1. 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
《ネタバレ》 男の子の母親に対する情は特別なんだよね、まして一人っ子なら。 この映画ではオカンとボクのお互いを思いやる気持ちがホント素晴らしい。 それだけに、抗がん剤の激痛で苦しむオカンの姿をみていてほんと辛かった。 私にも高齢の母親がいるが、今まで親孝行してきたかなと改めて思った。 内田也哉子と樹木希林の親子共演が違和感なく(当たり前だが)非常に良かった。これはポイントが高い。 オダギリも良かったが中学生時代はちょっとイメージがちがってたかな? 散々めちゃくちゃして離婚したオトンが、最後は癌で倒れたオカンの元に戻ってくるところもジーンときた。 残念なのは、何でボクはミズエのような素敵な女性と別れたのだろう?あんなにやさしくて気遣いができ、しかもチャーミングな娘、他におらんでしょ? [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-12-20 20:23:53) |
2. 峠 最後のサムライ
《ネタバレ》 昔、原作を読んだが詳細はお覚えておらず。 短時間での映画化なので、継之助の人物像をどこまで描けていたのか? 最新の洋式軍備や調練を行い来るべき時に備えていたのはわかるが、官軍との交渉があまりにもお粗末だと言わざるを得ない。 いきなり官軍の一指揮官を訪ねて嘆願書を渡す前に、もう少ししかるべき人物とのすり合わせなどできなかったのだろうか? あわよくば、独立勢力として存在感を示すという志は高いが少し短慮に思える。 役所広司は好演していたが、内容的には今一つかな・・。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-07 12:42:14) |
3. となりのトトロ
久しぶりに観たくなる あったかくて懐かしくて心が洗われるような映画 宮崎駿の映画はトトロの様に誰でも伝わりやすいタイプとメッセージ性の強いタイプに分かれるが、気楽に何回も観れるのは前者になる。 水彩画の様な美しい作画、魅力的なキャラクター、久石譲の素敵な音楽・・・これぞジブリの真骨頂。 [地上波(邦画)] 8点(2022-08-20 01:49:51) |
4. ドライブ・マイ・カー
《ネタバレ》 村上春樹ファンの嫁と色々ツッコミながら観ました。 村上春樹の世界観をよく表現出来ていると思います。原作は読んでませんが、短編小説を演劇のリハーサルシーンなどで膨らまして3時間の長編にしています。 逆に村上春樹に思い入れが無い人からしたら、あまり展開がなく随分長くて退屈に思われるかもしれませんね。その中にあって岡田将生のトラブルメーカー的存在はドラマを大きく動かす。 家福は妻の浮気を知りながら何も無かった様にやり過ごしていましたが、終盤、実はそうでは無かった事をドライバーに告白します。お互い同じように心に傷を持つもの同士が包容するシーンは心が揺さぶられる。今まで後ろのシートに座っていた家福がある出来事をキッカケに助手席に座るのが良いですね。 何度も出てくるタバコのシーンや車が走っているのを後ろ向きに撮っているシーンが印象的。最後、車が前向きに変わるのは二人の心の動きを象徴しているようだ。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-06-26 01:12:16) |
5. 虎の尾を踏む男達
黒沢映画にしては特に面白みもなく、エノケンを狂言廻しに使ったのが当時としては画期的なのか。 大河内伝次郎がさすがに貫禄がある。セリフがちょっと何言ってるのかわかりませんが(笑) 終戦の年(1945)に作られたそうですが、公開できたのでしょうか? [インターネット(邦画)] 6点(2022-06-19 12:27:32) |
6. トゥルーマン・ショー
《ネタバレ》 天候変えたり、海に壁作ったり、少々無理がある設定で、リアリティに欠ける。 そもそも、この青年の追っかけでTVショーを作ったとして、退屈で誰も見ないと思うが。 人権がどうこう言う前に、何の意味があるのかわからない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-01 23:20:45) |
7. 鳥(1963)
《ネタバレ》 子供の頃、家族でTV鑑賞して、すごく記憶に残っている映画。当時はヒッチコックなど全く知らなかったけれど。 今、再見すると、前半の1時間は鳥が殆ど登場せず、話がどうでもよい退屈な内容で辟易とする。 流石に後半、鳥が人間に襲いかかるシーンは迫力があるが、あえてヒッチコックが撮る必要がある映画とは思えない。 印象に残るシーンは、小学校の前で主人公がベンチに座って休憩している時、ジャングルジムに留まっているカラスが少しずつ増えていくところでしょうか。 過去に観たTV版は前半がカットされていたので、丁度良かったのかもしれない。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-12-14 13:23:27) |
8. トキワ荘の青春
《ネタバレ》 伝説のトキワ荘を売れない漫画家寺田ヒロオを通して描く、ノスタルジーあふれる佳作。 一つ屋根の下で暮らす漫画家の卵たちが、売れる者、売れない者に別れていく厳しい世界を短いエピソードを繋ぎながら上手に描いている。 写真や音楽を挿入し、当時の風俗を効果的に伝えている。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-12-03 17:49:36) |
9. どついたるねん
自分も、昔「浪速のロッキー」赤井英和を応援していた。 引退後間なしの撮影で、ボクシングシーン、トレーニングシーンは流石に迫力がある。 ドラマ部分は残念ながら、今一自分には響くものはなかった。 相良晴子が若くてイキが良い、最近みないけど。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-09-15 13:37:15) |
10. トータル・リコール(1990)
《ネタバレ》 封切り時を含めて、3回めぐらいの鑑賞。 中だるみなく最後まで楽しめるノンストップアクションムービー。現実か非現実か?誰が敵か味方か?わからないのも面白い。 あと、下ネタとアメリカンジョークが多いのも好きです。 やたら銃撃殺戮シーンが多いが、市民を盾にしたシーンは今ならアウトでは? 30年前の作品ですが、GPSや無人自動車など、今は普通に実現している。火星の有人飛行はまだ時間かかりそうですが。 シュワちゃんが火星基地に侵入する時、おばちゃんから変身するシーンは今でも鮮明に強烈に記憶に残っている。 忘れてはならないのが、シャロン・ストーンの魅力!この映画で一気に有名になったんですね。ヒール役ですが存在感が凄い。お色気やアクション、最高です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-10 11:28:13) |
11. 泥の河
《ネタバレ》 戦後10年、まだみんな戦争を引きずって生きている時代。 田村高廣のお父さんも戦争で死んでいった仲間たちに申し訳なく生きている。 そして日本がまだ貧乏だった時代。 社会の底辺で生きている姉弟と知り合った主人公の少年の心温まるふれあいと悲しい別れ・・・。 胸にじ~んと来るものがありました。 田村高廣は、どんな人にも優しく、一本筋が通ったお父さんを演じており、とても魅力的です。ほんと尊敬できる人間だと思います。 そんな父親をみて育った少年も、素直で純粋で心優しい良い子。それだけに、終盤、きっちゃんのお母さんが身を売る姿を見てしまったシーンはほんと痛々しかった。 主演の少年、姉弟たちの表情、特に目の演技がほんと素晴らしかった。ただし大阪弁はイントネーションは少しおかしかったかな。 それと余談ですが、少女のふろ場シーンは、今の時代だったら絶対アウトでしょうね。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-05-09 18:31:01)(良:1票) |