方が上です。 なんと言ってもキャストがね。洒落た服を着てコンタクトを入れて髪形を変えたら、もうイマドキの青年なんじゃ、まったく原作から乖離すると思われ。山田君イケメン杉ですよ。 これだとエルメスの側から見れば、ちょっと天然で内気な、だけどイケメンの青年と交際を始めるわけでだから、山田君のルックスのよさによって奇跡の価値がいくぶんか下がるのでは。 あと昨晩見たときは、完全に夢おちと思ってぷりぷりしてコメントも書いたんだけど、他の方のコメントも参考にしてその個所だけ見直したら、あきらかに違います。 あれは、実は2人はあの事件の前にも出会う寸前だったことを表すシーンとして挿入されてると思われ。 こっからかなり完全なネタバレ つまり 電車の中で気づかずに彼女の定期券を拾う→他日電車の中で暴漢から救って親しくなる→完全に親しくなった後、また最後のシーンで彼女の定期券を拾う。 こういう時系列と考えれば、別に問題ないと思われますが。 ただ、非常にわかりにくい、誤解を招きやすい表現だと思います。 だけども、そう考えないで夢だと考えると、引きこもりをやめ街に出る青年も、冷め切った愛情を取り戻した夫婦も、過去と決別できた看護婦も全て幻となってしまうわけで、それはありえないでしょう。 いろいろと考えることはありますけど、女性に対して極端に臆病な自分を電車男にどうしても重ねて観てしまうので、好き、嫌いは別にしてずっと離れられない映画だと思います。 平成24年1月30日追記 毎度のことながら、せっかく良を頂いているのに追加するのはかなり躊躇うんですが、 かなり重要な面で誤解されてる方が多いので。今回初めてDVDのおまけディスクを見まして、ラストシーンに関して監督のインタビューがありました。「表現したかったのは、実はあなたも運命の誰かと、すでに出会ってるかもしれませんよ、勇気を出したら贈り物があるかもしれませんよっていうような事を表現したかったんですけど(後略)」 だいたい、台本のシーンタイトルが「回想」になってますから。 これで、いわゆる「夢落ち」ではなかったことがはっきりしたと思います。上記したように非常に誤解を招きやすいシーンではありますが [DVD(邦画)] 7点(2009-10-12 13:27:44)(良:2票) |
18. 手紙(2006)
《ネタバレ》 原作も含めてと思ったんだけど、ちょっと消化できませんのであくまで映画単独で。 まず、この映画のラストに自分は納得できません。 弟が兄を許し受け入れるのはいいし、被害者の息子が許すのもいいでしょう。だけど、兄がそれで救われていいんでしょうか? 兄を本当に許す資格があるのは、殺されたお婆さんだけでは。 映画の中で表現されるのも、被害者遺族への申し訳なさ、迷惑をかけている弟への申し訳なさだけで、殺された当の本人に対する申し訳なさが表現されて無いように感じました。 あと、細かい批判(身を隠したい人間が何故にお笑い?とか、由美子と朝美へのあまりの態度の違いとか、幼い子供が差別にさらされることを親が勝手に決める原作改変とか)は、いくらでもあります。 ただ、それにも関わらず大好きな今後何回もくりかえし観たい映画なのは、由美子という女性が、外見、性格ともあまりにも素晴らしくて好きだから。 道路に飛び出して手紙を拾うシーンには何度観ても涙が出ます。 平成24年7月15日新作で少しエリカ様に対する気持ちが揺れたので再見。もちろん、あの素晴らしいラストにするためだったとは理解できるけれども、やはり原作の改変部分は成功したとは言い難い。まず、被害者のこと、あるいは本当に兄の犯罪が自分のためにと考えるなら、事件からそんなに時間が経ってない時期に「ちゃらっちゃらー、うーまんぼ」はあり得ない。ネット住民による叩きが正当かどうかは別にしても、少なくとも遺族の心境を考えるならば、選ぶべき道ではない。非常に主人公の性格をわかりづらいものにしている。お笑いから家電店社員への唐突な流れ、全く主人公たちのことを知らない親子達に受け入れられたことによって、あたかも乗り切ったかのように故意に誤解させるラスト近くの砂場シーンのミスリード。等等、ラストを除くすべての部分で改変部分は失敗していると思う。 だけど、本当にいい映画。ラストシーンの兄の姿には、再度号泣でした。 しかしこの映画を見るにつけても、沢尻エリカという女優を支持する人間のかなりの部分は、実際の生きた彼女ではなくて、スクリーンに映し出される「清純な姿」に魅かれているんじゃないだろうか?だから、ありのままの彼女をスクリーンに出してしまうことが、本当に彼女を理解していることになるのだろうか? [DVD(邦画)] 9点(2009-10-12 13:02:39)(良:2票) |
19. ディボース・ショウ
《ネタバレ》 そこそこ笑えたし、ラストを除いては金が最優先で綺麗事を言わない騙しあいのストーリーに好感が持てたんだけど、ラストがあれじゃあねえ、ちょっと引きました。 ただ大好きなゼタ=ジョーンズが十分堪能できたのでこの点数です。 何回見ても多少の欠点は、充分ゼタ=ジョーンズの魅力でカバーできる映画ですね。 もう胸元が気になって気になってw あと汽車汽車シュポシュポ どこが楽しいんだがわからないけど、あのお姉さん達と一緒なら楽しめそうです(笑) 自分の場合、好みの女優は必ずプラス補正が入るんだけど、ゼタ=ジョーンズの場合、 著しいな。何でだろ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-08 21:26:23) |