1. 東京ゾンビ
ネット上で拝見。いやもうある意味すごい。これが哀川翔&浅野忠信でなけりゃクソもクソ、聳え立つクソの山なんだけどさ。花くまゆうさくの漫画が原作?メカ★アフロくん描いた人ね。そしたらこれは原作抜きにストーリーとか演出とかカメラアングルを語るべき作品じゃないよね。それでも、もとのコミック読んでないあたしにも、こんなおバカ丸出しの作品を哀川・浅野が引き受けたっていうのがスゲー面白い。さんざんセリフで繰り返される「ばっかじゃねーの」がまさにこの作品の言わんとするメッセージなんじゃないかな。しかも思いっきりすべってるし。柔術関係のとこだけはきちんと掘り下げてるから、野郎同士でビール片手に見ながら柔術ゴッコして遊ぶための作品…なのかな。てか、ほんとばっかじゃねーの? [インターネット(字幕)] 6点(2008-02-03 09:38:53)(良:1票) |
2. 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
観てると涙と鼻水の発作が何度も激流のように襲ってきて、なんかまともに観られませんでした。 あとからなら冷静にオカン役の親子リレーはよかったとか、オダジョーいいじゃんとか思えるけども、観てるときはそういうのはもうどうでもよくなってる。 なんかね点数なんてつけたくないの、ほんとは。 たぶんさ、これは観てる人の頭の中を操作して、そのひとの人生の中のいろんな出来事の記憶を呼び出したりしながら、どんどん感情を暴走させてくドラッグみたいなもんなのかもしんないよ。ちょっとずるいよね。 …って思いながらも、また観始めると涙が鼻水がダバダバだばだば止まんなくなって、ほんとに大声出して泣きたくなるんだな。 もう映画としてイイのかどうかなんてわかんない。 でもあたし好きだよ、これ。 [DVD(吹替)] 7点(2007-12-12 21:25:36) |
3. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 『28days later』『Shaun of the Dead』と観た直後に鑑賞した感想です。 走るゾンビ。モールに着くまでの疾走感。モールの中ののどかな、ある種"地獄の黙示録"のように戦いの中に日常を持ち込もうとするアメリカ的不謹慎さ。派手な火器。犬の活躍。救出劇。装甲トラックでの敵中突破。脱出劇。英雄的な死。 …なんかもう、良くも悪くもアメリカ映画って感じありありでしたね。 エンドクレジットとともにザッピングしながら流れるハンディカム風後日譚の"サンゲリア"のラストを思わせる救いのなさは、まあそんなもんだろうと予測がつく分下手なハッピーエンドよりは良かったかも。 個人的には"28days later"より数段ましと思いつつも観客を嘗めて操るようなプロットに少々不快感を覚えました。それでもまあよいかなという感じ。アメリカだし。 そして同じくオマージュ作品"Shaun of the Dead"のすっとぼけた味はこれとはまた逆サイドからのゾンビ愛だったんだよなと再確認。 もし未見であれば"Shaun of the Dead"のほうもぜひともご鑑賞いただくことをお薦めしたいのでした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-10 09:35:14) |
4. トリプルX
わるくないでつ。コネリーの頃の007思い出したでつが、ワルといいつつさわやかスポーツ風味がアメリカぽくていや。それでもバイクアクションはなかなかでつ。ロックストックの小悪党を見慣れたためかつくづくアメリカ映画の筋肉でぶぶりにげんなりしたでつ。それなりスパイアクションの様式を踏襲してるとこはマンネリでつがまあ楽しめまつ。TVロードショーの目玉作品てとこ。 6点(2003-08-21 01:35:47) |
5. Dolls ドールズ(2002)
しろうとさんみたいな台詞や変な演出にがっくりしながら、時としてあらわれる風景シーンに心惹かれたの。最後ちょっと前のシーン、菅野美穂が表情だけであれだけみせてくれるとは思わなかったの。泣くつもりはなかったし、そんな映画じゃないと思ってたんだけど....。あのシーンのための映画かもしんない。あそこで上手に終わってほしかったよね。ラストはもっと別の撮り方があったと思うの。あれじゃなくて、絶対に。 7点(2003-07-27 06:28:16) |
6. 時計じかけのオレンジ
古い映画だからどうかな~と心配して観たけど意外に面白かったの。ファッションとかアート、ファニチャーは再流行してるし、ママのミニスカ&ブーツ以外はGOOD(当時は日本でもばばあまでミニスカだったんだよね)。暴力に対する嫌悪感みたいなのは描くつもりもなかったのか、それとも当時としてはこれ以上だと無理だったのか、なんかファンタジィぽく感じたの。反社会的な考え方が当たり前のように存在する世界で、それでも人間らしい『選択の自由』を支持するってことなのかな。実際いまの社会だと、『別に自分が社会を支えなくても大丈夫、俺は勝手にやる』っていうひとがとにかく増えてるから、これをみてもあんまり違和感がないのでつ。無責任に優しい父親、無責任に暴力的な息子、無責任な政治家。なんか能天気なの。問題意識や危機感みたいなものも感じないの。実社会と違って。ふしぎなせかいでつ。 8点(2003-07-27 00:31:31) |