1. 殿、利息でござる!
《ネタバレ》 冒頭からラストシーンまで、原作を実話に求めた映画ならではのエピソードが展開される。お馴染みの役者が個性にマッチした役柄を活き活きと演じている、って何か陳腐なコメントだが、でもこんな映画、久し振りだが、何か良い。 登場人物、皆、少しずつ欲がある。生きていく上で、こうしたい・ああしたい、がある。人様に認められたいって、人間の根源的な欲求だしね。その加減の描き方が絶妙。それを互いに牽制し合う。この個々の展開が紡がれて物語を織り成していて面白い。映画中盤、中弛みかと思うも、そうした基調が踏ん張る、と云う感じ。 役者の誰某が良いと云うよりも、やっぱり実話ベースの群像劇として、観て楽しめた。 [映画館(邦画)] 8点(2016-06-07 22:41:12) |