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1.  時をかける少女(2006)
うーん.うなってしまいますね.タイムリーフをうまく使った構成で爽やかな感じの『バタフライエフェクト』をイメージしてしまいました(夏の季節とタイムスリップなら『サマータイムマシン・ブルース』かな?).何度もやり直せる.やり直せるはずだったんだけど…ねえ.それは観てからのお楽しみ.『ハチミツとクローバー』が大学時代の青春とするならば,これは高校時代の青春でしょう.女の子と男の子.放課後の教室とか夏の始まる前の雰囲気.空気.夕日とか博物館,学校の中庭,キャッチボールその全てにおいて誰もが経験した(或いは横目で通り過ぎた)空間が広がっていて,もうその時間には戻れないことを知っている.僕らはもう青春の傍観者になってしまった.だからこそ主観者になれたこの映画に共感できたのだと思う.間違いなく今年サマーシーズンの映画のベスト.
[映画館(字幕)] 9点(2006-08-04 01:24:09)
2.  TRICK トリック 劇場版2
えっとね,映画は難しいことを考えずにその人の思い入れのある1点だけに集中してみればいいと思うのですよ(当然僕の場合は山田さん役の仲間由紀恵嬢シフトで観てましたけど何か).ギャグは細かすぎるしその数が多すぎてインフレ状態だしマニアックすぎるし年代的に30代~じゃないと理解できないだろうし(当方20代後半男性)わざわざ映画じゃなくてもって気がしないでもないし演技どうこうの次元じゃないし山田さんと上田さんの進展には疑問だしあれ?生瀬さん??って感じだし・・・でもまあそんなのはどうでもいいのですよ.仲間さんがかわいければ(ぇ.
[映画館(字幕)] 4点(2006-08-04 01:19:24)
3.  ドーン・オブ・ザ・デッド
チラシに「『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポーリー主演」と書いてあって、それは何かを暗示しているのかなと思ったんですけど(ぉ。やっぱり期待を裏切らない出来でした。いやー、ほんとにクソ映画ですな(笑。もちろん誉め言葉ですよ。それを期待して観に行ったんですから。でも同じリメイクものでも少し前に観た『テキサス・チェーンソー』から比べるとかなり落ちますね。ノリとしては去年観たクソ映画の『28日後…』なんだろうけど、あれはエンドロール最後の別エンディングの挿入が気に入らないのでそれよりは良かった。パンフレットが安かったのも良かった(ちなみに『28日後…』のパンフは1200円もしました)。B級テイストのホラーって、やっぱり今っぽくしちゃうとダメですよ。むかしの映像技術で観るから良いのだと思います。特殊メイクやカメラ精度・解像度が良いからそれでB級テイストが隠れやすくなってしまうのです。でも、どっからどうみてもB級だから、そのギャップに観ているクソ映画ファンは苦しめられるのです(ぉ。クソ映画ならクソ映画らしく「低予算の本気撮り」をしてもらいたいものですね。今のハリウッドを取り巻く状況からは難しいとは思いますが。
2点(2004-10-29 23:23:22)
4.  ドッペルゲンガー
当初は全く期待していなくて、単なる暇つぶしだったのですが、予想以上に良い出来でびっくり。気乗りしないお見合いに行ったら、相手の女性がかわいかった…そんな感じです(違。ドッペルゲンガーといえば芥川龍之介が有名ですが、彼自身、とある講演で「ドッペルゲンゲルに会ったことがある」と言っていたそうで、事実、その後、彼が自殺をしたことからも、直接的に「ドッペルゲンガー=死に結びついたもの」と考えるのが自然です(たしか河合隼雄の『コンプレックス』の中にも似たような記述があったような気が)。この映画の序盤「死の予感」から、または監督が黒沢清ということから「ホラーっぽい作品なのかな」と騙されてはいけません。実際はまったく違いますね。中盤以降の壊れっぷりをみると、やっぱり監督は一筋縄ではいかない人だなということがわかります。この壊れ方はある種、爽快ですよね。(作品の違いはあれど)『ソナチネ』には及ばないにしても『鮫肌男と桃尻娘』に近いかな。コダールの『気狂いピエロ』しかり、途中で一本ねじが飛んでしまう、いわゆる「壊れ映画」は個人的に大好きなのです。シリアスな作品テーマの中に含まれる、あまりにも場違いな壊れ方、ほんとうに、それは役者の演技からしても、笑ってしまう要素であるのですが、本当はその壊れる中にも、風刺であったり、比喩、社会批判など監督の主張があると思うのです。バカっぽさの中にもね。あと…永作博美って30過ぎているんですよね。それにも驚きです。いや、何でもない話です、えぇ。
7点(2004-02-07 22:01:42)
5.  東京ゴッドファーザーズ
宮崎アニメを批判するようでは、もはや非国民的な扱いを受けそうになる今日、僕は公然と「いや、そんなにすごいとは思えないんだけど」と言ってしまうのですが、この作品を観たときは、思わずうなってしまいました。やっぱり日本のアニメはジブリオンリーではないなぁと当たり前のことを再確認。ストーリーは3人のホームレスが赤ん坊を拾うという、別に世界最終戦争が終わって・・・とかではなく、なんてことない普通の話なんだけど、その「なんてことない話」に自分は弱いです。アニメは、とかく壮大な話になりやすいです。特撮技術も要らないし、思いつきで地球を壊すこともできる。だけどテーマが大きくなればなるほど、胃がもたれて消化不良に感じるし、肥大化したテーマ自体がインフレをおこしているような印象を受けるのです。でもアニメーションって、このようにほのぼのしたもので充分なんですよね。充分なんだけど「程よい充分」というのは、心地よさを求める映画の楽しみ方とすれば「完璧」なのです。
8点(2004-02-05 18:20:14)
6.  Dolls ドールズ(2002)
 解説や加工で全て賄っている現代の映画界の中で、このような作品があってもいいと思います。全部がハリウッド化する必要はないですよね。「なんで?」「どうして?」が特に必要ない人にお勧めです。感動しました。
9点(2002-10-25 00:54:56)
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