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プロフィール
コメント数 355
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

ジブリ作品が配信できないのなら
せめて「毎年1作品をリバイバルで上映する」
位の企画がたってても、いいんじゃねーかな?

「赤毛のアン・グリーンゲイブルズへの道」
限定公開初日だったこともあったけど、人入ってたし。

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1.  どうすればよかったか? 《ネタバレ》 
統合失調症の症状があらわれた姉、彼女を精神科の受診から遠ざけ家に閉じ込めた両親を、弟である藤野監督自身が20年以上記録したドキュメンタリー。自分にとってこの映画が辛すぎたのは、姉のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)に関する両親と監督の考え方の齟齬が全く改善されないままだった事。本来は姉の死/葬式をもって作品を終わらせるつもりだったが、後日父親にインタビューした際「(彼女を家に閉じ込めた対応策は)失敗ではない、姉はそれなりによい人生だった」という返答が返ってきた事に衝撃を受けたことが映画企画を本格的に進める一歩となった、と聞いている。適切な薬も対処法も無く、精神病=狂人/犯罪者と見られがちだったあの時代、周囲からの敵意憎悪から家族を守る為「臭い物に蓋をする」形で一旦彼女を家に閉じ込めた事そのものはあの当時では他に対処の仕様がなかったのかな、と私は考えるし、監督もその点は認識しているとは思う。それを踏まえて「統合失調症の対応として失敗であった」と作品で述べているのは、長い監禁生活が姉にとって無駄であった(海外への失踪事件や匿名で書籍を出していた行為等、医学の道以上に望んでいた将来があったのでは?となる)事と合わせて、結果的に病状自体は医学の進歩による適切な治療によって改善された:強引にでも両親を説得させるだけの方法は無かったのか?という強い悔恨の念から来るのだろうなぁ、と思った次第。どうすればよかったか?医学治療にはそれぞれの立場環境状況もあるから100%の正解は、ない。明日の自分がどうなるかもわからない。ただ適切な情報収集と周りへの発信は怠らず、周りに迷惑をかけず生きていたい、ああ...。機会があれば。
[映画館(邦画)] 6点(2025-01-03 17:03:44)
2.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
久方ぶりにヒッチコック映画を見直してるのだけど、初見時に比べて格段に評価を上げたのがこの作品。(初見の10代は6点位の感想) 昔はレビュアーの皆様と同様最初の一時間がかったるく感じたのだけど、ヒロインの行動を観客が同体験する事で感じる(ペットショップで一目会った男の事を調べて会いに行くという倫理はムチャクチャだけど)非日常的な不安や焦燥感。元は恋愛=ときめきや恋の揺らめきによるものであった筈なのに、「鳥が人間を襲う」という突然の出来事によって説明不能の罪悪が襲い掛かる不条理を強調するものとして、やはり必要な一時間なんですよね。あとポイント:構図と編集=実際の鳥の襲撃にははそんなに時間を取ってないのだけど、そこに至るまでの画面構図設定と観客に適切な情報を提供する編集技術が上手く、現在に至る(エイリアンやモンスター等含む)動物パニック映画の表現の礎となっている事は特筆すべき点。特に印象的なのはCGやドローンなど無い時代にあんな俯瞰ショットを組み込んだガソリンスタンド襲撃シーン、素晴らしい。あとヒッチコックの嗜虐性。
[映画館(字幕)] 9点(2024-08-18 11:10:32)
3.  時空の旅人 《ネタバレ》 
私の中では「どうしてこうなった」一本として印象に残る。 2021年「角川映画祭」にて久方ぶりのスクリーン。 何故か過去に痛い目に合った作品の再鑑賞。ホント自分はひねくれ者だ。  スタッフはその時代においての最良の人材を集め、キャラクターデザインは萩尾望都、 音楽(主題歌)は竹内まりや、プロデューサーりんたろう。あ、因みに私の極私的 竹内まりやベストトラックは、ベストアルバムに未だに未収録なのが?な 「TECO'S THEME(テコのテーマ)」なんですよ。萩尾望都ならば 「トーマの心臓」「とってもしあわせモトちゃん」「イグアナの娘」がいいかな。 どーでもいいか。  今回角川映画祭の宣伝文句に「出版界の連動や当時は画期的だったTVCMを使った宣伝 など、大規模なメディアミックス展開を行い絶えず時代をリードしている~」とある。 だからこそこの作品は駄目になってしまったんだと思う。 私もたくさん見ましたよ、眉村卓の角川文庫、萩尾望都の画集、竹内まりやの音楽、 そしてファミコンのクソゲー。「一流集めたんだからみんなおいでよ」みたいな宣伝活動。 良い映画の根幹たる「魅力的な脚本とキャラクターの創造」がないがしろにされたまま。  タイムトラベルをテーマにするなら、隣に未来人がいるかもしれないリアリズム (BTTFとかターミネーター)なり、おとぎ噺的ファンタジーに徹すればいいのに中途半端。 キャラクターの行動規範が「未来の戦争を回避する為に過去の歴史を改変する」 のは判るが「関ヶ原の戦いの結果/本能寺の変を発生させない」必然性はあるのか。 時空の間に飛ばされた森蘭丸、どうなったの?そこはラスト、現代のシーンにとりこまなきゃ。  角川映画の功績は魅力的な女優:薬師丸ひろ子/原田知世/渡辺典子の主演、 新人監督:森田芳光/相米慎二/和田誠の起用にあったと思うが、悪しき慣習を 生み出した=映画の作家性・芸術性を軽視し、スポンサーや広告会社からの 宣伝比重を大きくしてしまった点、未だに映画業界に残るよろしくない風潮を生んだのは (あるでしょ、素人の声優とか役者とかよくわからないタイアップとか、何とか)駄目でしょ。  同じ1986年に制作された「天空の城ラピュタ」、観客動員/収入記録では ジブリの作歴上「レッドタートル(2016)」に次いでワースト2位だけど、 その評価と後世に残した影響はそれこそレビュアーの皆様がご存じのはず。 そして何より角川映画で成功した作品は市川崑/大林宜彦/澤井信一郎といった 「プロの映画人」が制作した、作家性溢れる作品が多かった事も証明してる。  現代クールジャパン現象の根幹はアニメと漫画、ゲーム。 そういった意味では狙いの付け所はドンピシャだったのに。あ~あ。 長文失礼しました。
[映画館(邦画)] 4点(2021-12-15 08:45:53)
4.  東京裁判 《ネタバレ》 
戦争の本質=徹底的に「無寛容で理不尽」なものである事を私に教えてくれた傑作。約4時間半もの長尺に関わらずまったく間延びがしないのは東京裁判に至るまでの近代日本の歩みを丁寧に説明してくれる為、という事でこの長さでないと多分成り立たない。監督小林はスクリーンでとにかく不条理な情景を観客に見せつける。各国家が戦時下で行っている行為は本質的に変わらないのに「勝者」「敗者」の違いだけで戦争犯罪を裁く不思議さ。熟慮をかけて行われるべき裁判が「時代の変化」「平和への渇望」を世界諸国にアピールする為戦争犯罪人に十分な時間を与えぬまま急ぎ足で始まり、結局「政治ショー」的扱いになってしまっている現実。東京裁判の影では各アジア諸国においてBC級戦犯が十分な対応もなされないまま、被害を受けた現地民の怒りをもろに受け処罰刑が執行されていた事。そしてなにより「裁判をもって恒久平和の礎とする」とした声明論述はラスト、トルーマン大統領の再選と朝鮮戦争~ベトナム戦争~中東戦争等の諸外国介入をテロップで示し全くもって「絵に描いた餅」であった事を説明している。国家が戦争を引き起こした責任をその当時の政治指導者に持たせる事は個人的には間違っていないと思う。しかしこの映画を見てそれ以上に自分が感じたのは結局戦争というものは人間が考える理想やあるべき姿を完全に無視する一陣の暴風雨であり、絶対に起こしてはならないものであるという単純な結論であった。この映画にはラスト「完」とか「終」といったテロップ表示が無いまま終わる。それはつまり歴史はこれからもずっと続くものであり、この作品は今を生きる私達へのメッセージである事を表しているようである。考えたらまだ満州事変から100年経っていないのだ。
[ビデオ(邦画)] 9点(2017-04-14 12:41:21)
5.  徳川セックス禁止令 色情大名 《ネタバレ》 
将軍家斉に扮した田中小実昌(!?)が側女を見定めているそのファーストシーンから素っ頓狂を画に描いた展開が繰り広げられるのでそこは覚悟していただきたい。(特に太鼓の音と栗鳥の巣の下りは死ぬかと思うぐらい苦笑いが止まらない)本当下種な部類に入る映画だが、私が感動した点は2点。まずは演出・撮影・演技等東映映画製作関係者のプロフェッショナルな取り組みで制作された娯楽作であるという事。それは冒頭における屋外におけるモブシーン撮影や屋敷や城内のセットの造りに見られ感服の至り。また観客の期待をはるかに上回る熱演を見せる各役者陣(サンドラ・ジュリアンもすごいが個人的には名和宏と三原葉子のプロ根性)には胸を打たれるものがある。そしてもう1点は鈴木監督のこの作品に対する想い。ラストシーンで示される「あらゆる生命の根源たる性を支配し管理検閲する事は何人にも許されない~」。日活ロマンポルノ路線に方針転換→警察庁に刑法175条(猥褻物陳列罪)であると摘発を受けたのが1972年(日活ロマンポルノ裁判は73年から)この作品の制作年にあたる/作中の閨房禁止令を『法令第175条』と呼びひたすら連呼している事=一見して馬鹿馬鹿しさてんこ盛りのこの作品に『「表現の自由を侵害する」為政者』をこのバカ殿で示し、糾弾していたのだ。そこにかっこよさを見る。機会があれば、ぜひ?(鈴木監督初心者は「トラック野郎」シリーズから!)
[映画館(邦画)] 7点(2015-05-05 15:53:00)
6.  ドラゴン危機一発'97
ジャッキーのカンフー映画(ほぼ)引退、ジェット・リーのスタント代用が当たり前になっているこの頃、現状香港映画界で唯一のアクション俳優はドニーしかいない。思えば最初「ドラゴン・イン」「ワンチャイ天地大乱」で名を知っていたが私にとっては単に悪役としての薄い印象でしかなかった。本当の凄さを思い知ったのは中国滞在中に見た主演のTVシリーズ「精武門(ドラゴン怒りの鉄拳)」。普通カンフー映画=体技はカメラの早回しを使用する・人が殴られたり蹴られたりする時は大げさな吹き飛ばされ方/殴られ方をするといったルールがあるが、彼が武術指導を行ったこのシリーズ、体技はすべてリアルスピードでスタントマンは(多少の加減はあるかもしれないが)本当に蹴っ飛ばされふっとんでいるのを見て、その内容(中国国内のTVにおける日本軍の扱い方、ほんと気が滅入るけど)はともかくこの作品だけは本当に本物だった。でドニーの片腕・谷垣健治氏曰く、「ドニーが『人生が完全に変わってしまった』と述懐した」「イップ・マン」シリーズもいいが彼のB級アクション代表作としてはこっちをあげたい。話の筋道や流れなどどうでも良い。この作品にはブルース・リーの体技のスピードや技の切れ、ジャッキー・チェンの神業的なアクションスタントと同等の「痛みの伝わる」カンフー・シーンを観ることが出来る良作として上げておく。もちろんDVDは、廃盤。もう少し日本のソフト会社、頑張ってくださいませ~。
[映画館(字幕)] 7点(2013-06-04 21:19:43)
7.  東京物語 《ネタバレ》 
ラスト紀子(原節子)は周吉(笠智衆)に対して告白する。東京へ出てきた老夫婦を親身になって世話した事や葬式での心遣いは単に夫を亡くした寂しさからその埋め合わせとして行ったに過ぎない、結局のところ老夫婦を邪険に扱った息子娘と変わらない存在であって偽善を振りまいている分、自分は「ずるい」のだと。これは妻を失った周吉にとって見たらある意味残酷な宣告と思う。にも関わらず周吉はそんな紀子に(邦画史上最高級の)笑顔でこう言うのだ。「あんたはやっぱり、ええ人じゃよ」と。家族=結婚し子供が出来一人前の大人に育てる為の責任+背負う物が増えてくることで、親よりも妻や子供達に比重が行ってしまう。でもそれは世代を超えた家族としての有るべき姿。周吉だって自分の親を邪険に扱いながら家族を守ってきたのだから、寂しさもあるが子供達が立派になってくれればそれでいいのだ。思いは複雑だが仕方がないと東京に出てきた老夫婦は思ったろう。そしてたとえ偽善であったとしてもそんな気持ちを恥じていて申し訳ないと素直に告白してくれた義娘に対して合わせて最大限の感謝を持っているに違いない。家族のあり方をここまで完璧に描いたこの映画、あまりにも完璧過ぎるので小津映画としては「晩春」「麦秋」等の方が好みなんだけど年を経て見るたびに胸にくる感動が強くなっていくのがわかる。笠智衆の笑顔。原節子の憂い。東山千栄子の背中。杉村春子の所作。そして何より尾道の風景。あと笠智衆の背中とため息を撮らえたラストショットは世界映画史史上屈指の名場面と思う。長年見てなかった人、もう一度見てみ!
[映画館(邦画)] 10点(2012-12-31 10:46:10)(良:2票)
8.  道成寺(1976) 《ネタバレ》 
これはアニメーションと人形浄瑠璃の幸福な組み合わせであり、作家川本の最高傑作だと考えている。安珍・清姫伝説の話のポイントである「情念」をここまで的確に捉えられた映像はないだろう。これは超一流のホラーでありまた、「叶わぬ想い」が伝わらなかった女性の悲劇であるとも言える。人形中心で進められた前半よりも清姫が蛇身に変化した後半部分、大蛇の造形に迫力が無いため話がパワーダウンしてしまったのは仕方が無いか。日本のアニメーションはジブリやガンダム、エヴァだけじゃないよ。
[映画館(邦画)] 9点(2009-08-16 20:13:15)(良:1票)
9.  突破口! 《ネタバレ》 
同じマッソーが出演した70年代パニック・アクション3部作(後は「マシンガン・パニック」「サブウェイ・パニック」)の中でも「脱力感」の要素濃いこの映画、大好きだ。もちろんそれは「脱力感=緊張感がない」という事ではなく監督シーゲルの緩急を使った「緩」の部分が物凄く効いているので映像や画面効果がしょぼくても「急」がちゃんと印象に残ってしまう彼の演出の巧さによるもの。アメリカ南部の風景を写し出した牧歌的なオープニングから突然暴力的な銀行強盗の場面への転換や、ラスト廃棄処理場の全景は俯瞰のワンショットで撮る/反面車と複葉機の追っかけっこは細かいショットの連続(あれは闘牛士と闘牛だよね)。ラストも何かあるぞ、と見せかけて何も起こりませんでしたという肩すかしっぷりも良い。しかしジャガイモみたいな顔をしているマッソー、見ず知らずの女性のところに乗り込んで脅迫まがいの事をしときながら最後は一夜を共にしてしまうキャラなんてもう格好良すぎですわ。音楽・役者等含め70年代アクションの良作の一つ。
[映画館(字幕)] 8点(2009-03-15 10:54:59)
10.  トッツィー
「女装する男」というコメディはさすがに使い古された感があるけど、この映画に付いては単に「男と女の」外見だけでなくその内面、具体的に言うと女性として生きてゆくことの大変さをきちんと描写しているところに好感を持つ。それをうまく演技するホフマンもさることながら、脇役陣の演技も良い。(個人的には監督ポラックと涙のテリー・ガー。ヒロインよりも好き)そして下の皆様も述べておられるが、吹き替え版で演じた小松政夫の功績はもの凄く大きい。最近出た山寺宏一のそれも確かに良いが、多分演者ホフマンよりも男と女のギャップを演じ分けた隠れた名吹き替えでしょう。吹き替えだけなら20点!
[地上波(吹替)] 7点(2008-05-17 12:08:33)
11.  トプカピ 《ネタバレ》 
メリナ・メルクーリ(監督の奥さん)を首領とする泥棒団がイスタンブールのトプカピ宮殿にあるエメラルドを盗む為仕掛けた方法とは?色気のあるメルクーリ、美男シェル、巻き込まれる気弱なピーター・ユスティノフのおろおろっぷり、傑作ではないけれど十分快作である。ロシアの宮殿へ行く続編、見てみたかったなぁ。(しかし「天井忍び込み」というテクニックは「穴掘り」と並んで泥棒映画の定番ですな。やたら人を銃で撃ち殺す昨今のやり方に比べるとなんとスマートなことか!)
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-03 19:31:04)
12.  虎の尾を踏む男達 《ネタバレ》 
義経一行の奥州平泉までの旅はある意味死出の旅であり、「勧進帳」が愛され続けた理由のひとつに一種の古き良き伝統的な「荘厳さ」を感じられるからというのが私個人の解釈です。でその雰囲気を現実的な感覚から壊しているエノケン。相反する感覚が一瞬だけ触れ合う時=危機を脱した酒の席があったものの最後は受け入れられないものとして扱われ荒野に取り残される彼の姿は当然の帰結とはいえ寂しさを感じてしまいます。この映画の印象が薄いのは「荘厳感」と「現実感」のバランスが中途半端(撮影時期が時期だけに環境的にも制約があったとはいえ)だったからではないか、と。それでもこの話、大好きなんですよね、エノケンのクリクリ、大河内の据わった、そして藤田の優しいまなざし。「眼」の印象が強い映画。(DVD字幕付きで見るべし!)  
[DVD(邦画)] 6点(2007-01-20 08:40:52)
13.  徳川いれずみ師 責め地獄 《ネタバレ》 
大学の先輩に連れられて初めて見た石井輝男映画がこれ。ラストの臓物ぶっ飛びストップモーションに至る頃には恐怖心も気持ち悪さも通り越して笑うしかなかった映像体験。江戸時代の刺青師(小池朝雄好演)を軸に石井節と言うべきエログロアドレナリンがスクリーンからにじみ出るどころか溢れ出てゲッソリしてしまう。過酷な撮影に女優が逃亡したのもむべなるかな。「直撃!地獄拳」「網走番外地」くらいならまだ笑って進められるけどこれは絶対に無理。でなぜゆえに評価が高いか、と言えば後世の文化に多大な影響を及ぼしたから。全盛期の彼なら漫☆画太郎や楳図かずおの漫画の映像化などチョチョイのチョイ、というところだ。有難い(?)事に、DVD発売中。
[映画館(邦画)] 7点(2006-06-04 00:05:19)
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