1. どうにかなる日々
《ネタバレ》 佳作。別につまらないわけではない。54分のオムニバス、4話構成(後半2話はひとつながり)で、それなりの展開はある。 【ネタバレ注意】オムニバスそのものがそんなに好きではないということもあるので、高い評価にはなりにくい。前半の2つのエピソードは、いわゆる百合とBLという話で、まあ、そういう話もあるだろうくらいにリアリティはあると思う。後半のエピソードで、そういう経緯の小夜子を男子小学生の部屋にかくまうというのは親としてあり得ないと思う。(原作からそうなんだろうけれど) そこはマイナス。 しかし、一番の不満は、本編上映前に来場者特典として声優の対談映像を流し、作品の魅力を語らせるという点。そういうのは上映後にやってほしかった。 [映画館(邦画)] 6点(2020-10-24 18:13:15) |
2. トイ・ストーリー4
面白くないわけじゃないが、「3」がキレイにまとまっていただけに、わざわざ制作するほどのものだったかという意味で、評価は微妙にならざるをえない。 [映画館(字幕)] 6点(2019-10-20 22:34:01) |
3. 翔んで埼玉
《ネタバレ》 原作は未読。面白かった。地元あるあるで笑わせようとしても、そういう小ネタの連続で2時間もたせるのはツラかろうと思っていたが、構成がうまかった。あと、こんな映画“なのに”映像がショボくなかったのも高評価。【ネタバレ注意】原作未読だけれど、およそ地元disネタというところで想定していた感じの序盤ではあった。GACKT扮する麻実麗の真剣っぷりも予想の範囲内で、代わりのないキャスティングだと思うが、それだけじゃなかった。いちいち仕掛けが本格的で、ショボさを表現する場面でも徹底していた。“全編笑いっぱなし”というほどではないが、ちょっとダレそうかなというタイミングくらいではネタが突っ込まれていて、締めくくりまで楽しめた。まあ、もう一度見ようと思うかは微妙だけれど:-) あと、二階堂ふみさん、序盤でうっかり「実は女」展開かと思ったけど原作魔夜峰央でしたね。 [映画館(邦画)] 7点(2019-03-19 11:45:42) |
4. となりの怪物くん
《ネタバレ》 佳作。とても好きな原作で、その分、あまり期待することなく見に行ったものの、「マンガ原作の実写版」にありがちなガッカリ感を味わうことになった。【ネタバレ注意】冒頭の展開はインパクトを求めてのことだろうけど、車一台を壊しているに等しく、現実を考えると相当無理がある(普通に実家に連絡されて、そのまま退学なり色々ありそう)。原作のエピソードが色々捨てられてしまったため、春のおかげで夏目が良い点を取れたことになっていたり(春が教え上手なわけがない)、大島さんの存在感がとても薄くなってしまったり(あれではいなくてもよかったくらい)、まして、あの状況で春を後継者にしようなどというのはムリがありすぎるのではないか(原作はそういう展開ではない)。何より残念だったのは、終盤のヤマケンと雫との会話、一番好きなシーンなのに、ヤマケンのセリフの後半がカットされていたことだ(心の声だからカットしたのだろうけれど、離れてからセリフとして喋ってくれればよかった)。ここさえ聞ければ、他は甘い点を付けてもいいとすら思っていただけに、とても残念。 [映画館(邦画)] 6点(2018-05-02 18:04:44) |
5. トロン:レガシー
《ネタバレ》 凡作。「トロン」は好きだけど、予告編を見ても面白そうな気がしなかったので映画館で見るのは見送ったのだが、予想通りだった。【ネタバレ注意】「トロン」は決して話が面白かったわけではない。どちらかというと子供向けの分かり易い設定だったのを、CG に加えて膨大な手作業による画像処理で全体をつなぎ、素晴らしい映像作品になっていた。本作品は「凄いCG」はあるものの「最初から最後まで凄い映像が続く」という印象が持てない。また、“親子愛”というストーリーに深みを持たせたかったのかもしれないが、それにも失敗している。登場人物やアイテムには全作品のオマージュも感じられるが(“ビット”も欲しかったところ)、「トロン」好きな人が好きになりそうな映画という気がしない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-04 01:09:02)(良:1票) |
6. TRICK トリック 劇場版2
《ネタバレ》 前作に続く駄作。相変わらずトリックが安っぽい。【ネタバレ注意】岩を持ち上げた件、後の伏線にもなっているが、あんなロープじゃ切れてしまうんじゃないだろうか。それにそんなにうまく転がっていく気がしない。あの沼も(臭いだけで)死ぬようなものじゃなかったというオチなのかと思ったが、違ったようだ。片平なぎさと手袋は良い感じ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-04 17:18:27) |
7. TRICK トリック 劇場版
《ネタバレ》 駄作。テレビシリーズは未見なのだが、“トリック”がこんな子供だましなものだとは思わなかった。【ネタバレ注意】映画の作りも、わざとらしいくだらないギャグも、それほど気にしないのだが本筋が面白くない。トリックがありふれているため、ああ、なるほどと思わせることがないし、本筋にうまく結びついているわけではない。ゲーム「レイトン教授」のように筋に関係ないトリックが出てくるだけだ。しかも、あの親子を殺してしまうなんて、娯楽映画という体裁の割に軽い。仲間由紀恵がかわいいのが救いでプラス1点、という程度。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-04 17:18:01) |
8. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 傑作。ストーリーが秀逸。ただし、声優が残念なので、マイナス1。【ネタバレ注意】冷蔵庫を開けたままプリンを食べるというところで「冷蔵庫閉めろ」と思ってしまったり、千昭がタイムリープの存在に気付いているなら、もっと早い段階(カラオケのときとか)で気付くはずといった点はあるのだが、細かい点が気にならなくなるくらいのめりこめるストーリーはうまい。最後のところ、いったん千昭が未来に戻ってチャージしてくれば済むんじゃないかという気はするけれど(あるいは最後の1回でクルミをなくす前に戻ればいいんじゃないかという気がするが)、きっと野暮な突っ込みなのだろう。それにしても、プロの声優じゃない人を声優に使うのはホントにやめてほしい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-17 01:06:47) |
9. ドライビング Miss デイジー
佳作。きわめてオーソドックスなストーリーで意外性がまるでないのに飽きさせないのは凄いことだとは思う。その意味で良い映画ではあるんだけど「これで作品賞?」と思わなくもない。個人的には、モーガン・フリーマンはしゃきっとしたイメージがあるので、よぼよぼした感じが似合わないと思う。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-05-02 20:40:22) |
10. トレインスポッティング
《ネタバレ》 ドラッグを助長しかねないと思うほど麻薬中毒の主人公がカッコよく描写されてしまっている気もするのだが、それなりにネガティブな描写もあるから許されるというところか。ストーリーのつなげ方はうまい。汚い演出はやりすぎな印象もあるのだが、全体的にはよくできていると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2010-04-28 22:57:35) |
11. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 見る人の期待に応えた映画。冒頭から、トランスフォームしまくるし、破壊しまくる。CG 制作にどれだけ手間がかかったとか、そういうことを抜きにして楽しめる。しかし、肝心の“トランスフォームのようす”は前作の方がはっきり“見せて”いたような気もする。意図的かもしれないが、カメラアクションが激しすぎて、せっかくの見せ場が、ややもったいない感じはした。もともと監督がマイケル・ベイだとわかっているから、ストーリーにはたいして期待もしていないし、後には何も残らない。ただ、凄い映像だったと思える映画。 [映画館(字幕)] 7点(2009-07-03 00:30:07) |
12. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 とにかく映像は凄いと思う。少しメイキングを見た限りでは、たしかに手間のかかることをやっているようだが、このような世界を自然に表現できるようになってきたという点を、まず評価したい。脚本も悪くない。悪くないのだけれど、子供の生まれない世界での赤ん坊という存在について、そこから世界がどう変わっていくのかをもっと盛り込んでほしかった。これからの救世主になるという話かと期待したが、あれでは“偶然”の産物というだけで、世界は何も変わりそうにない。とはいえ、主人公が身を呈して赤ん坊を守ろうとする理由づけ、ジュリアンのあっけない最期など、押さえどころはよい。とくにマイケル・ケイン演じるジャスパーは、すばらしい。 [DVD(字幕)] 7点(2009-06-07 22:44:53) |
13. DRAGONBALL EVOLUTION
《ネタバレ》 私はドラゴンボール世代ではあると思うのだが、漫画もアニメもほとんど知らない。だから「ファンを裏切る」云々というのは関係なく、さらに予告編や事前情報なども極力見ないようにしてきた。これが『映画』として面白いことを期待したためだ。だが、結局のところ前評判通りだった。驚いたのは、エンドクレジットに EXECUTIVE PRODUCER として鳥山明が出てきたことだ。EXECUTIVE PRODUCER って、脚本くらい読まないのだろうか。よくこのまま進めたものだ。前半は、とにかく Disney Channel の学園ドラマのような内容である。お金の掛け方はともかくも、話がチープ。別に演技が悪いとは思わないけれど、何しろ物語に入りこめないので、非常に冷めた感覚のまま鑑賞し続けることになってしまった。日食が起きるなら満月じゃなくて新月だろうとか、冷静に突っ込みたくなった。田村英里子のスターぶりは驚くばかりだが、本当に続編を作るのか。バットマンや007を見習って、「なかったこと」にしてやり直す方がいいんじゃないだろうか。隣に座っていた外国人がつまらないギャグを笑っていたのが、微笑ましかった。映画が終わって、館内が明るくなり、まわりが遠慮なく苦笑していた。 [映画館(字幕)] 3点(2009-03-14 02:06:38)(良:3票) |
14. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 音楽が重要な要素なのだから、音楽としての見せ場は実際の舞台だけに限定してもよかった気がする(セリフを兼ねている部分も含め)。また、スープリームスはともかく、登場人物は誰がモデルなんだろうと思っていたが、実在の人物から派生させているだけのようだ。モータウンという一時代を築いたレコード会社を題材にしながら、“事実”だけの描写というのではまずいのかもしれない。でなきゃ、問題児ばっかり(特に男…現実もそうだったのだとしても)。まあ、そういう背景の知識があるからこそ楽しめる映画なのだろう。まったくのフィクションだとしたら、さほどパッとしない話だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-05 15:37:27) |
15. 突入せよ! あさま山荘事件
《ネタバレ》 やや露骨な感じもしたが、役所広司の佐々氏ぶりがよかった。犯人側の心理を描写せず、警察側だけに集中したのもよい。それにしても、あんな問題噴出の中、よく無事に救出できたものです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-09-15 23:22:46) |
16. トゥルーライズ
《ネタバレ》 アクションとコメディの見事な融合。「核爆弾を持つテロリスト」という、本来なら重い設定が入っているのに(しかも爆発する)、まるでシリアスな場面がありません。そもそもメインストーリーが家族の生活のずれで、テロリストはそのオマケにすぎないというのが凄い。まさに娯楽大作です。 [レーザーディスク(字幕)] 8点(2008-02-23 02:44:13) |
17. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 自分の周りが皆、演技者であるというのは、誰もが一度くらい考えることだと思うのですが、「実際にそうである」という設定をうまく映画に取り込んでいます。何十年も騙しとおすための壮大な舞台を用意しているにしてはボロ(舞台裏)が目立ちやすいとか、1か月先まで予約がいっぱいなら、1か月先に予約しておけばいいじゃないかとか、初恋の人が「話をするな」と言われているくらいなら近くに座らせたりしないだろうとか思ったりはするのですが、(おそらく)子役に休暇を与えるために病気にさせたりといった話で、(説明はしなくても)それぞれの役者に理由をつけて休ませているのだろうなと現実味を感じさせてくれる、さりげない演出がうまいところです。点数は、ちょっと甘めかもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-07 00:04:44) |
18. トランスフォーマー
変形しまくって凄い、という評判を聞いていましたが、そのとおり。1.5億ドルという制作費は、そこに注ぎ込まれているのでしょう。恋人同士で見るような映画ではないかもしれないけれど、BOY'S MIND を失っていない人なら一見の価値アリ(たぶん)。見所はそこだけ、と断じるのは簡単かもしれませんが・・・まあ、そこだけです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-10-02 00:12:59)(良:1票) |