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1.  遠い空の向こうに
定番のストーリー展開ながら、引き込まれましたな。教育とは、仕事とは、家庭とは、人生とは、色々なものに示唆を与えてくれる作品です。自分も若い頃、父親と確執があったので、身につまされました。泣けました。今は、父には出来るだけ健康で長生きしてもらいたい、と思っています。これといった親孝行も出来なかった自分が恥ずかしい今日この頃です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-05 17:48:54)
2.  どん底(1957) 《ネタバレ》 
「白痴」同様、黒澤作品の中では自分的に評価が難しい作品。しかし、閉塞された空間である木賃宿にカメラをおいたまま、飽きさせずに魅せるところはさすがである。好きなシーンは口囃子に合わせて、踊り出すシーン。どん底人の陽気さとしたたかさを感じるさせるシーンだ。(渡辺篤の表情は秀逸!)ラストは、そのユーモラスな動のシーンからいきなりシリアスな静のシーンになり、セリフひとつ、舞台なら暗転というところで終わる。ショッキングながら良い終わり方だ。
8点(2003-08-18 23:29:47)
3.  ドリヴン 《ネタバレ》 
レーシングシーンに感応出来る人は良いが、興味がなくて、人間ドラマを期待している人には、絶望的な薄っぺらな中途半端な脚本。レースのことはよく知らないが、事故の時、助けに行くものなのか? プロは、そこを精神的にも、物理的にも乗り越えていくから、プロじゃないのか。それは非情ではないんだ。ひたすらトップを目指す。涙をこらえながらもトップをめざす。それがプロだ、とワシは思うのだが……。薄っぺらなヒューマニズムにシラケタ。そういう展開にせざるを得なかった、脚本にシラケタ。
3点(2003-07-29 10:20:14)
4.  時をかける少女(1983) 《ネタバレ》 
昔むかし観たんで、細かいとこは忘れましたが、さわやかな映画でしたな。大林監督の優しさが出ておりました。ユーミンの歌と共にヒットした映画でした。ラストシーン、二人がすれ違うところでは不覚にも泣いてしまいましたよ。若かったね、ワシも。
7点(2003-07-03 20:59:43)(良:1票)
5.  虎の尾を踏む男達
黒澤作品の中では小品であるせいか、気軽に観れ、何度観ても飽きない作品。エノケンが狂言回しで、上手い演技を見せている。白紙の勧進帳を見た、彼の表情は秀逸。惜しむらくは、セリフが聞き取りにくいこと。字幕を入れてくれ、とお願いしたくなるほど。戦時中の物資不足の中で創られたこの作品は、それ故、無駄がなく、かえってまとまりの良い作品になっているように思える。自分的には黒澤映画のベストテンに入る作品。
8点(2003-06-16 23:07:26)
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