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1.  ドクトル・マブゼ
サイレントの超大作を見るのは大変だけど、その価値は十分にある。
[DVD(字幕)] 8点(2017-10-10 13:48:08)
2.  突然炎のごとく(1961) 《ネタバレ》 
何度見ても面白さが理解できない。もっとジュールとジムの友情に焦点を絞っても良かったのではないかと思う。カトリーヌの存在感が強すぎて、本来の軸が弱くなっている。本作は『明日に向かって撃て!』なんだから……
[DVD(字幕)] 2点(2016-12-11 02:58:53)
3.  ドーン・オブ・ザ・デッド
世界中が『ウォーキング・デッド』の衝撃を知った今では、このようなゾンビ映画は通用しない。
[インターネット(字幕)] 5点(2016-03-18 07:55:39)
4.  トレインスポッティング
めまぐるしい展開と汚すぎる日常、音楽のハイセンスさが若者ウケしたのは大いに頷ける。編集のテンポが良く、レントンの独白で進む物語進行も良い感じなんだけど、どういうわけか話に乗れない。思うに、レントンの思考が現実離れしているからだろう。ヤク抜きに成功し、ロンドンへ渡ってからの彼のことをどうしたって身近な存在だとは思えない。意志薄弱なシャブ中のままで、全く成長しない。自立した生活を送っているので、成長したように見える分だけガッカリした。相変わらず仲間とヘロインには勝てない。ラストシーンで殻を破るんだけど、ちょっと引っ張りすぎたと思う。クライマックスの直前に仲間を裏切り、クライマックスでスパッドと万引きを犯して逃走していたシーンとの対比を作っていれば……
[インターネット(字幕)] 5点(2016-03-18 07:54:13)
5.  となりのトトロ
体験していないはずの記憶が呼び起こされ、郷愁を掻き立てられる不思議な映画。人類が共有する遺伝子に組み込まれた記憶がくすぐられるのだろうか?宮崎アニメは決して子供向けではなく、子供「も」楽しめる映画として作られているのが偉い。子供だけをターゲットにするとポニョみたいなのが作られちゃうわけで、やはり宮﨑駿の原点はカリオストロのような大人が手に汗握る娯楽作なのだ。スピルバーグと並び立つ天才だよねー。
[DVD(邦画)] 7点(2016-03-14 02:05:01)
6.  時をかける少女(2006)
みんな大好き『時かけ』ですが、私は細田映画がいまいちピンと来ません。本作もそう。ピンと来ない理由は面白いと思えないからという点に尽きます。
[DVD(邦画)] 5点(2016-03-02 23:54:59)
7.  東京流れ者
芸術的な映画だと思うが、鈴木清順には他にも面白い映画がたくさんあるし、本作を進んで評価する気にはならない。
[DVD(邦画)] 5点(2016-02-25 14:12:52)
8.  トレーニング デイ 《ネタバレ》 
素晴らしいの一言。これほど多くの出来事がたった1日の間に起きているなんて。時間経過を忘れさせるテンポの良さには敬服する。デンゼル・ワシントンがノリノリで悪役を演じ、イーサン・ホークを楽しみながら翻弄しつつ悪態をつく姿はもはや微笑ましい。デンゼル・ワシントンのインパクトがあまりに強すぎるために彼の演技を見る映画だと勘違いされそうなものだが、実はイーサン・ホークの通過儀礼を追いかけた映画だ。デンゼル・ワシントンの甘い罠に引っかかり続けた結果、この日の朝と夜では全くの別人に変わってしまう。彼の今後を予想することを拒否するような終わり方も良い。彼らの関係は『その男、凶暴につき』のビートたけしと芦川誠のそれに似ている。
[インターネット(字幕)] 9点(2016-02-25 13:50:38)
9.  トム・アット・ザ・ファーム
わかりやすく例えると、「ミザリー」のような映画です。主人公は田舎の農家から逃げることができなくなり、次第に逃げようという気持ちが無くなってしまいます。ストックホルム症候群ですね。この過程を徹底的に計算された撮影と編集で見事に表現しています。グザヴィエ・ドランのセンスには敬服するばかりです。いろんな解釈が出来る映画だとは思いますが、まずは表層的なメッセージを楽しむべきではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-11 03:30:01)
10.  トランスポーター
平均以下のアクション映画。リュック・ベッソンの中二魂が爆発しているようにも見えず、煮え切らない映画だという印象を受けました。ヒロインのうざったさも大きなマイナスです。
[DVD(字幕)] 3点(2016-02-11 03:15:24)
11.  12モンキーズ
クソみたいな未来描写が実にテリー・ギリアムらしい。彼は現実に何も期待していないのでしょうね。伏線の貼り方がうまく、先の展開が全く予想できないストーリーテリングはお見事。ブルース・ウィリスとブラッド・ピットの好演も良い。ブラッド・ピットが常に物語を引っ張っていくのでとても面白く感じます。しかもクライマックスに一切関係しないのも心地よい裏切りでした。
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-02 21:00:46)
12.  東京オリンピック
中盤までずーーーーっと続くトラック競技でウンザリしてしまった…。 競技をブロック分けするのは当然なんだろうけど、それぞれの競技が持ち、市川崑が表現したかったであろう芸術性に偏りができてしまったように思う。また、その表現方法もスローモーションに頼りすぎではないか?
[DVD(字幕)] 5点(2015-07-18 16:57:40)
13.  東京の女 《ネタバレ》 
ちか子のもう一つの秘密が明かされないので、こいつ本当にヤバいやつなのか?と思ってしまう。打たれ弱そうで太宰治みたいな見た目とはいえ、弟を自殺させてしまうほどの衝撃があったわけでしょ?一連の耳打ちには。警察が職場にやってくるというのも…。共産党員が云々は置いておくとしても、底知れぬ恐ろしさを感じます。演出もまた良い。田中絹代が良一の部屋にやってきてからの照明の使い方はサスペンスホラー。江川宇礼雄の顔のせいなんだけど、ちょっと『カリガリ博士』っぽかったですね。影響があるんでしょうか?良一の葛藤が後半に生きていて、ちか子やべえ感に拍車をかけてますねー。素晴らしい。そしてラストシーンなんですが、あの号外はなんだったんでしょうか?たくさん伏せ字があって、未定稿みたいな感じでしたけど、これが共産党員という設定が抜け落ちた跡なんでしょうかね。こんな号外ではダメだよ…というセリフも、検閲のせいで思い通りの脚本を完成できなかったことを暗示しているのかも。…まあ、9日間で作った映画らしいので、その辺がどうなのかわかりませんけどね。小津安二郎のサイレント映画は退屈な作品が多いなぁと思っていたんだけど、これは面白かったです。おすすめです。
[DVD(邦画)] 7点(2015-05-11 17:03:45)
14.  突撃(1957) 《ネタバレ》 
こんな士官の元で兵隊やらされて、無駄に殺されて、生き残ったら理不尽にも軍法会議にかけられて銃殺。やってらんねーよ!こういうリスクが戦争にはあるわけで、むしろ戦闘よりも恐ろしいのかもしれません。インパール作戦みたいな無残な戦闘に参加させられたら…日本軍は補給を重視していなかったようですから、処刑前にごちそうなんて食べられなかっただろうし、本当に怖い。…という感想を持ったわけですけど、キューブリックが本当に伝えたかったメッセージは少女の歌声に涙を流す兵士たちの姿を通して語られているのでしょうね。作中のようなむごたらしい出来事があって、士気が下がっている兵士たち。暴力的な欲望に駆られ、舞台上の少女に対し獣のような視線をぶつける。でも、少女が泣きながらドイツ語で歌を歌い出すと、言葉の意味はわからなくてもなぜか泣けてくる。「軍隊にいる奴はろくでなしばっかりだ!」という物語の最後にこのシーンがあることの意味は大きいと思います。つまり、兵士は全員兵士として生まれてきたわけじゃない。一般人だったんです。処刑される前に「もう二度と妻に会えない」とむせび泣いていた髭面の兵士も、部下を見殺しにして目撃者を抹殺しようとしたクズも、普通の人間なんです。だから、クズは自らが処刑に立ち会うことをためらった。この映画は決して反戦映画ではありません。
[レーザーディスク(字幕)] 7点(2015-04-21 20:17:37)(良:1票)
15.  突破口! 《ネタバレ》 
何度見ても惚れ惚れする映画。ドキドキするサスペンスを含んだアクションがお見事。先が読めるようで読めないのがまた良いんですよ。愛してやまないアンディ・ロビンソンは『ダーティハリー』に続いていい仕事してる。蝋人形のような死に顔!何度見ても良い顔です。…チャーリー・バリックとモリーって、表裏一体じゃないですか。どちらも嘘をつかないし、やり手。ただ、選ぶ女がねー!悪役は暴力で女を魅了するけど、主役は溢れんばかりの魅力で女を抱く!チャーリーにはやらしさが無い。メシを食わない。寝ない。人間の三大欲求を全て否定している。モリーは女を見ると、まずケツに目が行く。『金で抱かれる女は嫌いだ』と言いながら、やっぱりケツに目が行く。メシにこだわりがある。熟睡する。やっぱり、ヒーローは欲求を否定することで成り立っているのかな。
[DVD(字幕)] 9点(2015-04-07 06:27:14)
16.  ドリーの冒険
デビュー作にして、しっかりと物語を構築できているのが凄いなぁ。終盤はサスペンスだし、視点が1つではないというのも注目すべき点。映画を発展させ、芸術たらしめた天才の腕はデビュー作から発揮されている。すげーすげー。
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-20 00:03:40)
17.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
ヤコペッティの残酷大陸風演出のパワーたるや…エンヤですよ!フジテレビのドラマファンはぶっ飛びそうな使い方でしたね!さて、リメイク元と比べるとそりゃお金はかかってるわけですから、当然見栄えは良い。ルーニー・マーラもダニエル・クレイグも素晴らしいし、サスペンス要素もバッチリ決まっています。面白い!まあ、ただ、7点くらいのテンションですかね。オープニングのかっこ良すぎる映像を観た時は「あ、ヤバい」と思ったんだけど、心の底からマグマが上がってくるような感じではなかったです。
[映画館(字幕)] 7点(2015-02-22 03:09:42)
18.  TOKYO TRIBE 《ネタバレ》 
こんなアホ映画は久々に見た。全編にわたって「やりすぎ」な映画です。 演技は過剰、セリフはラップ、美術はクーロン城、必要以上のエロス、ギャグみたいなキャスティング。それぞれを竹内力、染谷将太、ブクロ、清野菜名の白パンチラ、練マザファッカーが体現しています。練マザファッカーが練マザファッカーとして登場したのには腹抱えて笑いました。D.O.の語尾が「メーン」だったら笑い死にしていたかもしれません。紹介シーンの鈴木亮平の怖そうでマヌケなナレーションもツボでしたね。ムダにいい出来なアクションも良い!清野菜名は素晴らしいです。おっぱい見せてくれるし。アクション女優として活躍を期待したいですね。 ヒップホップミュージカルというテーマからして、ネタ映画かカルト映画のどちらかにしかなり得ないと思うんですが、本作はカルト映画として語り継がれていきそうな予感がします。竹内力が「死んでしまうのでは」と恐怖してしまうほどのテンションで演技し、でんでんが神様役で、しょこたんがブルース・リーのモノマネをしながらミキサーにかけられ、鈴木亮平が「ちんこ」を連発する映画……。どう考えてもネタ映画じゃねーか!でも、無性に面白くて楽しいんです。バカバカしいことをマジメにやる面白さがあります。ひょっとして平成の『鴛鴦歌合戦』なんじゃないか?と思います。 惜しむらくは、吉祥寺バウスシアターが閉館してしまったことです。本作の爆音上映会はさぞ盛り上がることだろうに……。
[映画館(邦画)] 8点(2014-09-11 18:44:13)
19.  塔の上のラプンツェル
井の中の蛙大河を知る映画。不満なのは、この世の悪が全く出てこないことかな。物語に登場する悪は過保護な親の恐怖だけじゃないですか。それじゃあ「世の中には怖いことがいっぱい」というラプンツェルを塔に幽閉するための表面的な理由に重みが出ないじゃん!悪そうな奴はだいたい良い奴だし……。悪役はヴィラン以外にも必要ですよ。物足りないなぁ…。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-06 21:44:55)
20.  トランセンデンス(2014) 《ネタバレ》 
めちゃくちゃ退屈でした。突っ込みどころの塊のような映画。感情がないのはジョニデに操られている人たちだけだと思っていたら、主要キャスト以外の全ての登場人物にも感情がありませんでした。超常現象に対するリアクションが薄すぎでしょ。モーガン・フリーマンとマックスとかいう科学者は戦争ごっこに率先して参加してるし。あんたら何者だよ!餅は餅屋!戦争は戦争屋!個人的に最も不満なのは、反科学組織の金髪女。もっと魅力的なキャラクターに出来るでしょー!男観客向けのサービスにしかなってない。目の保養ならレベッカ・ホールで間に合ってるから。唯一の頭髪が目立つ登場人物なのに、製作陣何がしたいんだ?
[映画館(字幕)] 2点(2014-07-11 18:20:34)
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