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1.  独裁者と小さな孫 《ネタバレ》 
最後の浜辺のシーンで、一人のおばさんが叫んでたことが1番納得でした。酷いことですけど。  逆に「負の連鎖を断ち切るんだ」「踊らせるんだ」と自分の首を差し出した男の気が知れない。主張はしても良いが、自分の命を投げ出す価値が分からない。彼には家族も友もいないのか?  1番いいのは、あの孫を独裁者の目の前で殺し、独裁者にはずっと生き地獄を味わってもらうことでしょう。  こんな意見は褒められないこと分かってますけどね。  もう1つの考えは、独裁者を孫の目の前で最も悲惨な方法で長く苦しませて殺す。そして孫は一生生き地獄か自殺か。万が一、孫が復讐を誓って生きていかないように、長きにわたって孫の精神をくじく。
[DVD(字幕)] 1点(2016-10-15 16:40:56)
2.  トゥモローランド 《ネタバレ》 
とてもつまらなそうな映画に思えてスルーしていましたが、ブラッド・バードが作った映画ということとTV連続ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』のお姉さんが映画でどういう演技を見せるかも気になり、大ハズレ覚悟でレンタルしたのですが、まさか自分が涙を流してしまうとは思いもしませんでした。  夜の闇を照らすライトも、空を飛ぶ飛行機も、ボケットに入れられてゲームだって出来てしまう小型電話機も、黒人や女性が普通に社会参加できることも、そのむかし全ての人が「そんなの無理」と思い込み信じきっていたなら、誰もそれを現実に作ろうとはしなかっただろうし、今のこの世界は無いはずです。今のこの世界があるのは、無かったものを夢見て「作ろう」とした人たちがいたから。だから良いビジョンを持つことは大切なことだと思います。  子供の頃に夢想したキラキラ平和な未来のビジョンを、映画としては初めて目にしました! 忘れかけた大切なものを思い出させてくれました。  エンリケ・バリオス著 『アミ 小さな宇宙人』から、以下の言葉が、この映画を表すに最適と感じたので引用します。  ーーーーここから最後までーーーー  注意(おとなのみにむけた)   読み(観)続けないように!きっと面白くないでしょう。ここに書いてあるのは、すばらしいことばかりだから。  たいていのおとなにとって、おそろしいことのほうが、すばらしいことよりも、ずっと信じやすいことだから、ほんのひとにぎりのおとなしかぼくを理解しないだろう  この青く美しい、まるい地球の 未来の後継者であり また、兄弟間に争いのない 新しい地球の建造者である すべての国の さまざまな年齢の 子どもたちに捧げる
[DVD(吹替)] 10点(2016-05-07 17:18:34)(良:1票)
3.  ドローン・オブ・ウォー 《ネタバレ》 
邦題はドローンに焦点が向けられているし、店頭でのキャッチもドローンを使った戦闘の不気味さを売りにしてましたが、その手の映像はネット動画で実際のものを結構目にしていたので、その点に関しては特に新鮮さはありませんでした。原題は「Good kill」。映画の中で、見事命中した時にかけられる言葉なんですが、「善い殺戮」みたいな意味にもなるわけで、ここがこの映画のテーマでした。CIAの命令で無関係の市民まで巻き添えに殺したり、助けに駆けつけた者をさらに殺したり、殺した標的の葬儀に集まった全員を殺したり…そういう納得いかない殺しをさせられる主人公の話。「戦争」という観点からはどうでもいい(標的として選ばれることのない)人間が、ある女性を日々痛めつけているのを空撮で目撃しながら何もできない主人公。アメリカ国民の安全のためと正当化されて無関係市民まで殺す実態の中で「Good kill」とは何なのかを問いかける作品でした。YouTube民に乗せられた日本のドローン少年の出来事もあり、ドローンという単語をタイトルに入れればキャッチーだと考えたのかもですが、やはりタイトルは映画の内容に沿ってなるべく原題が意図するところを大切に汲み取って邦題にして欲しいです。『ランボー』という独自邦題でヒットして原題より集客効果を上げた例もありますが、だからと言って最近軽々しくやり過ぎでは?
[DVD(字幕)] 5点(2016-05-01 03:18:30)
4.  トラッシュ! この街が輝く日まで 《ネタバレ》 
ポスターからは地味真面目なヒューマン感動ドラマ系を想像してましたが、追われて逃げてのサスペンスでした。そこは「この映画、当たりかも」と思えたのですが、だんだん気持ちが曇って行きました。原因は子供に平気で暴行したり銃口向ける警察の描写です。僕は警察とか信用してないし嫌いですが、この映画での警察の腐りっぷりは度を越しており、それがあんまりなもので「これがブラジルの現実を表してるのか?」と気になりはじめました。住居を焼き尽くしたり、街中で丸腰で逃げる子供に向けて堂々と発砲する警察の姿、それがブラジルでは本当にあり得ることなのであれば、ブラジルどれだけ恐ろしい国なんだと… もし「これはただの映画であって、ブラジルの現実はこんなに酷くないよ」ということならば、この映画はやり過ぎですし、とにかく気分的に複雑。そして、DVDパッケージの裏に書いてあった解説では、なんだか世界を変えるような凄い秘密を拾ったように思ってしまったもので、ゴミ山で札束をばら撒いていくオチに興ざめしてしまいました。大衆の目の前で武器持たぬ子供に堂々と発砲してしまえる世界を作っている根本の原因や秘密が暴かれて「もう2度とブラジルはそんな風にはならない」と思えるものではなかったからです。ばら撒かれた金、一枚一枚のお札がどの程度の価値を持っているかを知らないし、それを何枚拾うと人生がどれだけ変われるのか分かりません。何人かの汚職を告発したことになってるけど、イマイチ世界が良くなる希望を感じないし、マーチン神父も言っていたとおり世界中に自分の顔を晒した3人の子供が、どこで命を狙われるか気になって仕方ありませんでした。
[DVD(吹替)] 5点(2015-10-14 18:33:49)
5.  東京難民 《ネタバレ》 
経済学者トマ・ピケティに関する記事を読んだなかで、貧困を売り物(見せ物)にしてしまうメディアのことや、それに触れて「かわいそうだね、大変だね…さて…」と、何か異世界の奇異なものを見物して自分とは何の関係もないものとして日常に戻っていくという、寒くて効果のないジャーナリズムのことが、とっても引っかかっていました。そんな記憶がまだ新鮮なうちに、この映画に出会いました。自分自身、この映画を観たあとに、この日本社会に何ができるのかというと、全く分かりません。政治もメディアも正常に機能しているとは思えないので、無力感いっぱいです。だからこそ、ピケティが言うような民主主義の段階的なモデルチェンジとかも、ちゃんと考えてみたりしようかなって、そういう気持ちにはなりました。映画の感想ですが、中盤に来て「結局ホスト物語かよ」「結局男女のナンチャラカンチャラ物語かよ」と期待外れ感が漂いはじめてきたところで、そこからも転落し、ストーリー運びという意味で映画に安心しました。主人公の正義感凄すぎるなと思います。僕はあそこまで正しくあろうという生き方はできそうもないです。本当にあそこまで誠実で自己犠牲も厭わない人がいるもんでしょうか? そこだけはリアリティが感じられなかったのですが、それでも、仮にそんな誠実な人が世の中にいても、その人さえ這い上がれない生き地獄はリアルに感じられました。映画で井上順を見るのは三谷幸喜の『ラヂオの時間』以来ですが、ラヂオの時間の順ちゃんも好きだけど、今回の作品の中の井上順はとってもとっても良かったです! 泣けました。茜とのエピソードも含め思いますが、人間ていうのは絆を求める生き物だけど、落とし穴は絆に飢えはじめている人を狙い待ちしてるんだろうね。
[DVD(邦画)] 8点(2015-02-28 09:42:28)
6.  どん底(1957) 《ネタバレ》 
つまらなかったです。この時代の役者さんたちのシャベリは何かと早口な印象が多く、その滑舌はあまり良いとは言えなくて聞き取りに神経をすり減らします。ただでさえそうなのに、舌足らずの役を演じる人もありさらに聞き取りにくい。全てをきちんと聞き取れなくて、もう少々のことは分からなくてもいいかとスルーしながら観てしまいました。そんなこともあって世界に入っていけなかったのかもしれません。『どん底』というタイトルに違和感も覚えます。そのエピソードもちっとも悲惨に感じないし、人の死もなんだかかる~く感じてしまいます。そういうのがどん底なんだと言われれば、そうなのかもしれませんが、観ている自分には響いてくるものがありませんでした。『どですかでん』とちょっと似ているなと感じましたが、あっちこそ、あっけらかんなムードがありつつも「どん底」な感じでしたから、こちらを後で見るとインパクト薄いです。まるでミュージカルみたいに長屋連中が歌い踊りだすなんて、舞台の時代を生きたことないので分かりませんけれど、多分に現実的でない気がしてならず、2度目の和製ミュージカル展開で終幕へと行っちゃったのを見届けた瞬間は、ポカーンと呆気にとられるばかりでした。ボロで斜めな長屋のセットがシッカリ戸の開け閉めできることに一番印象を奪われました。
[DVD(邦画)] 3点(2014-08-07 00:01:20)
7.  トータル・リコール(2012) 《ネタバレ》 
シュワちゃん版より断然楽しめました。設定でちょっと乗り切れなかったのは、マグマドロドロの地球中心部を耐え得る物質があるのか…? というところでしたが、それをスルーしてしまえばついて行けました。女性キャラ二人ともあまり(自分にとって)魅力がなくて残念。見終わって「結局どれが現実?」とスッキリしない感じはありましたが、主人公は過去がどうあったかよりも「今の自分」に重きを置いたのだから、幸せならばいいじゃないかと思いながら、ビル壁面のリコール社のCMを眺めました。その時の微妙な感覚にちょっとした恐ろしさも感じられて、よかったです。「今のテクノロジーでリドリー・スコットが『ブレードランナー』を作ったらこんな感じだったろうか?」と思う映像や「フィフス・エレメント」「マイノリティ・リポート」など思い出す未来映像でオリジナリティは弱いと思いますが、いろいろ量産されてる中でオリジナリティというのも凄く難しい時代だと思いますし、楽しめたのでよいです。
[DVD(吹替)] 6点(2013-08-18 19:26:38)
8.  ドリームハウス 《ネタバレ》 
『惑星ソラリス』見てるような、ちょっと鬱な気分もありましたが、ラストの炎の中の別れが結構グッと胸がつまるような良い出来でした。
[DVD(吹替)] 5点(2013-08-07 19:46:30)
9.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
ポスター、パッケージのイメージで「キラキラ甘々な夢見る少女専用」という感じがして全く興味が湧かず一生見ることはないと思っていたのですが、ここでの評価が良いのでレンタルして見ました。見て良かったです! 中学生の息子は見ないだろうなぁと思っていたら楽しんで一緒に見てました。ポスターで見るラプンツェルにはさっぱり魅力を感じませんでしたが、アニメーションで見る彼女は美しく可愛らしく魅力的でしたし、ストーリーの語り始めは彼女ではなく男のキャラで、べっとり女の子向けみたいに思わせない上手な切り出し方だったと思います。男のキャラも甘々な少女用の反吐が出るような王子様キャラではなく、同性から見ても違和感や嫌味がなく程よいハンサムで好感持てるキャラでした。それに加えて警察犬のようなスゴイ馬がうまいこと引き込んでくれます。悪役の偽母は「はい、こいつが悪者です」と分かりやすく作られていますが、子供の自立過程でそれなりに心配する親が、子供を必要以上にコントロールしてしまうような良くない部分だとか「あなたのため」と恩着せがましい言い訳をしながら「実のところ親本人のエゴのためだけじゃねぇかよ!」というケースをシンボル化したキャラでもあります。締めくくりも「一緒に幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」という感じのベタではあるけれども、語り出しと同じく男側の語りになってニヤリと笑える粋な工夫は良かったです。1点気になったのは、花を独り占めしていた偽母は褒められたもんじゃないけれど、勝手に持って行かれちゃ気分良くないのも分かるし、他人の子をさらって監禁するのはワルだけれども、あんな風に墜落させなくてもよかったかなぁと…オズの魔法使いの悪い魔女が消えてしまうみたいに、老化→風化→消滅くらいで済ませて欲しかった気がします。あの墜落が「やったぜ、いい気味!」というほどは憎めなかったので…
[DVD(吹替)] 8点(2013-07-21 00:10:33)(良:1票)
10.  トゥモロー 僕たちの国が侵略されたら 《ネタバレ》 
レンタル店でパッケージの解説を読んで、その設定に強い興味を引かれて借りてみました。パッケージデザインの雰囲気とかで「きっと大ハズレだろうから期待はするまい」と覚悟してのレンタルでしたが、その予想を嬉しくも裏切ってくれました。はじめに断っておくと「他国が侵略してきたのに、こんなに軍隊の見張りスカスカであちこち動けるのかよ」という大きな突っ込みどころがあるわけで、そこを考えるとリアリティーは遠ざかっていくのですが、そんなことをあまり突っ込みたくならないくらいの面白さでした。けっこうアドレナリンばくばくもんでしたよ。「この非常時に飼い犬とかあきらめろよ。この非常時に誰も殺さないとかこだわってんなよ」といったキャラがストーリーの締めにうまく使われていて印象に残りました。終わり方は、連続テレビドラマの初回2時間スペシャル版みたいな感じでした。もしかしてホントにそうだったりして。青春ドラマのよくある誰と誰がくっついて・・・みたいなテイストと突然の国家侵略とサバイバルという組み合わせが、いい具合にブレンドされて、このクオリティが保たれていれば、シリーズを見てみたいような良作でした。
[DVD(吹替)] 8点(2012-10-04 17:42:57)
11.  トータル・リコール(1990) 《ネタバレ》 
演出がものすごくダサい! マンガよりひどい。シャロン・ストーンとの夫婦演技も、リコール社でのアクシデントも、バレてからの奥さんのベタな色仕掛けも、逃げ方も格闘も、とにかく何もかもひどい!! 人が体当たりしたくらいで割れるゲート。発砲したら穴が開く火星ドーム。火山からの大気噴出で、ものの数分で人間が生きられる火星に・・・ビックラ!! バカ映画ならバカ映画と分かるデザインがあるだろう。
[映画館(字幕)] 3点(2012-04-02 20:23:37)(良:1票)
12.  トロン:レガシー
前作より洗練されたスーツや、ジェフを若返らせて二役で共演させる技術は素晴らしいと思うけど、CGのリアリティ追求はそっちだけにしてほしかった。バーチャルな世界にリアリティ追求をこだわり過ぎてしまうと映像はつまらない。せっかくの題材なのだからチープななかにカッコ良さが漂うCGワールドを繰り広げてくれた方が良かったと思う。10歳の息子は初期のCGにそれほど馴染みはないが、それでも「もっとCGCGしてる方がいい。全部リアルじゃ面白くない」と、私と同じ感想を発した。現代のCG技術がかなり発達したからと言っても、今でもゲームやネットの古い動画などでランクを少し落とした映像世界は馴染みがあるのだし、せめてたまにブロックノイズをあてるくらいの遊びがあっても良さそうなもの。せっかくの電脳世界なのに技術は向上しても創造性が陳腐で芸術的でない。ストーリーは期待せずとも、異世界を旅する気分は味わいたいのに、マンネリな映像ではドッチラケ。そして音楽がメリハリなく全編にしつこくウザイ。
[DVD(吹替)] 3点(2011-10-11 00:01:54)
13.  トロイ(2004)
監督さん、超大金かけて現代の人々に何を思ってほしかったんですか? あんたは何を大切にして生きてんだ?
[映画館(字幕)] 0点(2011-07-13 18:24:10)
14.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
命をかけても爪楊枝が欲しいのか? っていう突っ込みどころを除けば、宇宙人が出てくるところまでは好きです。記憶違いかもしれないが、吹き替えだと「イースター・ゲイ」の謎はなくなってしまっていたような気がする。他人の頭を覗くとか、頭を乗っ取られるとか、パソコンやインターネット当たり前の時代だとハッカーの暗喩として観られるネタなはずなのに、こんなにスリルがなくて共感も出来ない演出はどういうものだろう。分裂する人格表現はなんだか失笑ものだし、記憶倉庫(パソコンのファイル置き場の暗喩?)とそこに侵入して追っかけてくる宇宙人(ハッカーの追撃の暗喩?)もお粗末で「これギャグ?」と観る姿勢に戸惑う。それに木の実を食べただけで惨事が展開されたのに、ラストはあんなもんで本当に大丈夫なんだろうか。
[DVD(吹替)] 5点(2011-07-04 00:10:10)
15.  永遠に美しく・・・
メリル・ストリープがコメディ大根芝居を楽しんでるのが、たまらなく好きです。オープニングのメイク(あの付けまつげとか!)や音楽も好きです。『ディア・ハンター』とか『クレイマークレイマー』の、あのメリルですよ! 実は同監督のBTFよりも観た回数が多い。きっと、こっちの方が僕は好きなんでしょうね。鏡の前でバストやヒップがせり上がってくるシーンは、観ていて自分も若返れるような錯覚でちょっとワクワク嬉しくなったのも覚えてます(自分は女じゃないけど)。イザベラ・ロッセリーニが自分の年齢を問うて、メリルの返答にムッとするところもかなり好き。彼女のコメディ芝居はこれしか知らない(『トゥルー・ライズ』の奥さんを彼女でも観てみたかった)。子供にDVD見せたら喜んでたけど「あのおじさんダイハードの主人公だよ」と教えたら驚いてました。『アルマゲドン』での彼とかと見比べると、やっぱり同一の人間として簡単にイメージできないと思います。ゴールディー・ホーンのおデブシーンは彼女の提案だと何かで聞いた覚えがあるけど、みんな楽しんでますね。
[映画館(字幕)] 8点(2011-06-11 01:35:20)
16.  トロン
有名なジェフ・ブリッジスが主人公かと思っていると、「この役者さん誰?」なブルース・ボックスライトナーさん演じるトロンが主人公のようだったり、話の筋はほとんど印象に残ってない。ただ、この映画が登場して数年後に一般用のパソコンでしょぼいCG画像とかアニメーションとか作れる時代が到来して、せっせとCG作りのお遊びをしていた頃、いかにモデリングをシンプルにしてCPUの負担を軽減しつつカッコいいオブジェを作るかっていうことが重要でした。その観点からシド・ミードのデザインしたバイクや戦車や空母など数々のデザインは「やっぱスゲーなー」と思うものでした。今じゃ超リアルなCGが飽きるほどジャラジャラと量産されてますが、チープな中にデザインセンスが問われる、こうした初期CGのワールドって、たまーにその世界に迷い込んでみたい味があると思います。この作品とか『バーチャル・ウォーズ』のCGって、夏の暑い時期に暗くした室内で観覧すると心地よい涼しさを感じて、なーんか好きです。
[映画館(字幕)] 6点(2011-06-11 00:22:33)
17.  時をかける少女(1983)
高校生の頃、薬師丸ひろ子主演で大林宣彦監督による『ねらわれた学園』て映画を友人との付き合いで観て、あんまりなチャチい映像に軽いパニックを覚えていた。その免疫があったので、大学時代に先輩の付き合いでこれを観る時は覚悟できていたけど、この作品では「映像センスいいじゃん」と思った。ユーミンの旦那さんによる音楽も雰囲気作りにかなり貢献していたと思う。ノスタルジックで叙情的な味わいが良かったです。アイドルを使うのはいいとして、この監督はなぜにあんな大根少年を二度も大役に使ったのか、何をねらっていたんだろう?
[映画館(邦画)] 5点(2011-06-06 12:59:41)
18.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
ほとんど興味もなく、テレビ放送を子供が観てるのを一緒になって観てるうち引き込まれました。告白されそうになると頑に逃げまわって回避し続ける主人公がラストに思いっきり泣く姿にもらい泣きしてしまいました。気が済むまでいくらでもシチュエーションをやりなおしできたのが、残りがなくなってみて初めてそれまでの自分の態度に後悔する。ゲーム世代のリセット感覚みたいなお気楽な人生時間ぽく展開させつつも、非常に質の高いところまで引っ張ってくれたなーと、素直に感心しました。これまで触れてきた数作の「時をかける少女」のなかで最も良質と思った作品です。
[地上波(邦画)] 8点(2011-06-06 01:48:26)(良:1票)
19.  トゥルーマン・ショー
現実にあったら、放送できない場面がいっぱいあるはず。気味悪いお話でした。海の果ての場面も興ざめでした。悪趣味で下らない。こういうテーマなら、安易なオチに頼らず、もっとどっしりした語り口でシリアスなものを観てみたいと思いました。
[映画館(字幕)] 4点(2011-05-20 13:40:39)
20.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
盗まれた展示物を不理解な頑固親父が作ってくれるところが感動のツボなのかと思いながら、そこにそれほど感動できずにいたのですが、その親父が息子に「お前のヒーローに会ったんだろう」と言った後、息子の返した言葉に目頭が熱くなりました。頑固で、息子に対し不理解に見えても、仕事熱心で人望もあり情や正義感もある人だと分かる場面がいくつかあるので、そんな親父さんと主人公の根っこが見つかって繋がる最高の場面だと思います。
[DVD(吹替)] 8点(2011-01-23 01:46:08)(良:2票)
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