Menu
 > レビュワー
 > 本橋哲郎 さん
本橋哲郎さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 6
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  突入せよ! あさま山荘事件
久々におもしろい邦画を見た。脚本・監督の原田眞人という人は、カットの切り方が本当に巧い。このショットは何秒見せれば観客に伝わるということがよく分かっている。「金融腐食列島[呪縛]」では、その精緻な演出にストーリーが伴っていなかったが、この「あさま山荘」は実話の力を借りて、見ごたえのある力作に仕上げてみせた。■カットの巧さは、犯人側の描き方に顕著だ。作中、犯人の全身像は3度しか現れない。異様に正確な狙撃弾だけで意思表示をする彼らだが、本編終盤で再び姿を現す。それは、外気を吸おうと崖側の窓を開けて現れた、まるで高校生のような少年である。山荘攻略の苦闘をたっぷり見せつけられた後のこの一幕には愕然とする。そして何よりも、連行の時にほんの一瞬画面をかすめ通る犯人の眼光。ここのカットの破格の短さは凄いとしか言いようがない。■強烈な印象を残す犯人側に比べていかにも無統率の警察側は、最近の日本映画に馴染みの鷹揚さで描かれ、安心して見ていられる。また、若い警官同士が拳を突き合わせて挨拶を交わすシーンのような、階級間の敬語やフランクさの按配の付け方がいかにも30年後の若い監督のメガホンによるドラマ化作の趣で、これもこれでなかなかいい。戦後四半世紀を経た日本の庶民意識を象徴させられ、ずいぶんアホな姿に描かれてしまった地方県警は気の毒ではあるが、マスコミを更にクズ扱いしていることで勘弁してほしい。「だったらあんたが志願するしかないよ」と詰め寄られた時の県機隊長氏の心境は、画面から十分伝わってきた。■唯一、ファランドール踊りだけは差し替えてほしいと思った。一杯一杯の主人公のこういう仕草は日本映画で何度となく見かけるものだ。
8点(2004-02-10 19:49:00)
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4116.67%
500.00%
6233.33%
7116.67%
8116.67%
9116.67%
1000.00%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS