1. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 実は、ビヨンセをコピーしてるお笑いの人をテレビで見て、そういえばこれ、見てなかったかも、と思い出したのである。 シュープリームスがモデルだといっても、別にそっくりさんにする必要はないのだが、ダイアナ・ロスの三白眼のふてぶてしい美貌を思うと、ビヨンセかわいすぎるよね、という印象になってしまう。 キャラクターとしても、あまりにディーナがいい子ちゃんすぎて、おもしろくない。すべては男がやったことで、わたしは知らなかったの、というのはねぇ。 その「悪い男」を演じたジェイミー・フォックスだが、エディ・マーフィーを向こうに回して好演していたものの、手段を選ばずのしあがってやろうという、ぎらぎらした生臭さがあまり感じられなかったのが残念。なんか、実直ないい人に見えちゃうんだよね。 エフィ役のジェニファー・ハドソンのソウルフルな歌唱は迫力たっぷりだったが、これだけがんがんやられると、お腹いっぱいという感じ。去っていく男にすがるのに、あの声量で耳元で歌われたら、そりゃ逃げられるよ。って、これはミュージカルなので、そういうことを言ってはいけないが。 大スターで美しい女性たちが、すべて身近な男とくっついてしまうというのも、ショウビズの世界では、案外こんなものかもねー、と思うが、人間関係がすべて内向きで、見ていて息苦しい。 仕事と恋愛関係がぐちゃぐちゃになっているのって、つらいよね。 というわけで、ゴージャスで見所・聞き所もたっぷりな映画なのだが、いまいち乗り切れないまま終わってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-05 17:03:15) |
2. ドリームキャッチャー
ホラー映画は劇場で見てこそで、自分ちだと恐さは半減どころか10分の1くらいになっちゃって、恐いシーンだと逆につい笑ってしまう。 原作を読んでいたので、筋立てはわかっているのだが、エイリアンをああいう形で視覚化してこっけいにならないのは、技術の勝利ってやつですか。モーガン・フリーマンがどうも浮いて見える。 本を読んだときも、ジョーンジーとヘンリーというインテリふたりがごちゃごちゃになって困ったんだけど、顔が見える分それはないが、やっぱりふたりの個性の違いがあまり見えない。 金返せってほどではないが、フツーのできでしょう。キングの作品を原作に沿った形で作ると、ローレンス・カスダンといえど、どうしたってこうなっちゃうわね。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:17:26) |
3. トレジャー・プラネット
思っていたより、人物像が単純じゃなくて、どんぱちやらないあたりは、息子はたいくつしていたようだが、大人のほうはけっこう楽しめた。ディズニーアニメ特有の、あのわざとらしい表情にはちょっと辟易したけど。加藤晴彦は悪くないんだけど、やっぱり若山弦蔵にくわれていたかな。 [映画館(吹替)] 5点(2007-07-27 18:07:06) |
4. 友へ チング
とにかく、登場人物がだれもかれも、ずーっとタバコをふかしている映画。なんだかクローズアップが多くて、映画というより、テレビドラマを見てるようだった。小学生、高校生、大人と、3通りの役者を使うのは、見てるほうが混乱するからやっぱり無理かもしれないけど、大人の役者が演じる高校時代は見てて苦しかった。『ガープの世界』のロビン・ウィリアムスとか『ペギー・スーの結婚』のキャスリン・ターナーを思い出した。韓国でもヤクザはやっぱりパンチパーマなのね、とか、つまんないところばかり見てるし。 女性の出番が少ない映画はあんまり好きじゃないんだよね。決してつまらなくはないんだけど。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:05:20) |
5. ドンファン(1995)
《ネタバレ》 美しい妄想だとばっかり思っていたら、話が現実離れすればするほど、それが現実だという傍証が出てきて、物語自体がファンタジックになってくる、という、凝った仕掛けの話である。 ファンタジックなのはいいけど、マーロン・ブランドの巨体は、往年の彼を知っている人間にとっては、ほとんど悪夢の域だな。最初は、これって特殊メイク?と目をこらして見たが、どうも本物だったらしい。着ぐるみのような体つきに、若い頃と変わらぬ青灰色の瞳が、なんともミスマッチで、なかなか不気味だった。 フェイ・ダナウェイが、けっこう愛嬌のあるもうけ役。 デップ様は、彼独特のうさんくささとロマンチックさが、見事にはまっていた。最後に、正気に戻ったと判事を納得させるシーンでは、いままでのスペインなまりがウソのようにふつうの英語になっていて、笑えた。 身近にいた青い鳥をつかまえるには、ここまでややこしい妄想が必要なのだと思うと、そんなに気楽には笑えないのだが。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-25 15:15:04) |
6. とかげの可愛い嘘
《ネタバレ》 自分の靴紐で彼女の足をイスにしばりつけちゃうシーンが、印象的。チョ・スンウもカン・ヘジョンもよかったんだけどね。宇宙人宇宙人とやたらに出てくるから、イヤな予感はしていたのだが、やっぱりそこに落とすか。いつも悪役のイ・ジェヨンがいい味出してました。チョン・ジニョンもちょこっと出演。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-24 23:40:53) |