Menu
 > レビュワー
 > あやかしもどき さん
あやかしもどきさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 17
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  デーヴ 《ネタバレ》 
 大好きなケヴィン・クライン主演で内容にも魅かれて公開当時、2度映画館で観賞したが、今回DVDで再観賞した。  いわば“影武者ものコメディ”であるが、真面目でお人好しな一市民が米国の大統領の身代わりになるが、やる気と機転で「本物」と打って変わって魅力的なリーダーになっていくというストーリー。  「本物」はだいぶ政治家としては不出来だった。次期大統領の椅子を狙う首席補佐官は副大統領を追い落とそうと自らが主導していた汚職の濡れ衣を着せたり、勝手に大統領権限である拒否権を行使して福祉法案に拒否の署名をするなどやりたい放題である。そんな政府内のウミを「本職」ではないデーヴが「本職」も舌を巻く活躍で一掃していくところは実に痛快である。といってもリアリティを失わないように、ホームレス支援政策のために6億5000ドルもの財源を確保するために友人の会計士の協力を仰ぐなど割と堅実なやり方である。  そしてデーヴはただやる気があるだけではなく、人心を掴むのに長けており、そこは普段は人材派遣業で多様な人々に温かく接してきた経験がものをいうのであろう。  それについて象徴的なエピソードが二つある。一つ目は、「本物」の浮気が原因ですっかり冷戦状態だったファーストレディとの関係が好転することである。それはデーヴが飼い犬とじゃれ合ったり、施設で無口な子どもの心を手品や話術で開いたりする場面を見てこの夫は「偽者」であると見破ったためである。つまりお陀仏となった「本物」はそれほどツマラナイ人間だったわけである。  二つ目は警護役のデュエインとの友情である。彼は初めこそデーヴが何を言っても仏頂面でほぼ無言の反応を続けていた(これも「本物」の人間性に問題があったことを匂わせる)のが、デーヴの活躍とともに徐々に彼に心を開いて笑顔で話すようになり、最後には「君のためなら死ねる」と言い放つほどの信頼関係が出来上がっていた。ラストシーンを飾る彼の表情は絶品である。  クラインのニッコリ笑顔がみんなを幸せにしてくれる。この作品のテーマは、民主主義国家における理想の政治的リーダー像というよりは、沢山の人々を笑顔にさせる仕事こそが生きがいとして大切であるという人生賛歌である。何遍観ても一杯笑って心が温まる作品である。
[DVD(字幕)] 10点(2022-08-12 21:22:53)
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
515.88%
600.00%
700.00%
815.88%
9529.41%
101058.82%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS