1. 泥棒野郎
ずっと昔にTVで一度見たきりなんだけど、ウディが銀行強盗に行って「金を出せ。銃を持ってる。」とか書いた紙を見せるんだけど、字が汚くて分かってもらえず「これは何と読むんだ」とみんなでワイワイみたいなベタなギャグがあったりして、寒いっちゃ寒いのかも。でも、当時はかなり笑った記憶あり。 6点(2004-05-20 13:21:18) |
2. ドニー・ダーコ
他の方もおっしゃっているけど、見ながらデビット・リンチっぽいなと思った。或いは村上春樹の「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」とか。但し、やりたい事は分かるけどちょっと消化しきれてない所は残念。SFの形式をとっているけどGOGOのはらひめ様にまったく同感で、私も青春モノとしてこの映画を見た。薄暗い霧の中を彷徨っているかのような10代の頃。誰かに自分を分かって貰いたいと切望しつつも、誰にも分かりっこないと強く確信する、色んな意味での自意識過剰。そして学校という野蛮で残酷な場所に対する復讐心と逃避願望。自分は生きているのか?死んでいるのか?(これは今も時々思う)そんな気持ちを思い出して息苦しくなった。設定が88年と言うことでエコバニ、ニューオーダー、TFF(カバーらしいが?)、デュラン・デュランなど選曲もしょっぱいス。あとウサギのデザインは妙に惹かれる。あれ欲しい。(余談だけどカーター君は吹き替えに慣れてるので別人みたいだったな。) 6点(2004-04-05 14:46:28)(良:1票) |
3. トリコロール/青の愛
実は内容をあまり良く覚えていないのだ。スミマセン。当時不眠症に陥っていた私はその日も48時間以上一睡もしてない状態でイライラがつのり、友達の彼氏(何故?)を誘ってこの映画を見に行った。そして、最初の20分程気持ちよく寝た。その後目覚めて最後まで見たからそれなりに面白かったんだと思うけど。眠りにおちた時のあの開放感が今も忘れられない・・。 5点(2004-03-22 13:48:22)(笑:1票) |
4. 翔べイカロスの翼
うわっ!【ぐるぐる】さん、なんとも言えない映画をupしましたねぇ。私もさだまさしのセイ・ヤング聞いてました。深夜放送世代ッスから。この映画見ました。実は本も読みました。ナイショだけど主題歌歌えます。これは確か普通の学生が何か理由があってピエロになりたくてサーカスに弟子入り、そして最期は・・。と言う実話の映画化だったと思います。申し訳無いんですけど、映画のデキとしてはイマイチだったかな・・。点数低くてスミマセン! 3点(2004-01-21 17:15:40) |
5. トゥルー・クライム(1999)
原作は記者ウェルズ・シリーズで有名なキース・ピーターソンがアンドリュー・クラバン名義で書いた「真夜中の死線」。原作も展開がちょっと強引なんだけど、すんごく面白い!イースト・ウッドが映画にしたがる気持ちは良く分かる。けど、自分で主人公やっちゃだめでしょ~。下司だけどバリバリのジャーナリスト役なんて、枯れてちゃって脂っ気のないイースト・ウッドじゃムリがある。近年彼が手がけたミステリー映画の原作は私も好きな作品ばかりだけど、どれも同じ過ちを犯している気がするなぁ。(【Soze】さんも言っておられるが)いい加減気付こうよー。 5点(2004-01-21 14:15:20) |
6. ドアをノックするのは誰?
ヌーヴェルバーグっぽい作りだけど舞台はニューヨークだし突然ドアーズの曲つかったりアメリカらしさもあってそこそこ面白かった。けど、下のお二方がおっしゃる通り実験的要素が強い上にわりと長い(と感じた)のでちょとタルいかな。ジョン・ウェンの「捜索者」についてくどくど話したり、アップタウンに行くの行かないのと意味無い会話を延々続けるあたりはタランティーノを思い出して興味深かった。 6点(2004-01-07 14:23:09) |
7. トゥームレイダー
ゲームは操作が難しくて最初の遺跡から出て来れず、すぐ中古屋に売っぱらってしまったのだが正解だったかも。こりゃ絶対クリアできなかっただろうなー。2個目のカケラ取るところとか私にぁムリだ。 4点(2004-01-06 10:57:27) |
8. 逃亡者(1993)
↓【anemone】さんと同じ。フツーに面白い。TVでやってるとつい見ちゃう。やっぱ頭良くないと人って生き残れないんだぁ。特技があっていいなぁ。なんて思ったりして・・。 7点(2003-12-26 16:14:43) |
9. 東京物語
この映画、私にとっては歳をとるにつれてより強く心に響いてくる映画だ。先日BSで見た時には原節子が「毎日が何事もなく過ぎて行くことが耐えられないです。このまま行ったらこの先どうなっちゃうんだろうと考えると恐ろしいんです。」と言う言葉が身につまされた。死んだ旦那の事を思い出さない日が多くなり、ひとりじゃとってもいられない。ホントは明日にでもお嫁に行きたい。けど、そんな人間が現れないのか彼女に勇気がないのか・・。そう考えると彼女の義理の両親に対する心遣いには、どこかに罪悪感もあったのではと思えた。「私、ずるいんです」と言って泣く彼女は笠智衆にそんな気持ちを分かってもらい、さらに許してもらいたかったが、「それでいいんじゃよぉ」と微笑む笠にはどうやら通じなかったようでそこがまた痛い。悲しんだり現実的になったりする死にまつわるシーンにも馴染み深いものがあり後半は泣けてしょうがなかった。人間てちっぽけで悲しくて、でも美しいもんだなぁと思った。 10点(2003-12-15 11:59:17)(良:5票) |
10. ドラキュラ(1992)
ドラキュラはもっと冷え々していて且つ洗練されたゾクっとする男でなくてはならない(思いこみですが)。ゲイリー・オールドマンじゃ田舎くさすぎてイカン。大体なんなのよ、このディズニーランドみたいな映像は!「ポーの一族」でも読んで出直して来なさい! 3点(2003-12-11 15:00:48) |
11. 都会のアリス
ひとりは気楽だ。しかし私の場合決して孤独が好きなワケではないので、そんな生活を続けているとあらゆる思考は堂々巡りとなり、全てのものが自分を素通りして行くような気がして、自分の輪郭がぼやけてくる。うつろな日々だ。主人公のフィリップもそんな状態だったのかもしれない。突然強引に他者に自分のペースを乱されることになった彼は、最初不機嫌だったが一度失ったアリスがもどって来てからは彼女との旅を楽しみ、終始寂しげだった表情は生き々としてくる。人は他人と関わることによって様々なことを「実感」できるのかもしれない。この映画はヴェンダースがチャック・ベリーの「メンフィス」にインスパイアされて作ったとか。警察に行った帰りに行ったライブでチャック・ベリーが唄っていたあの歌だ。「交換手さん、メンフィスに繋いでくれよ。9歳のあの子はさよならと手を振って行ってしまった。彼女との楽しい日々が忘れられないんだ」。 フィリップ役のリュディガー・フォグラーは個人的に大好きで、彼が出演する「さすらい」や「リスボン物語」もとてもいい。それにしてもヴェンダース、またドイツ語で映画を撮ってくれないものか・・。 9点(2003-11-25 14:20:42) |
12. Tommy/トミー
↓日比谷スカラ座のロードショウですか!見たかった!時代の匂いがかなり強いので、今だと引いて見てしまうというのはあるでしょうが、内容はさておきあなたがもしロックファンを自負するなら超マスト映画。試験に出ますよ。 7点(2003-11-14 11:37:23) |
13. 時計じかけのオレンジ
これだけ刺激に満ちた世の中だと言うのに、30年前のこの映画は今も人々に衝撃や激しい嫌悪感を与え、美術的には近未来的。我々がキューブリックの見ていた世界に追いつくことは果たしてあるのか?先日「ギャングスター・ナンバー1」でマルコム・マクダウェルを見たけど、すっかりイギリス人らしいじーさんになってたなぁ。 10点(2003-11-12 17:53:19) |
14. 突撃(1957)
塹壕の中を移動して行く映像が印象的(「シャイニング」の冒頭でホテルの中を案内されるシーンとダブりませんか?)。よく切れるナイフのように鋭利で、冴え冴えとしたキューブリックのスタイルは、この頃から既に確立されていたんですね。それにしてもキューブリックの初期作品は「現金に体を張れ」でもそうですが、まったくムダのない最小限の作りで、どうしてこうも登場人物個々の個性を際立たせることが出来るのか?天才としか言いようがないです。 9点(2003-08-07 17:38:41) |
15. 遠い夜明け
本作公開当時は映画の他にも音楽・ミュージカル・書籍・写真等様々な形での「反アパルトヘイト」運動が世界中で盛り上がりを見せていた時期であり、その中ではこの作品はかなりエンターテイメント色が強かった印象があります。デンゼル・ワシントン演じるスティーヴン・ビコ著「俺は書きたいことを書く!」も読みましたが、彼の「黒人だってなんでもできるんだ!」という強い主張には、白人コンプレックスな部分が強い日本人にもあてはまる事だと感じた覚えがあります。因みに当時南アで日本人は「名誉白人」という屈辱を甘んじて受け入れており、現地では「OVERNIGHT WHITE」との嘲笑を受けていたとか。我々も決して高見の見物的な立場ではないのです。同じアパルトヘイトを扱った映画では「ワールド・アパート」の方が繊細で心に浸みました。こちらも実話です。興味ある方は見てください。 7点(2003-07-09 12:24:42) |
16. トレインスポッティング
「エイズ前」と「エイズ後」では若者のサブ・カルチャーというのは、(特に欧米では)大きく変わったと思う。この映画は「エイズ後」である私たちの時代の青春映画だ。と、感じた人は原作を読むことをお勧めします。映画自体は予告編で期待し過ぎたので、ちょっと物足りなかった。 6点(2003-05-06 15:53:17) |
17. 24アワー・パーティ・ピープル
80年代から90年代初めにかけて音楽業界を席巻し、現在のクラブ・シーンにも多大な影響を及ぼす「マンチェスター・ムーヴメント」の盛衰を、ジョイ・ディヴィジョン→ニューオーダーやハッピーマンデーズを擁するファクトリー・レコードのオーナーであった、トニー・ウィルソンを語り部に描いた作品。この辺の音楽に詳しい人は勿論のこと、詳しくない人もマイケル・ウィンターボトムのイギリス人らしいユーモアと、「ブエナビスタ」のロビー・ミューラーの映像を楽しめるのではないだろうか。まさに「パーティ」と言う言葉が相応しいやけくそのバカ騒ぎは、最初から終わることをずっと意識し続けているかのような空しさがつきまとう。この時代に思い入れたっぷりの私には、懐かしくもあり切なくもある作品でした。でもこの映画で語られている「マンチェ・ムーブメント」はほんの一部なのよね。 <追記>何度観てもやっぱり好きで好きでたまらないので、思い切って10点だ!もってけドロボー! [映画館(字幕)] 10点(2003-05-01 17:13:44) |