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1.  ドラゴンヘッド
初めて映画化の話を聞いた時から、「おいおい、今の日本であれだけの原作を実写化して2時間に収められるのか!?」と不安に思ったが、悪い方に的中してしまった。DVDの日本語字幕機能がこれほどありがたく感じられた映画は初めてだ。効果音はデカいのに、セリフは何言ってるか全く分からなかった。確かに映像表現は頑張っていると思うが、この脚本はなんとも…。現場で「なんかこれ、マズいっすよねぇ」「あ、君もやっぱそう思う?確かにマズいよねぇ…」という不安は起こらなかったのだろうか。何を訴えたいのか、何を見せたいのか、どちらも中途半端。トップダウンでなく、ボトムアップで作ってしまい、出来上がったものはガタガタ…といった感がある。編集もテンポがすこぶる悪く、特に冒頭のトンネル内のくだりはイライラしっぱなしだった。本作の一番の功労者はCGスタッフではないか。
2点(2004-11-22 11:00:31)(良:1票)
2.  トゥルーマン・ショー
この作品で描かれているTV番組を放送するような世界はありえないので、そこはそれで「本作は空想もの」と割り切って観ることができた。ただ、そこで問題となってくるのが作品のオトし方だと思う。我々と違う価値観を持った世界の話だけに、その上でどうやって我々の世界にも通用するメッセージを込めるかが非常に難しい。本作のメッセージは、意訳すれば「殻に籠らず自分で道を切り拓け。チャレンジしろ」ということにでもなるでしょうか?それは分かったのだけれど、個人的には、それ以上の深い何かを感じることができなかった。なんかありきたりの結末だったように思う。決めセリフも直前に読めた。本作は何かと話題になったような記憶があったので、ちょっと過度な期待をし過ぎたかも知れないが、もっと違う、こちらが予想できないような凄い結末を見せて貰いたかった。
4点(2004-05-21 19:39:03)
3.  逃亡者(1993)
どうもハリソン・フォードはオーバーアクションな気がするが、まあそれはいいや。とにかく、本作を見て「悪役または好敵手が物語の盛り上がりに与える影響がいかに大きいか」ということを再認識した。主人公がどれほど魅力的でも、それを引き立たせるのはやはり悪役であり好敵手の存在だと思う。例えばダイハードの成功も、敵のリーダー・ハンスを演じたアラン・リックマンの功績が非常に大きいはずだ。本作のジェラード警部には、主役のフォードを食ってしまうくらいの魅力があった。本作のジェラードは、非常に頭が切れるし、(良い意味で)したたかである。このような追跡者がいたからこそ、逃げる方の緊迫感がより高まったんだと思う。ぶっちゃけ、本作の功績は半分以上トミー・リー・ジョーンズにあるだろう。
7点(2004-04-12 18:13:52)
4.  12モンキーズ
初めて見た時、途中から見たので、ブルース・ウィリスの言ってることが真実なのか妄想なのか、本当に区別できず、気持ち悪さ100倍だった。そうでなくとも全体に「薄気味悪さ」が溢れた映画で、特に病院のデザインなどは明らかに狙っている(あんな病院には絶対入院したくない)。ブラピとかもキレまくってるし、「ホント何なの!?」と心は半狂乱。が、そういう意味では本作は成功しているということだろう。監督の術中に見事にはまってしまった。当初、「なんて救いのないラストなんだろう…」と観賞後の爽快感-120%だったが、ここのレビューをみて、「ああ、必ずしもあれはバッドエンディングではないんだな」と強引に考え方を変えた。じゃないと平静が保てない。それくらい、薄気味悪い映画だった。
5点(2004-04-01 18:40:11)
5.  トップガン
本作のストーリーはその後、いろんな場所を大分パクられ、パロられ、そちらばかり見ていたので、オリジナルはなんかかなり古典的に映った。しかし、テーマ曲は今聞いても胸が高鳴ってしまうという、非常に費用対効果が高い傑作。若かりし頃の大スターが何人も出ているので、そちらも見もの。そろそろ引退のトムキャットだが、やっぱりカッコいい。めちゃカッコいい。
6点(2004-04-01 18:17:47)
6.  突入せよ! あさま山荘事件
コメディなのか真面目に作ってるのか、ちょっとよく分かりません。両方ということなのかも知れませんが、それならそれでちゃんとメリハリを付けないと、共倒れになってしまうと思います。盾を弾が突き破る所とか恐かったし、それなりに緊迫感はあるのですが、どうも手放しで友人に勧められそうにはありません。「本庁は完璧で長野県警はろくでもない」というスタンスは、もうちょっとどうにかして欲しかった。これじゃ「踊る~」の焼き直しだし、長野県警側にも優秀な人はいたはずでしょう。肩の力を抜いた感じの椎名桔平のキャラは、なんかよかった。
6点(2004-03-30 15:44:07)
7.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
見たあと、すごく幸せな気分になれるので大好き。自分の小さかった頃と田舎を思い出してしまう。初見時は小学校中学年くらいだったと思うが、めいが迷子になって池でサンダルが見つかったとき、「この映画はめいが死んで終わるのか…」と勝手に勘違いし、すごく哀しくなったのを思い出す。あと、どうでもいいが、当時この話を隣の席だったチエちゃんに話した所、「子ども向け映画でそんなラストなわけないじゃん」と一蹴された。なんて冷静な子だったんだろう。彼女も今や母親だが、娘がチエ2号にならないか心配だ。
9点(2004-03-30 13:23:40)
8.  トイ・ソルジャー 《ネタバレ》 
中学の頃見て、友達と素直に燃えてしまった。「ウチの学校にテロリスト来たら(←来ない来ない)、皆で力あわせてやっつけようね!」ってノリで盛り上がった記憶がある(嗚呼、俺ら馬鹿だったなぁ…)。そんなわけで、タイムリーな年頃に見た作品だったので、評価はかなり甘くなっていると思う。この歳になって初めて見ていたら、もっと厳しかったかも知れない。犯人もなんか甘いし、「1時間ごとに集まる」ってルールもよく考えたら不効率窮まりないし。
7点(2004-03-23 19:06:48)
9.  トゥルーライズ 《ネタバレ》 
莫大な金を掛けたコメディ・アクションという、なんとも贅沢な娯楽大作。↓で恭人さんもおっしゃっているように、家庭での浮気問題のくだりで、本筋の事件がしばらく放置されて、ちょっとテンポダウンな感はあるが、その分、笑いなどの要素が盛りたくさんで飽きさせない。ホテルに呼んだ奥さんのダンスを見て、カセットプレーヤーを落してしまうシーンで爆笑した。また、本筋の事件に戻ってからのスケールは、さすがキャメロンといったところで、ぐいぐい引っ張られる。併走するヘリでリムジンから奥さんを助け出すシーンなどは、アクションとして第一級だと思う。この映画のお蔭で、ハリアーも有名になりました。まあ、いろんな意味でアメリカらしいエンターテイメント性抜群の映画だと思います。
9点(2003-11-26 15:10:24)(良:1票)
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