1. とらわれて夏
《ネタバレ》 「Labor Day」労働者の日。夏休み最後の休日。つまり、新学期が始まるその前の日ということ。本作が描き出すのは人生の再出発までの三日間。見事なタイトル。 [試写会(字幕)] 8点(2014-09-25 16:53:44)(良:1票) |
2. トゥルー・ロマンス
《ネタバレ》 夕焼けに染まる浜辺を歩く2人とちびっ子の姿を見ながら涙をグッと堪えて「ちくしょー、良い映画だ」って心底思い、彼らのこの先が平穏であることを願った。欲深さのない澄んだ心を持った2人が出会った瞬間、欲の為に必至こいている奴らは到底2人にはかないっこ無いんだ。これは起こるべくして起きた奇跡の話。でも、こんなステキな映画を撮れるトニーがもういないなんてあまりにも哀しいな。どうか、ぼくが死んだら「素晴らしい映画だった」って伝えに行きたい。 [DVD(吹替)] 9点(2012-12-21 01:48:49)(良:2票) |
3. トガニ 幼き瞳の告発
この作品が描いているテーマや題材そのものは、韓国にとって重要な事実であり、事件であり、国家を揺るがすほどの問題であって、他国に住むぼくにとっても知っておくべき内容のものでした。その件については知る事ができて良かったと心底思う訳ですが、この物語りそのものの作りがある種の“霧”に包まれているような不安感、疑心感を拭えずにいます。それは表層的な演出内容、キャスティング、俳優の芝居、登場人物の奥行き、全てにおいて偏見に近しいような極端な目線で、さらにあまりにも記号的な存在として全ての登場人物達が存在している為、事件そのものの真実味を薄く感じさせるほどそれらがあざとい表現で描かれているように見えて仕方ありませんでした。それは考えそのものをこの作品内の”正さ”に押し込められ、“強要”され、それ以外の考えを持つ事は”非人道的”と切り捨てるかのような作りに窮屈さを激しく感じました。この物語には多面的な物の見方、そのものが欠落しており、「悪は生まれながらにして悪で、改善の余地無し。死あるのみ」という考えに押しやる為に、それに対する疑心が生まれる要素を一切排除しています。演出や脚本がまるで冷静さを失った暴徒のようで、ぼくにはどうしても、鵜呑みに信じる事が到底できない“霧”のかかった作品でした。 [映画館(字幕)] 5点(2012-08-23 08:46:54) |
4. 東京公園
《ネタバレ》 自分の真の願望を台詞で一言も発さぬまま、被写体として愛する人にレンズ越しに見つめ続けられている小西さんの苦しげな芝居は、この作品で唯一エモーショナルで緊張感をもって観れ、とても心に響いた。彼女を救ってあげたいような、守ってあげたいような、そんな願望に苛まれた。映画内の人物にこういった感情を向けられる映画体験というのをぼくはいつも求めて映画を観るのですが、この作品における最大のクライマックスはここで、それが物語全体の約7合目でやってくる。もっと掘り返せばそのきっかけとなるシーンは榮倉奈々さんが主人公の彼に、その事実をぶつける所から始まる。それは全体の約半分、映画が始まって40分も経ってから。それ以前の彼は受動的で、プロのカメラマンになりたいという願望はあるものの、この作品内での一本筋の通った葛藤を生むような願望は抱いていない。つまりこの作品そのものが「どこに向かおうとしている物語である」という前提も無く、ただ穏やかな風景や人々を描写して行く。浮気を気にする男が主人公に尾行を頼み出て、それが原因で姉が嫉妬して、それを榮倉さんが指摘して、姉と抱擁を交わした事で、男を説得する。なんだこの話?おばけのエピソードが「死」そのものと向き合う物語に進んで行くかというとそうではなく、血縁のない兄弟の「社会的に許されない愛」に進んで行くか?というとそうでもない。面白そうなエピソードを細切れに寄せ集めて、それら一つ一つと主人公が真摯に向かい合う姿も見れず、葛藤も無く、あるいは不満も無く、緊張感も高揚感もないこの映画は脚本の時点で誠実さに欠けているような気がしてならない。 せっかくなら小西さんのこれまでの葛藤や、その後に待ち受けるであろう苦悩の日々や対立を是非観たかった。古典的ではあるけれど、そっちの方がこの作品よりよっぽど満足感は得られたと思う。 [DVD(邦画)] 3点(2012-07-23 19:36:09) |
5. ドライヴ(2011)
《ネタバレ》 冒頭から、どこの国の音楽かわからないがそれとなくキャッチーで若干ダサイ匂いのする音楽が多用され、雲行きに若干の不安を抱きましたがそれを一転させる静けさにグッと集中力が高まり緊張感が全身を包みました。音のON / OFFによる意識的な聴覚への刺激が生む、視覚の集中。冒頭でこの作品の、あるいは監督のやらんとしていることが明解で「ON / OFF」の切り替えによる効力を存分に発揮させた作りになっており、監督の作家性とすごくマッチしていたように想います。また、主人公の過去どころか名前すら明かされないこの物語が何を観客に投げかけているかと言えば、観客の想像力を信じているということです。大まかな人物像を描き、その他は説明はしないことによって観客は無意識に彼のバックグラウンドをおのおので想像するのです。このライアン・ゴズリング氏、序盤のポーカーフェイスはようするに理性、冷静さの作られた彼の表情であってそれがアイリーンを愛してしまった事で強固であった筈の理性が徐々に崩壊し出します。壊れかけの彼の心情は「説明」ではなく「画」の中の行為、それを象徴させる「何か」で表現されているのがラジエターを直すシーン。手元だけを照らす照明、顔は暗部。後ろに流れる音楽がその手元を狂わす。壊れているのは彼の心であり、車の心臓部ともいえるラジエター。正常に戻す為、また走り出す為、あるいは理性をそこに維持する為。メタファーが心を抉るようにその切ない心理がヒリヒリと胸に滲みる。そして狂い出したラジエター。理性とは。今日の文明社会ではやっていいこと、だめなことが山ほどあってそれをモラルとか道徳観とか法律とかマナーとか、そういった社会の一人として波風立てず生活する為に“破壊の本能”を押さえる自己制御の意識。その意識の強かったのは、本能が人一番強い彼がいたからだろう。彼自身が最も彼をわかっている、それが観れば観るほどよくわかるからこそ、その崩壊のカタルシスとアンビバレントに押し寄せる切なさに胸が苦しくなる。相手を求めれば求めるほどに比例して、喪失を予感させ、その一連が終わった瞬間、このシーンの全てが暴力であり、愛である事を強く感じました。ラストシーンも同じで、生きているかも知れないし、すぐに死ぬかもしれないが、その先を観客が想像した時、映画がその人の中で真に動き出す瞬間なのだとぼくは思います。 [映画館(字幕)] 9点(2012-04-13 20:50:42) |
6. トイ・ストーリー3
大好きなピクサー作品の中で 唯一のシリーズもの。 擬人化する現実味のない作風をディズニーが 作らせようとするが、 ピクサーがしたいことは そうじゃないとぼくは信じている。 ぼくらが気づいていないだけで 彼らはぼくらの知らぬ間に動き出し、 友情を育み、愛に生き、 幸せを求め、 人と同じように悪戦苦闘している、 そう思えることが ファンタジーの醍醐味だと思う。 だからぼくらは気付かされる。 幼い頃に遊んだ ウルトラマンの人形、 迫力満点の100/1ゴジラ、 合体する戦隊ものおもちゃ、 ぼくはどうしてしまったんだっけ、と。 いつからあそばなくなり、 どこへやってしまったのかもわからない。 お世話になったのに。 大人と呼ばれる年齢になった今、 この作品を通して 幼きころの追憶に帰らされる。 きっとぼくに子どもができたら、 おもちゃを買い与え、 そして子どもにこの作品を観てもらう。 泣いて、笑って、感動して、 ウッディやバズ、アンディたちを 好きになって、 おもちゃを大切にすることを 微笑みながら きっと感じてくれると思う。 友情や愛情、ものを大切に気持ち、 それらを強要ではなく、 ちゃんと感じることのできることが 本当に素晴らしい。 伝えたい想いは、 ウッディやバズから教わった。 まっすぐな優しい笑顔から、 強く強く伝わった。 大人も昔は子どもだった。 子どももいつかは大人になる。 全ての人間の心に届く おもいやりに満ちた作品。 ありがと。 [映画館(吹替)] 9点(2011-06-06 08:50:57)(良:2票) |
7. 扉をたたく人
タイトル後のファーストカットから訪問者が訪れます。 この作品は玄関や扉付近でのお芝居が本当に多く、 それがこの作品のテーマであることを意味しているように思います。 他人との繋がりの場である玄関や扉の持つ比喩的な 出会いと別れの表現が全編通して大変うまく描かれていました。 音楽以外に興味のない男が、音楽を通して他者への 興味、関心を抱いていくという内容で、作り方が 強引ではなく、とてもスマートで心地良かったです。 1人ぼっちを平然と受け入れていた男が、 他者に興味を持ったことで孤独を知り、 ラストカットでのあの俯きかげんに、寂しそうにジャンべを 強く強く叩くシーンはとても心揺さぶられました。 アップが無くても彼の涙も想いもヒシヒシと感じれました。 社会と人間を丁寧に描いた優しい映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-05-23 20:27:52)(良:1票) |
8. 友だちのうちはどこ?
《ネタバレ》 ブラボー!演出がかなり淡白で、表情から台詞の言い回しまで極端な波はないのですが、それでも主人公の少年の焦りや不安、戸惑いや動揺がなんの隔たりもなくストレートに伝わってきます。この作品に描かれている親のウザさは万国共通、教師の理不尽さも万国共通、そして子どもの健気さも万国共通。全てが世界中の人々にわかるように描かれていました。全てにおいて単純だけど、丹念に練られた脚本と演出が少年の想いを100パーセント、1パーセントも汲み取り溢すことなく感じさせてくれました。なんといっても、あの鞄を開けてノートを取り出した時の少年の無表情が最高に良い。自分のせいで友だちが退学になってしまう…そんな迸る不安が彼の表情に落ちてきたかのような顔面蒼白ぶり。そして、あのラストカット!こんなに清々しい爽快感はそうそう味わえるものではありません。ブラボぉー! [ビデオ(字幕)] 10点(2008-08-21 19:43:39) |
9. 童貞。をプロデュース
ドキュメンタリー映画を劇場に足を運んで観る事は滅多にないのですが、この作品はこのタイトルからも強烈なインパクトと魅力を放っていて、もう観たいという気持ちを抑えられませんでした。映画が始まる前も最近では珍しいほど緊張というかワクワクして、始まってからはもう笑ってばかりでした。童貞くんたちの純粋な変態な感じやピュア過ぎるがゆえに臆病なところとか、自分を見ているような気持ちになってしかたありませんでした。そういった童貞くんたちのキラキラしていて魅力ある部分を、松江監督はしっかり切り抜いて、テンポのいいカッティングで楽しく見せてくださった。こんなに映画を観終わって清々しい気持ちになる作品も珍しく、“ドキュメンタリー=お硬い”イメージも吹き飛ばしてくれた。こんなに気持ち悪くて不器用なのに、それが素敵に見えて仕方ない。親近感を通り越して愛おしさすら憶える。良い映画を観たとつくづく感じました。 [映画館(邦画)] 8点(2007-09-10 00:55:29) |
10. トランスフォーマー
何も考えず、ただただ単純でわかりやすいストーリーを眺め、リアルでかっこいい映像に見惚れるばかりでした。後には一切何も残りはしませんでしたが、観ているその瞬間瞬間で楽しめたので十分だと感じました。原作も一切知りませんし、ロボットに関する細かいストーリーにも全然興味ありません。それでも、映画を観ているその時間だけはロボットがとてもかっこよく思えましたので、まぁ、よかったとおもいます。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-07 00:00:59) |
11. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 作品の中で非現実的なタイムリープをやりたい放題行っているのに、目が向くのは、現実的な三人の行くへだけ。聞きたいくない事、やりたくない事、やられたくない事、やってしまった事。主人公の少女は自分の想い通りにしたいが為にタイムリープを繰り返し、ミスをやり直すためにタイムリープをし続けた。その結果、彼女は取り返しの付かないミスをする(ここでの葛藤は、観ているこっちまで苦しくなる)。無邪気に使っていた事を後悔し、やり直す事のできない現実に涙を流す。そして、彼女が最後にしたタイムリープは、自分の為じゃなく、大切な人の為。そして未来の自分の為。彼女は少女から大人になる為に、進むべき目標を見つけた。あぁ、この映画はなんて素晴らしいのだろう。今を楽しむという、青春の原点を思い出させ、そして見せ付けてくれる。あぁ、素晴らしい!あぁ、高校生に戻りてぇー! [映画館(邦画)] 9点(2006-08-23 21:33:28)(良:2票) |
12. トップガン
僕の大好きなメグ・ライアンが恐ろしいほど脇役で、そこに涙した。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-23 20:31:05)(笑:1票) |
13. 東京タワー
「恋は“する”ものではなく、“落ちる”もの」ケッ!そんなのどぉでもよかとです。だってそうでしょ、人を好きになのに理由なんてないこの世の中で、別に言葉の言い方を変えただけでは何も変わらない。この映画の中でいくつも出てきた同じような言葉の言い回しは、どれも同じ様な物でなんの影響力も無い。そもそも僕は江國香織の小説があまり好きではないので、その江國香織の物語がいかに映画化で変化されたか気になって観賞したものの、全体的に説明的で考えると言う術を観ている側に与えさせない。それは本当に江國香織の小説がままで、それが全ての原因で、ただ本当に観ているだけという映画。感動する事も驚く事もなく、それは本当につまらない作業の連続。残るのはただただイライラだけ。。。という前文は全てこじ付けに過ぎません。僕が本当にイライラしているのは、我がアイドル“加藤ローサ”の登場シーンが恐ろしいほど少なく(たったの二回!時間にすれば5分?)、僕としては、こんな使い方は勘弁してくれよ!って感じです。僕がこの映画を観たかった理由は一つしかなくて、それはただ加藤ローサが見たかっただけなので、この映画では“加藤ローサ”のブラが見れということだけしか収穫がない。これは本当に何よりも大きな収穫。5回も巻き戻ししてニヤニヤしてました。ということでローサのブラに6点!キモくてごめんなさい。でも、彼等と同じで、一番盛りのついた一番脂の乗った一番美味しい時期なので勘弁してやってください。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-16 22:47:24) |
14. Dolls ドールズ(2002)
失った恋人を探す、途方もない旅。赤い綱で繋がれた恋人の抜け殻。人形のように表情を失い、言葉を失い、そして感情を失った。しかし、彼女の中にトラウマのように残る、大切な物を無くす“悲しみ”という感情。男は探す。希望を捨てず、様々な場所で、赤い綱に繋がれた抜け殻の恋人の心を探す・・・北野監督はいつも主人公だけにスポットをしぼらず、複数の登場人物の人生を僕等に見せる。それをするのとしないのでは、明らかに映画の出来が変わってくる。そして久石譲さんの音楽は、この映画の静けさに完璧にマッチした美しい音色を僕等に聴かせてくれた。難しい映画ではあるが、観る価値は十分にあった。 7点(2005-03-23 11:56:59) |
15. トイ・ストーリー2
よく「相手の気持ちになって考えろ!」と叱られたものです。そうです。そうなんです。考えなければ。そう、玩具の気持ちになって玩具で遊ばなければ。昔の僕は、ウルトラマンの頭の先端の尖った部分を母のケツの穴に突っ込んで、その先端の部分の匂いを嗅いでみたり、自分の鼻の穴にウルトラマンの手の先を突っ込んで鼻クソほじったり、砂場でウルトラマンの顔だけ砂の中に突っ込んで笑い者にしたり、幼い頃の僕はウルトラマンを何かに突っ込むばかりで、残酷で惨い事ばかりしていた。ウルトラマンの気持ちも考えずに・・・あぁ~ゴメンよぉ。僕が悪かったぁ。君の気持ちも考えずに・・・これから先、僕に子供ができたらこの映画を見せ、玩具の気持ちを考えられる子供を育ていきたいと強く思ったよ。 8点(2005-02-26 09:30:01)(良:1票) |
16. 戸田家の兄妹
ひさしぶりに小津作品が観たくなり、そこで手に取ったのがこの作品。『東京物語』で心から感動した僕は、家族の崩壊を題材にした小津作品が他にもあると知り、そこで拝見したのがこれ。序盤では、なんら家族に異常はなく、ストーリーはたんたんと穏やかに進んで行く。しかし、後半に入ると遂に崩壊が始まり、理不尽で、無責任な子供達の行動の数々に、怒りを感じずにはいられなかった。壁に丸い拳大の穴を開けてしまいそうになった。そして終盤では『東京物語』では無かった、無責任な兄妹達の行動に対し、次男が厳しく説教する場面があるが、あれは非常に爽快だった。良くぞ言ってくれました!と歓喜の拍手を贈りたくなるほど感激しました。腹が立つ事もありましたが、終って見ればとても晴れがましい気持ちで胸が一杯です。この小津作品もとても素晴らしい内容の、素晴らしい作品でした。 9点(2005-01-07 19:30:02)(良:1票) |
17. ドーン・オブ・ザ・デッド
ゾンビ=のろまで無能、が僕の中のイメージでした。しかし、この映画に登場するゾンビさん達はとてもスピーディーで、生きている間では早歩きすらまともに出来そうにない巨体のおばさんでも、一度ゾンビに変われば100メートルも10秒台。まさに驚きです。さらに天上にしがみ付いて、待ち伏せしたりと知能を働かせ、作戦のように襲いかかってくるその姿は、ある意味人間以上に有能。 人間の固定観念をほんの少し変えただけで、驚く程ゾンビは進化し、成長した。これはある意味ノーベル賞に値する。僕は終始ビビリ、笑い、感動し続けていた。この映画は発想の転換が生んだ、傑作です。 8点(2004-11-05 19:50:10) |
18. 都会のアリス
これほど台詞が少なく、そして台詞をあまり必要としない映画は始めて観た。この映画は穏やかで美しい音楽や二人の息のあった素晴らしい演技や、数々の綺麗な風景など、台詞以外の部分がとても鮮麗されていて思わず見惚れてしまった。そしてストーリーは有りがちな設定だけど、その馴染みやすい平凡なストーリーは食い入るように観れてしまった。その中でも二人で取った証明写真をアリスが見つめ、笑顔になり、そして女の子らしい格好になったあの場面は、少女の“恋”の芽生えを美しく、そして繊細に描いていた。あの場面は、僕の一番のお気に入りのシーンです。そしてその後の展開は切なさがドッと込み上げてきた。大げさに言えば、片想いの恋をしている時の切なさになんとなく似ている。それほどラストは切な過ぎで、胸が苦しくなる。今も苦しい。この苦しさが消えるのに何日かかるかな?あぁ~苦しい・・・ 10点(2004-09-28 22:57:13)(良:2票) |
19. トト・ザ・ヒーロー
子供ながら姉のアリスに熱い愛を抱き、嫉妬し、そして大人のように情熱的な恋をしたトマ。僕は彼に感情移入は出来なかった。でも彼の人生には感動した。父を失い、母が崩れ、さらには愛する姉アリスを失ったトマ。本当なら他人である一家を心から愛し、逆に本当なら家族である一家を憎んだ。そして、アルフレッドに怒りは向かい、復讐を誓った。胸が張り裂けそうなほど切ないトマの人生。でもその切なさは灰となり、青空にちったトマと一緒に僕の心から消えて行った。僕にとってトマはヒーローだ。 8点(2004-09-15 18:03:45)(良:1票) |
20. 東京ゴッドファーザーズ
人間って、生きる目標があるとあんなに輝く事が出来るんだ。人間って凄いなぁ~・・・ 7点(2004-09-07 15:27:23) |