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プロフィール
コメント数 258
性別 男性

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1.  毒薬と老嬢 《ネタバレ》 
コーエン兄弟の先祖みたいな映画だな、と思った。フランク・キャプラ=ちょっといい話の監督という小さいイメージが見事に崩された。とにかく色んな偶然が重なり、しかも(ほぼ)無理なく練りに練って組まれている。登場人物の行動理由も感情の流れに素直で見事の一言。ものすごい構成力。正直ケイリー・グラントのギャーギャーうるさいところや、目をひん剥く「わたしコメディしてますよー」というクドい表情にはうんざりで、減点したい。監督の演出に応えただけなのかもしれないが、本当にコメディ俳優として人気があったのか甚だ疑問だ。しかしそんなイヤなところも消し飛んでしまうほどの感動を覚えてしまった。映画終了5分前に主人公が出生の秘密を知らされる映画があっていいんだ、と。とにかくブチ切れて突き抜けてる大傑作。
10点(2005-02-02 01:34:17)(良:1票)
2.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 
ニコール・キッドマンってこんなに美人だったっけ?とまず驚いた。作品見る度に違う顔に見える。すごい女優だ。その美しい闖入者であるキッドマンに関わる村人たちが、とにかく言動がリアル。自分自身の過去の言動を嫌でも思い起こされてとても沈んだ気分になる。甘えや欲望に正直ならまだいい。もっとも正視に堪えないのは「本当はこんなことしたくないんだ」という変な言い訳。最低の行いをしながら、まだ表面的にはいい顔をしていたい、嫌われたくない、自分は悪くない、という最悪のエゴ。ラストのキッドマンが自分一人の正義のために断罪する時の最も重い罪状は、偽善ではないかと思った。
[DVD(字幕)] 8点(2005-01-11 00:50:45)
3.  ドグラ・マグラ(1988) 《ネタバレ》 
原作は数年前に必死で読み終えたきり触ってもないですが、異常で危険な雰囲気はとても良く出ていたと思う。特に正常と気違いの境界線は考えてみれば曖昧なものだ、という演説はほぼ作品の肝と言ってもいい。原作が狂人の書いた小説を軸にしているとしたら、映画は狂人の見た夢という感じ。軸は決して外してない。よくここまで映画化したものだ。終わり方が予想外に綺麗だった。
9点(2004-06-05 00:15:29)(良:1票)
4.  遠い空の向こうに
涙が止まらない名作。父と息子の確執、友情、夢と現実の間での苦悩。少年が大人になるために避けて通れない要素がたっぷり詰まっている。途中から積極的に父に対して寛容に接していく少年と、寂しいけれどどこか嬉しく誇らしい気持ちの父の顔。思い出すだけで涙が・・・。
10点(2004-05-13 01:40:15)(良:1票)
5.  鳥(1963)
集団の鳥がとにかく不気味で気持ち悪い。怖い。理由も解決も何もなく終わってしまう、何とも釈然としない映画。でも安易でご都合主義な理由や解決を与えていたら名作とは呼ばれなかっただろうとは思う。単体を見ている分には何とも思わないけど、集団になると異常に気持ち悪く見えるという人間心理を身近な鳥で表したところが鋭い。
7点(2004-03-29 02:47:53)
6.  どですかでん
これほど男の悪い面を厳しく描いた作品は初めて見た。登場する男たちは、その脆弱な精神から妄想や酒に逃げている。原因は何の根拠も無い虚しいプライド。そんなろくでもない男たちに、それでも愛されたいと願い従う子供たちが哀れで仕方ない。他にも同じ酒飲みやうだつのあがらない亭主たちも何人か出てくるけれど、働いている点でろくでなしとは一線を画していて、実際家庭内の雰囲気も決して悪くはない。人を不幸にするのはプライドが高く理屈ばかりこねるくせに何もしない男。そのくせ現実に直面するとガクガクと震えて逃げ出す男。高すぎるプライドは人を妄想へ逃げ込ませ、行動は狂人のそれと類似してくる。しかし決定的に違うのは無垢な精神か否か。冒頭とラストで幸福そうに一日の仕事を終える無垢な狂人でんしゃばかが輝いている。
9点(2004-03-08 17:35:14)(笑:1票) (良:2票)
7.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
とても心に残る良作でした。わがままで偏屈な女性に振り回される男は、自分がその立場になるのはイヤだけど、他人事として見ている分には面白くて仕方がない。モーガン・フリーマンの献身ぶりには、働くって大変だなーとしみじみ感じ入った。ラストの人生についてのセリフは、座右の銘にしようかと思います。
9点(2004-02-10 01:42:52)
8.  どつかれてアンダルシア(仮) 《ネタバレ》 
まずせわしないスペイン語のセリフ回しが聞いててとても楽しい。笑いをテーマにするのはとても難しいし、寒いなと思うシーンもあったけど、中心をコンビの愛憎劇に絞って成功してる。泥沼のケンカがどんどん大げさになっていくとこが絶妙。オープニングに戻るラストは良くあるパターンかと思いきや、そこに至る経緯でやや裏をかかれて満足。タイトルだけでも話のネタとして一笑い取れそうだし、一度見てみることをオススメします。
7点(2004-02-07 03:45:09)
031.16%
131.16%
251.94%
3114.26%
4155.81%
541.55%
6197.36%
74316.67%
85922.87%
96525.19%
103112.02%

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