1. トーク・レディオ
オリバーストーンは嫌いだが、この作品は好き。ネットがらみの嫌な事件が頻発する昨今だが、それを予言したような映画だ。 9点(2004-07-23 23:22:47) |
2. ドリームキャッチャー
あれれ?ずいぶん酷評されてるな(笑)充分面白かったですがね。 いや上出来の部類に入ると思うぞ。「スタンド・バイ・ミー」「ボディ・スナッチャー」「遊星からの物体X」「エイリアン」の要素をミックスして、実に上手くまとめたB級SFの秀作だと思う。確かにエイリアンとイソギンチャクのお化けみたいなモンスター、エイリアンのイタダキみたいなミミズの怪物は、あららてなもんではあるが、それはこの映画の「遊び」、車のハンドルの遊びの部分にあたるんじゃないかな。実力タップリの俳優を使って、実に丁寧にB級のテイストをキープしている。場面転換も、いまどき珍しいワイプを、さり気なく使って、すごいオーソドックスな、むしろ古めかしい手法を使ってるところも頼もしいよ。知的障害を持った超能力少年がいいねえ。あんな友人がいたら、絶対守ってやるね。苛められたら許さないよ。SFホラーでありながら、ホロリとさせるところもあって、大サービス。いやいや、けっこうなもんでした。 それにしてもモーガン・フリーマンの軍人、いかつかったな。軍人ていうより大工の棟梁みたいだったぞ。角刈りで、黒人の星一徹かと思った。 8点(2004-05-10 21:38:15)(笑:2票) |
3. 突入せよ! あさま山荘事件
機動隊や警察の人間をヒーローとしてではなく普通の人間として描いているのが新鮮。藤田まことの後藤田が出色。 8点(2004-03-22 22:24:34) |
4. 時計じかけのオレンジ
早すぎた映画。時代が追いついて、この映画が正しいことを証明したという恐ろしい逆説を含んでいる。暴力、レイプ、セックス、それを矯正するには洗脳するしかないのか?いまの我々に、この映画が問いかけるは・・・・・・誰か明快に答えられる? 8点(2004-01-02 23:38:30) |
5. 突撃(1957)
「フルメタルジャケット」よりも、こっちの方が個人的には好きだ。キューブリックにしては、珍しくラストで戦争の無意味さ、悲惨さが凝縮され、兵士の抱える悲しみが情感豊かに描かれる。人間らしさを感じさせる点でも異色の秀作ではないだろうか。 9点(2004-01-02 23:27:21) |
6. 東京物語
心底、親身に世話をしてくれ、暖かく接してくれたのは、血を分けた子供たちではなく、赤の他人だったというやり切れなく、どこか諦観を感じさせる。それでいて、どこまでも暖かく、美しい傑作。ホームドラマだけど、ここまで達したら「芸術」と言っても、なんら差し支えないだろう。人は、しょせん生まれて、育って、年老いて、死ぬ、ただそれだけという「無常観」を言おうとしているのだろうが、人間はそれを営々と続けていくのだということに同時に希望もあると暗に語ってるようにも思える。あまりに、慎ましく、ささやかな希望だが。満点にしなかったのは関西人の僕には小津の映画は、いかにも「東京」の映画で、そこに憧れもするが、ちょっと気障かなという印象も受けるので。関西人は、小津より溝口なんだよな・・・。 9点(2003-12-21 00:49:14)(良:1票) |
7. トッツィー
自分が男だってことをばらす場面は、おかしかった。劇場で見たけど、まさに客席がドッと湧いて拍手が起こったけ。 8点(2003-11-29 22:31:49) |
8. トゥルーライズ
これは良い!ジョージ川口の駄法螺みたいなコメディ。ジェイミーリーカーティスが花瓶の水と服を裂いて即席のミニスカートにして変装するところがいい!色っぽくてセクシーで可愛くってたまらんです。 8点(2003-11-23 01:57:26) |
9. ドリーム・チーム(1989)
もうストーリーもロクスッポ覚えてないけど、なかなかよかったなという印象があります。こういう小味な佳作を作ってくれよアメリカ映画。CGがすごいのは、もうわかったって。 7点(2003-11-20 23:10:31) |
10. どん底(1957)
ラストの台詞が強烈。このためにあったような映画。落語の「らくだ」を思わせる部分もある。 [DVD(邦画)] 8点(2003-11-06 22:45:47) |
11. どですかでん
これ撮った頃の黒澤監督の孤独が画面に滲んでいるようで、冒頭架空の電車を走らせる六ちゃん、そんな彼を馬鹿にして石を投げる子子供達。あの場面は、何だか監督が可哀相で涙が出る。黒澤作品としては、異例の短期間、低予算で完成し、撮影中監督は終始笑顔だったという。ニコニコ笑いながら、こんな孤独を抱えていたのか。作品の出来不出来がどうこう言うより、何て正直な人なんだろうと、それに感動した。伴淳と三波伸介、芥川比呂氏が絶品。 [DVD(邦画)] 8点(2003-11-06 22:43:45) |
12. 泥棒野郎
ビデオで見たのですが、これは笑った笑った、特に前半は絶好調ですな。後半の銀行強盗する仲間に元映画監督の親父がいて、他の仲間に、あれこれ演出するのが、いやもう可笑しいこと、可笑しいこと。とことんナンセンスだけど、ロマンチックなところも按配を心得ていて、頼もしいことこの上ない。カメラなんか、すごくラフに撮ってるみたいだけど、それがまたいいのです。 10点(2003-11-05 00:26:10) |
13. トイズ
ルネマグリットの絵を意識したセットは素晴らしい。でも、どこにポイントを置いて見ればいいのか、わからない残念な映画。 6点(2003-10-24 23:55:39) |
14. どら平太
面白い!でも、悪役に毒がなさ過ぎる。悪役がもっと、もっと悪知恵が効いて、煮ても焼いても食えないような奴じゃないと・・・。それと浅野ゆう子が、ちっとも芸者に見えない、あれはどっかの武士の奥方様だ。見せ場の、殺陣が迫力不足、室内での殺陣ということでは、山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」が圧巻。当初、「どら平太」は萬屋錦之助、石原裕次郎、勝新太郎がキャスティングされていたそうです。錦之助のどら平太が見たかったな~!!!でも、何だかんだ言って、ストーリーの面白さは無類でした。 7点(2003-04-03 00:28:25) |