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プロフィール
コメント数 731
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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1.  TINA ティナ 《ネタバレ》 
期待せずに見たせいか非常に良かったです。数あるコレ系の映画(音楽の伝記系)の中では群を抜いて良くできた作品だったと思います。特筆すべきはアイク・ターナー(ローレンス・フィッシュバーン)の見事なまでのいやらしい演技でしょうか。いえ、厳密にはティナ(アンジェラ・バセット)の演技が良かったおかげで彼の良さも引き出されたのかもしれませんが、ティナの自信の無さと対比されるようにアイクの自意識過剰気味で嫌味な雰囲気が、、別の意味で本当に素晴らしかったです。とにかく本作が彼のベストアクトといえそうですが、超絶DV嫌味夫の役なのでローレンスとしては複雑な心境でしょう。マッシュルームカットや変なベルトやサングラスなども最高に良い雰囲気を醸し出していました。  ティナ・ターナーがまさかの仏教徒(創価学会)だったとは驚きました。まあそれだけ切羽詰まって精神の逃げ場を求めた結果でしょうから壮絶人生なのは間違いないです。また、芸名としてターナーという名前を使いたがったのも驚きました。あの世界では芸名が命とはいえ、この夫の名前を一生使う=生涯忘れることができないトラウマと共に生きるというのは本当に辛いことだと思う訳ですが。  私自身、世代的に少し若かったせいもあり、プラウドメアリーと愛の魔力しか知りませんでした。私の時代といえばやはり「マッド・マックス/サンダードーム」の準主役で強烈な印象を残したティナ・ターナーです。マッドマックスのせいで馬鹿にされがちな彼女ですが、本作を見ると違う感情が芽生えます。皆さん「ロックンロールの女王(半笑)」じゃないんですよ、ティナ・ターナーは敬うべき本物のロックシンガーなのです。
[地上波(字幕)] 8点(2024-07-30 16:09:18)
2.  ティファニーで朝食を
TVで放送されていたので2023/7月、公開から62年の時を経て今ようやく鑑賞しました。オープニングの美しさ、ヘップバーンがスクリーンに映っているだけで絵になる。道端でクロワッサンをパクつき、バルコニーで歌う彼女のなんと可憐なこと。皆さん同様、管理人枠の日系人は意味不明だし無しのほうが良かったですが、まあ本編をスポイルするほどではなかったです。  確かに、、ドロドロした部分が綺麗さっぱり排除されていて生温い恋愛物に成り下がっています。でもヘップバーンのリアルな濡れ場とか見たいですか?お人形のような彼女のそういった部分を想像したいですか? 要するに、男女のドロドロした部分をよく理解、知っている大人がそれを判った上で上澄みの綺麗な部分だけをすくって見るおとぎ話が本作ではないのか。と私は解釈したいです。 ティファニーの対応と図書館の対応の対比も素晴らしく、そういった部分からもとてもキレイな映画になっています。再度書きますが、大人には当たり前であるドロドロした男女の部分を上手に避けてあるからこそ、本作は名作と呼ばれるのだと思います。(でも決して隠してはいないし、むしろ十二分に前面に出しているのに生々しい部分を見せないウマさ)これはこれで正解だったと思います。本当に素敵な映画。  PS 去年見た「プルートで朝食を(Breakfast on Pluto)」は本作をもじったものでしょうね。素敵なのは当然本作(Breakfast at Tiffany's)のほうですが、意外にもプルートのほうも内容的には深いモノがあって印象的でした。(あちらのほうが平均点は高い)なぜatとonの違いがあるのか?まあそれは今度調べてみます。
[地上波(字幕)] 8点(2023-07-20 16:35:40)
3.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 
4K化されるということで久しぶりに鑑賞。当時アルマゲドンとほぼ同時公開され世紀末期にふさわしいパニック映画の金字塔と名高い本作ですが、超大ヒットしたアルマゲドンと比べると本作はいまひとつインパクトに欠けるものでした。いえ、興行的には大ヒットしていますし決して面白くなかった訳ではありません。人々の印象に残ったか?という意味でアルマゲドンと比べると微妙という状況です。勝敗を分けた原因はやり群像劇として見せたドラマが大して面白くなかったという点に尽きるのではないでしょうか。  個人的には真面目路線大歓迎なので断然ディープインパクト派なわけですが、どうでもいい人達のどうでもいいドラマを詰め込み過ぎたせいか、ディザスター映画としての輝きが失われてしまったような気がします。監督ミミ・レダーは群像劇のプロ(ER救急救命室の監督)ですが、やはり二時間で収めるには無理があり過ぎました。 キャストは申し分ないのですが、特にメインとなるジェニー(ティア・レオーニ)のドラマと、リオ(イライジャ・ウッド)のドラマがあまり面白くない。むしろどうでも良すぎて困っちゃうレベル。ただそれでも終盤には大統領のドライな演説、宇宙飛行士の一件、リーリー・ソビエスキーの巣立ちなど、泣き&恐怖ポイントは多めで隕石襲来や大津波など非常に印象的なシーンが続きます。  ラストも観客に投げかけるような素敵な感じなのですが、いかんせん途中のドラマが面白くなかったのが残念。バカ映画の定番アルマゲドンのほうがパーソナルな部分に集約させたおかげで判りやすくて単純、やはり俯瞰的な群像劇はER救急救命室のような限定された狭い場所でこそ威力を発揮するものなのかなといった印象が残りました。好きなジャンルなので甘めの点数ですが、規模が大きい割りにイマイチ印象の薄い作品に成り下がってしまっています。残念。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-07 13:29:54)
4.  デリカテッセン
ウィキペディア(Wikipedia)によるとデリカテッセンという言葉は、サンドイッチや持ち帰り用の西洋風惣菜を売る飲食店である。とのことです。この作風からは美味しそうに見える食材などは見当たらず、どういった意図でこの作品名を付けたのか大いに興味が湧きます。(まあ、暗に示されてはいますが・・) また本作はいくつかの賞を受賞したそうですが、その辺りも日本人の感覚からはちょっと理解しがたいものがあります。  さて、ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品といえば「アメリ」「エイリアン4」ともに大好きです。この作品、本作デリカテッセンの特殊性?というかジュネ監督の本来の姿らしい、という噂は聞いていましたが、まさかここまで特異な作品だったとは・・ 「アメリ」「エイリアン4」とあまりにも違い過ぎていて驚きました。 正直、全く好きな作風ではありませんでしたし、物語自体も全く面白いとは思いませんでした。途中で見るのをやめようかと思ったくらいです。しかしついつい見てしまい、結局はラストまで見るに至りました。この作風なのに見るのをやめさせない力があったことにはとても驚きました。他の皆さま同様、ベッドの軋みネタが二回とも面白かったですね(笑)そのベッドの持ち主であったカリン・ヴィアール嬢ですが、この映画の当時25歳で、口はかなり下品ですがフランス女性らしい美しい美貌を披露しています。エロ目線では一応見るべき点です。  ゲテモノ作品ですが、確かに映像的・カメラワーク的にはかなり凝っています。映画通を自称する方は一応見ておくべき作品なのかもしれません。(アメリのほうは非常に清潔かつ洗練されていますので、あちらも併せて鑑賞すべきです)
[インターネット(字幕)] 4点(2022-09-13 12:19:43)
5.  DUNE デューン/砂の惑星(2021) 《ネタバレ》 
原作未読・リンチ版未見・特にこの映画やスターウォーズなどに思い入れがある訳でもなく、あくまでSF映画好きという立場でレビューいたします。2時間半の長枠でしたが何だか早送りでダイジェスト版を見ているような印象を受けました。映像は素敵なのですが、このスケール感と重厚感を推したいのであれば20話程度のTVドラマのほうが向いていたかもしれません。悪人が戦いを仕掛けてくるまでの動機付けが1時間少々ではあまりにも短すぎました。  全体的にダイジェスト感が出てしまっているので、話のスケール感の割にはとても小さくまとまってしまったように見えます。あまりにも話がとんとん拍子に進みすぎて、主人公(黒髪ですが赤い彗星シャアのようなジャニーズ系)などはまるで取って付けたようにしか見えません。動画で見た砂漠の歩き方を実践するシーンも滑稽すぎるし、毒針を手で取るのも失笑。終盤のスティルガー(ハビエル・バルデム)率いるフレメンの戦士との決闘も明らかにご都合主義的でイビツでした。父アトレイデス(オスカー・アイザック)もかなり勿体無い最期だったし、ダンカン(ジェイソン・モモア)も同様にほとんど無駄死にのようにしか見えませんでした。  最初からパート1と出すくらいなら思い切ってパート1とパート2の二本立てで上映したほうが良かったと思います。こんなところで終わられたんじゃ観客は到底納得できないし、むしろ2部作に分離して徹底的に静の流れのパート1、徹底的にやられるパート2の二部構成のほうが面白かったと思います。 SF映画大好き人間ですので密かに期待して鑑賞しましたが、まあ、やはり、まだスターウォーズのほうがマシかなといった感想でした。(つくづくヴィルヌーヴ監督とは相性が悪いと痛感します)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-03-05 13:49:51)
6.  TENET テネット 《ネタバレ》 
【ネタバレあります】 ノーラン大好きの私ですが、さすがにこの作品は納得できませんでした。考察サイトも読み漁りましたが複雑で難しいから理解できないのではなく、単に破綻してるから理解不可能なのではないか?そう感じる作品です。 ノーラン映画=ご都合主義&デカい穴が存在するのが定説ですが、それを華麗にスルーするのが暗黙のルールでした。しかし今回はさすがに矛盾や穴が多すぎてスルー以前の問題、初回鑑賞後の訳の判らなさはちょっと酷いです。(観客に脚本の筋道を示すことすら放棄してしまったのか・・)  正しい解釈があるのかもしれませんが、この映画のルールはほぼ破綻しているような気がします。まずニールが死にに行く時点で話が矛盾しているように感じるし(事情が分かった上で戻る訳だから死なない方法を考えるべきだし、起きたことは変えられないのなら戻る必要もないのでは?)、そもそもラストの大作戦自体、順行と逆行が同時進行する必要性があったのか大いに疑問です。 また、最初の研究員の女(バーバラ)が自分で説明してしまっていますが、順行状態の中で弾や物だけが逆行する現象を見せて「弾をキャッチする気持ちで・・」などと説明しますが、この仕組みと過去に戻る仕組みとは全く別の事象ではないかと思われます。(普通に時間が流れる順行の世界で、一部の人や物が反対向きに動いただけなのが正解ではないのか?)だいたい、逆行中は酸素ボンベが必要なのもご都合主義で、言葉が反対に発せられている訳ですから空気も吐けば吸ったことにならないとオカシイような気がしますし、炎が凍るとかの現象も物理を完全に無視していてイミフ。(個人的には宇宙船レッドドワーフ号の13話の逆再生のほうが楽しめた) あと、1/1の時間で過去に逆行していくのがアリだとすると、ある時点では少なくとも年齢が異なるもう一人の自分が存在している訳で、で、後から来た自分は順行に戻った時点でまあ別の人生を歩むことになるのでしょうが、それを誰かに目撃されてしまったり同じクレカや携帯電話などを使ってしまうとオカシなことになりそうですね。  キャットが船からダイブする一連のシーケンス(カラクリ)の美しさ、結果が判っていて最後の挨拶をするニールなど、素敵なシーンもありましたのでこの点数にしておきますが、個人的には非常にガッカリした映画です。(三回鑑賞済み) ※考えたら考えるほど???が増えてしまう映画です。。 2023年再度鑑賞しましたが、熱も冷めてしまうと全く面白くなかったです。3点に訂正いたします。
[ブルーレイ(吹替)] 3点(2021-01-09 16:07:47)
7.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
ブルース・ウィリスはトム・クルーズやディカプリオ同様、彼は彼にしか見えず、そういった意味ではスキンヘッドの彼がどうしても温厚な外科医には見えません。銃を撃つシーンではダイハードの影がちらつく結果になったのは少し残念でした。(監督も理解しているのか序盤で「昔はケンカっ早かったんだ」等のサービスシーンと思われるやり取りがあったりします)  「狼よさらば」のリメイクとのことですがオリジナルと大きく異なるのは、SNSが一般的な現代「シカゴの死神」として広く動画が拡散される点です。これは昔には無かった事情で、ニュースで擁護派の声が多数聞かれるのは極めて今風な描写です。彼の風貌も含めてマーベル系の流れも感じさせ、この辺の脚本は非常にウマいと感じました。ただ、これだけ証拠が揃っているにも関わらず外科医に捜査が及ばないのは少々違和感を感じますが脚本上仕方ないでしょう。まあこれに関しては一応捜査側への配慮もされており、確実に彼に捜査の手が迫っているように描写しつつ、その上であえて泳がせているという体になっています。  見たら忘れる系の映画ですがスッキリしていてなかなか手堅い作品。特にアクションに関しては安定のブルース印なので非常に見ごたえがあって気持ちがイイ感じに仕上がっています。(悪くはないのですがどうしても軽いので点数としては伸び悩み)
[インターネット(吹替)] 6点(2020-04-10 11:57:34)
8.  テルマ&ルイーズ 《ネタバレ》 
人に勧められて見たのですが、まあ、大方の予想通り、ラストありきの無理やりな流れが目立ちました。1991年ってそんなに女性軽視の風潮残っていましたっけ?もうずいぶんと男女平等の時代だったように思いますけどね・・ 女性軽視につながりそうですが、、なんだか全体的に雪だるま式に悪くなる過程がとにかく軽くて「やっぱ女は・・」的な印象が目立ちました。もう少し思慮深い行動をした上で今の結末になるのなら納得ですが、どうも自業自得としか思えないストーリーや描写がてんこ盛りです。(まあ、この映画で描かれている男も大概バカで最低な男ばかりですがね・・)  切ない余韻も含めて、言いたいことはよく分かるし一流役者揃いなのはGoodです。でも別の監督のほうが良かったかもしれませんね。ちなみに、マイケル・マドセンの役どころが全く理解できませんでしたが、、でも、大好きな役者さんです。。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-09-20 18:20:41)
9.  テッド2
前作と評価変わらず。前作同様にテッドのキャラクターがかわいいだけの映画です。随所にお涙頂戴寸劇を挟んでありますが、基本的に共感できる部分はありません。R15ギリギリな割に対象とする視聴年齢が低すぎますね。(そもそも子供向け?) 今回はヒロインもあまりかわいくないし、笑えたのはヒロインの名前の時だけです。。(ミドルネームのLのくだり)
[インターネット(字幕)] 3点(2017-04-07 10:02:22)
10.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 
劇中よりだいぶ規模は小さいものの、私もそれなりに独身を謳歌しています。よって映画の中でいうところの「寂しい男(主人公)」目線で鑑賞しました。天使がくれた時間「一瞬のきらめき」は夢と希望があって非常に素晴らしいプロットです。私も同じような体験がしてみたいものです。(実際、昔付き合っていた相手と結婚していたら今頃子供が何歳になって、、どうなってこうなって・・ と思うことがあったりします)  全体的にバランス良く面白いのですがラストがイマイチ。他のレビュアーも指摘しているように、それぞれが成功している大人同士なのですからアレは無いです。流れ的には主人公が昔のことを反省して自分の全てを捨てて一緒に飛行機に乗るか、それか、お互いに元から歩いていた別々の道へ戻るのが普通です。  辛口評価ですが家族の描写は非常に素晴らしく、まさに理想の家族そのものといった感じで好感が持てました。あんな嫁さんと子供がいたら毎日速攻で帰るし、独身であることを後悔すると思いますね。。(現実は違うと思いますがね・・) まあ、映画というかTVドラマ的小品です。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-05-07 13:25:05)(良:1票)
11.  天空の城ラピュタ
そもそも、宮崎アニメは世に排出したそのほとんど全てが素晴らしいので甲乙つけがたいが、その中でも格別だと感じるのがラピュタとカリオストロ(ルパン)です。  子供が主役なので若干青い演出なども見られますが、、全体的にバランスよく飽きさせずにラストまですっと持ってゆく構成はさすがです。特に主役シータの口数が少ないのにかもしだす物悲しくも芯が強いブレのない雰囲気が印象的で素晴らしい。宮崎アニメ共通の部分ですが、エンディング曲が流れてくると目頭が熱くなるのがまた素晴らしさ倍増です。青臭いものの非常に良い。
[地上波(邦画)] 8点(2016-02-07 20:35:42)
12.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
予想外に良かった。とにかく世界観と着眼点が素晴らしい映画です。バンパイアは死なないので人類との人口比率がこのような状態になるのは必然的で、そして血液不足になるのも当然の結果です。血液不足のことをTVニュースでさも食料危機や戦争危機のように報じているのも監督のセンスが感じられて素晴らしかったです。 太陽が上がっている時のバンパイアの生活の仕方がとても良かった、いいアイデアです。そして人間への戻し方(副作用も合わせて)も素晴らしいアイデアです。それらを含めての、、終盤に主要人物が発する「人類は逃げなくてイイ・・」というセリフは感動的ですらありました。  名作になれなかった原因としては、、やはりラスト付近に押さえきれずにやりたい放題になったからでしょうね。ラストのウィリアム・デフォーの再登場の仕方もあまりにも低俗すぎて興ざめするほど(今の時代に じゃじゃーん! 的な登場はどうかと 笑) そして終わり方がもっとヒドイ、火の鳥の描かれた車(トランザムか?)は映画の内容と合っていて素晴らしいが、まるで安っぽいヒーロー物のようにその車で去っていくのはダサい、ダサすぎる。(今後のこととか他にもっと大切な話あるだろ?) ラスト15分、社長の娘の一件をきちんと絡ませた上でシックに仕上げてくれていたら9点くらい行きそうな映画です。辛口でしたが多少幼稚な部分も含めても見て損のない映画と思います!興味がある方はぜひ一度お試しください。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-01-31 16:28:15)(良:1票)
13.  テッド
全体的に安易というかありきたりというか・・ テッドが今までにない最強ステキキャラだっただけに、映画自体が一過性の流行り物な仕上がりだったのは残念でした。(ストーリー含め)さらには途中で挟まれたオタクネタもぜんぜん面白くありませんでしたし。ですのでストーリーはノータッチでレビューします。  時代も進んだもので、まるで人間のようなリアルなテッドは素晴らしかったです。確かに、この外見だったら腰振っても胸揉んでも悪態ついても許されますね。ホント可愛すぎ(笑) 裏を返せばそれだけの映画だったような気もします。テッドがベンジャミンバトンのような人生を歩む映画だったらもっと深かったかも。。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-23 16:48:52)
14.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
オープニングの生々しさから一気に物語に引き込まれました。いきなりあの感じで攻めてくる思い切った演出には恐れ入りました。鑑賞者は主人公ケビン・ロマックス(キアヌ・リーヴス)と同じ目線で、最初から妙な違和感を抱えながら話が進みます。法廷物のサスペンスかと思いきや中盤から色々おかしな方向に話が進んできます。いわゆるファンタジー的な要素が強くなってきますがストーリーに破綻はなく、意外にもすんなりと話が入ってきます。  大きな仕事へのプレッシャー、イレギュラーなボスの行動、妻の乱心、そしてエロティックな雰囲気。話がどこへ進むのかよく判らず、不安を抱えたままサスペンス仕立てで話が進むのでハラハラさせられます。基本的にはありえない設定が多いのですが、違和感がないきちんとした理屈が語られますのでグイグイ引きこまれます。 極めつけはラストです。原作には無いというラストに放たれるジョン・ミルトン(アル・パチーノ)の大演説が本当に素晴らしいです。ミルトンの熱弁は悪魔のスタンスが非常に判りやすく、自由意志の哲学などは悪魔的でない私たちが聞いても納得させられてしまいます。むしろ大正論ではないでしょうか。(ここは脚本家のトニー・ギルロイに拍手を贈りたい!)  大オチの記者の部分もウマくまとまっているので全体的にバランスがよく、いわゆる夢オチですが充足感を得てエンディングを迎えることができます。しかしストーリー自体は堂々巡りをしているだけで結局何が言いたかったのかよく判りませんし、実際何一つ解決していません。まさにつかみ所の無い映画といえますが、それでも非常に惹きつけられる映画だったと思います。未見の方は是非一度お試しください!(余談ですがニューヨークの不動産王の邸宅は1997年当時のトランプ邸でロケされています)
[地上波(吹替)] 8点(2014-04-12 12:46:49)
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