1. トータル・リコール(1990)
P・K・ディック原作のSFって,元々基本的にどれも似たような雰囲気がある分,色んな異なるタイトルが映画化されても,各監督が同じ原作をリメイクしたかのようで,各々比較ができ,面白い気がします.ブレードランナーのリドリー・スコットらしい映像美,マイノリティリポートのスピルバーグらしい王道映画的作風,そして本作のバーホーベンらしいB級感.監督によって本当に映画ってかわるんだなあってのがよくわかります.本作は,随所でうまい演出や伏線がありつつも,絶対にB級感が抜けきらないバーホーベン節がよく出ていて,彼の映画としては100点満点なのではないでしょうか.そして彼の100点満点とは4、5点と評価されることなのです. [DVD(吹替)] 5点(2012-04-29 00:12:27) |