21. エメラルド・カウボーイ
《ネタバレ》 カウボーイとはいっても馬に跨り牛を追いかけヒーハーじゃなくってヤーハーと叫ぶメリケン人ではなく、日本人。しかも舞台はコロンビア。 一見、どこら辺がカウボーイやねんと思いますが、それはそれ、観てみてくださいい。 製作に当たっては、ほぼ自主製作の域で、↓のコメントにもありますが、大味な部分や粗も多く、映画芸術的観点から観ればお話にもならないんでしょう。 しかし、そんな観念取っ払ってみれば、これぞ娯楽映画と云わんばかりのエネルギーを感じられます。 ともせば退屈になりがちな伝記という題材。もともと波乱万丈の人生ということもあるのでしょうが、それをうまく料理し、ちゃんとしたエンターテイメントとして仕上げています。 というより、やましんの巻さんも仰ってますが、正に西部劇の体裁で作られているのです。 不屈のフロンティア精神、ゲリラとのガンファイトやカーチェイス、酒場での乱闘、組合との対立等々…。カウボーイではないのに、れっきとしたカウボーイのように見えてしまうから不思議です。そしてそれを地で行っているのだから更にすごいです。 確かに究極の俺サマ映画ではあるのですが、そこにとどまらずに一歩出た、しっかりとした作りをしている作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-01 01:22:33)(良:1票) |
22. エリザベス:ゴールデン・エイジ
《ネタバレ》 渡英中の国際線の機内で鑑賞。 さて、前作の続き、とあるようにどうやらこやつには前の作品があるようなのですが、生憎と未見ですのでどのようなものだったかはわかりません。 で、本作単体での感想ですが、特に、前作を見ていなければ判らない、と云うわけでもなく、十分楽しめる作品ではないかと思います。 ケイト・ブランシェット演じるエリザベス1世の気高くそして威風堂々とした姿はまさに女王の中の女王と言えるものでさすがに歴史に名を遺すほどの人物といった感じです。 後半のアルマダ戦争の描写は、歴史大作としてはいささか短いとも思えますが、ストーリー重視、と考えればまあこのくらいでも良いかなと思いますし、なかなか見せてくれるものだったので良いと思います。 昔と変わり歴史劇も表現方法がだいぶ変わりましたが、まだまだ、今の作品も頑張っているなと思わせる作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2008-03-14 02:46:58) |
23. エミリー・ローズ
《ネタバレ》 実話を元にしているという点でも「エクソシスト」と同系統の話ですが、あちらが“悪魔祓い”に焦点を当ててホラー色を強めていたのに対し、本作は“悪魔祓いは正しかったのか?”ひいては“神と悪魔は実在するか”という点に絞って描かれています。 勿論、ドキュメンタリーではなく、あくまでノンフィクションということで、エンターテイメントな演出も随所に見られますが、悪魔を真っ向から肯定するのではなく、統合失調症等の精神疾患の疑いがあったのでは?という至極まっとうな見解を交えて裁判の模様が描写されていますので、なかなか見ごたえがあります。 また見せ場となる超常現象も、実際に起こった、というより、本人が体験した出来事の再現、及びこういうことが起こった、という回想などで描写されることによって、完全な主観的描写ではなく、またそれらもホラー畑出身な監督ならではの演出のため(特に悪魔祓いの儀式の場面など)はかなりの迫力があり、個人的には(映画の完成度、衝撃度と云う視点ではありませんが)「エクソシスト」よりも面白い作りであると思います。 まあ、実話と謳っている以上、主人公、及び神父様の体験する“いかにも”な超常現象や、反論側の丁寧な描写も合わせてじっくり描く必要もあるとは思いますが、映画としてのクオリティはなかなか高いのではないかと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-24 03:43:15)(良:1票) |
24. X-MEN:ファイナル ディシジョン
《ネタバレ》 シリーズ最後、と言ってる割には、個人的には何か微妙な感じを受けました。 確かによく闘っているし、見せ場もちゃんとあるんだけど、たとえばサイクロップスがそんなあっけなく死んじゃっていいの!?とか、プロフェッサーXまで死んじゃうのかい!?とか、あのウニみたいなやつって大した能力じゃないじゃん、とか…。 ストーリーも、掘り下げれば掘り下げられただろうし、アイスマンとパイロの闘いも、確かにあの炎vs氷の押し合いはドラゴンボール等に慣れ親しんだものとしてはうれしいけど、もう少し盛り上げることもできたのではないかと…。 でも、単純に見て楽しむ映画、ということであれば、合格点といったところですかね。 中盤あたりでマグニートーが移動監獄を襲撃する場面はやたら格好良かったですし。わざわざアルカトラズに襲撃かけるために橋を架けたりと、ド派手でいてよく考えるとバカなことだったり。 まあ、いろいろといいましたが、手堅くまとめられているのではないかと思います。 それから、キティ・プライドが可愛かったぞと…。 [DVD(字幕)] 6点(2007-05-02 02:56:32) |
25. エレクトラ(2005)
《ネタバレ》 善の戦士じゃなくて「製作者が“キマグレな道”に走って作った映画」というテロップが入っていたら思わず納得しそうな映画です…。 [DVD(字幕)] 3点(2006-08-09 21:08:38) |
26. エターナル・サンシャイン
《ネタバレ》 脳内映画(?)という事で、なんだか後半はゲームのサイレント・ヒルを見てるような感じでした。 時間軸をいじくった構成、というような複雑なものは好きなんですが、“記憶を消す”というちょっと現実離れした設定のせいで一歩引いたところから見てしまい、ストーリーにそれほど引き込まれることなく終わってしまいました。 ただ、惹かれあう者同士は、たとえ記憶がなくとも結局また惹かれてしまうという意味は大きかったと思います。 コメディ界の大物として知られるジム・キャリーですが、たまにはこういう役も悪くはないですね。 [DVD(字幕)] 5点(2006-07-24 22:16:24) |
27. エイリアンVS. プレデター
《ネタバレ》 ビショップ歳くったなぁ~なんつーことをしみじみ思いながらの鑑賞。全体的な印象としては、つまらなくはないけど、ストーリーが早足で過ぎていってしまい、全然深みがないと言う事。両作品にオマージュを捧げたと思われる場面もいくつかあったけれど、なんかそれだけって言う感じで作品自体の味がよく伝わってこない。ただ、作品としては1作目が好きだけど設定としては2の方が好きなプレデターが2の設定で出てきたのはなかなか嬉しかった。特に後半部分で主人公と一緒に猛ダッシュする場面とかは、やけに微笑ましい場面だった。最終的に戦士と認められたのがプレデターでもなんでもなく、主人公(人間)ってのもなかなか良いと思うけど、随分と迷惑な成人式だな。それに実はプレデターもはるか昔に地球にやってきていたっていうことは、リプリーのあの頑張りは一体なんだったの?と一瞬思ってしまった。そしてエンドロールがやたら長すぎ…。 [DVD(字幕)] 6点(2005-06-23 00:39:55)(良:1票) |
28. エクソシスト ビギニング
《ネタバレ》 俺の記憶が正しければ、確か2で「かつてメリン神父はアフリカにて“少年”に取り憑いた悪霊を祓った」と説明されていた気がするのだが…?しかももっと言えば、“少年”に取り憑いた悪霊を祓っているシーンもちゃんとあった気がするのだが……??? [DVD(字幕)] 4点(2005-05-16 20:26:12) |
29. エイリアン・ゾンビ(1987)
《ネタバレ》 さて、何の情報もなくいきなりこんな題名(エイリアン・ゾンビ)を出されたら、普通の人はどんなものを想像するでしょうか?恐らく相当にカンの鋭い人でない限り“エイリアンのゾンビ”が出てくるものを想像するでしょう。が、しかし、この作品、邦題に・(点)が打ってあることがミソで、実は“エイリアンのゾンビ”が出てくるんじゃなくてエイリアンとゾンビ“両方でてくる”映画なんですね~。つまり、この映画の正しい邦題は「エイリアン、ゾンビ」とこうなるわけです。んで中身はというと、邦題にこんな仕掛けがしてあるわけですから勿論褒められたものじゃありません。怪物がどう見てもゴリラの着ぐるみだったり、なんだかわからないけどゾンビがウヨウヨしてるだけでそれほどインパクトがありません。挙句の果てには2重の夢オチ…なんていう訳の判らん事になってます。まあ、ジョージ・ケネディがでてるのでファンの人ならそれだけを目当てに見ても良いのではないでしょうか?内容は保証しない上にあっさり殺されますが(笑)。 4点(2005-01-28 15:22:57) |
30. 80デイズ
《ネタバレ》 さてさて、原作は言わずと知れたジュール・ヴェルヌの名作文学、そして映画版のオリジナルはアカデミー賞受賞作品と、これまた随分と分の悪いことになってますが、正直言って、オリジナルに勝るとも劣らぬ出来であったと思います。オリジナル(映画)と比べ、上映時間が短いせいで、立寄る国が少し少なかったり、いきなり日にちが飛んで次の国に入ってたり(前の国を出ていたり)と旅の道中の描写が少ないという欠点もあるのですが、よく2時間少々で纏め上げたと思います。それに原作等では資産家であったフォッグ氏が今回発明家という事になってますが、個人的にはこっちの方がしっくりくると思うし、何よりも信念、希望、夢、それらを代弁する存在としては実に見事な設定だったと思います。本来フランス人のはずのパスパルトゥが今回は中国人のジャッキー・チェンになってますが、これもまたありだと思います。ライト兄弟が出てきたり、発明王エジソンの名前が出てきたり、完成前の自由の女神が出てきたりと歴史ネタも多いのですが、中でも一番良かったのが黄飛鴻(演じるはサモ・ハン!)率いる広東十虎が出てきてカンフーバトルを見せてくれたこと。このサービス精神にははっきり言って感動しました(笑)。ライト兄弟よりも早く飛行機を作ってしまったり、時代考証がデタラメという突っ込みはいくらでも出来ますが、それらを全て吹っ飛ばして、夢と希望と愛と友情の旅にどっぷりと浸かる事が出来ました。 8点(2004-11-15 04:03:07)(良:2票) |
31. エントラップメント
《ネタバレ》 艶かしい体をフル活用してのレーザートラップ回避を見せてくれたキャサリン・ぜタ・ジョーンズ…は置いといて(笑)やっぱりご老体ながら一層ダンディになったショーン・コネリーの存在感ですかね。しかし、冒頭のレンブラント強奪のシーン、中盤の黄金のマスク強奪シーンは見ごたえがあるとして後半から失速していくのがイタイ。やっぱりこういう騙し騙されの怪盗ものは最後は大どんでん返しで鮮やかに見る者を”騙して”くれないとね…。 5点(2004-07-05 19:42:20)(良:1票) |
32. ELEVATED(エレヴェイテッド)
この作品は短編だからこそ成功した作品になったんだと思いますね。これを長編作品にしたならば余計な設定やエピソードが色々とくっつけられて蛇足の極みみたいになっちゃうでしょうから。ストーリーは下の皆さんが仰るとおり「世にも奇妙な物語」みたいな作品ですけど、短編ながらにまとまりもあるししっかりと見せるポイントも押さえた良作だと思います。CUBEをビデオで見ているアナタ、ちゃんとエンドロール(のあと)まで見ないとダメですよ?(笑) 7点(2004-07-05 19:35:14) |
33. エレファント・マン
《ネタバレ》 感動の嵐とか大きな感動を呼ぶとか言っておきながら実際はまったくもってオハナシニナラナイ薄っぺらのペラッペラで風が吹いたら飛ばされちまうような作品が多い中、これは凄まじい重さがズシーンとのしかかってきた作品だった。決して清々しいものではない。でも泣ける。凄く泣ける。現に俺はメリックがトリーヴス夫人に会った時点から既に泣いていた。いくら外見が醜悪だろうと心は物凄く純真。そう、人間は外見じゃない、心なんだ。最後も決して爽快なものではない。しかし、長く続いた苦しみから解放されるということ、そして苦しい人生の中、束の間の安息を手に入れた彼の安堵の表情が2重に涙をそそる。異色の感動策だ。しかしこれからも俺はこの映画のことを忘れないよ。 [DVD(字幕)] 9点(2004-04-24 21:24:38) |
34. X-MEN2
冒頭、ナイトクロウラーが瞬間移動しながら次々にシークレット・サービスを倒していくところは「お!!」と思ったが、それからが長い。全体は2時間ちょっととそれほど長い訳でもないんだがアクションとしてみるとこの長さは少し痛い。前回同様イアン・マッケランはカッコいいが全体としては微妙に消化不良が残る。 5点(2004-04-19 21:29:43) |
35. X-メン
なんかキャラが微妙に違うっすよー、と突っ込みたいんですけど、それは半ば仕方のないことなんであえてしないことにして、イアン・マッケラン扮するマグニートーがカッコいいっす。クレバーな悪役みたいで。でもそれ以外はどうも。見せ場がそれほどないというか少し物足りないというか。それにしても、ミュータント中最強の能力は天候を操るストームのような気がするんだが…? 5点(2004-04-19 21:24:10)(良:2票) |
36. エボリューション
この作品のTVスポットを見たときは、まさか【X-ファイル】で堅物のFBI捜査官を演じたドゥカヴニーがコメディに出るとは!と思ってしまいました。それから暫くは彼のイメージもあっていささか遠ざけてた、というより存在を忘れたんですけど、この前思い出してやっと見てみました。前半は「お!ちゃんとX-ファイルやってるね!」と思ってましたけど、後半になるにつれてどんどんコメディ色が強くなっていき、そんな感じは見事に吹っ飛んでいきました。いやぁでも面白い。4人の個性的なキャラクターはどれも魅力たっぷりでテンポも良く最後まで飽きさせない。確かにエイリアンは少々グロいけど、尺度も丁度良く、個人的にはアメリカ賛美映画だったインデペンデンス・デイよりも楽しめました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2004-04-04 21:50:28) |
37. えびボクサー
史上初、ってか、こんなバカみたいな話思いついても誰も映画にしようとは思わないって(苦笑)でも、いるんだねぇ(笑)えびボクサーという邦題といかにも「さっさときやがれッ!」な感じのジャケットはインパクト大ですが、肝心の中身が…えびが活躍しねぇ!モーテルの中で小えびその他諸々をベッドの上でジュルジュル啜ってる巨大えびはかなりグロテスク。いや、それはそれでいいんですけど、テンポが物凄く悪い。そしてさっきも言ったけどえびが活躍しねぇ!ボクサーじゃねえじゃん!チャンピオンに挑戦状すら叩き付けないじゃん!というのは、大体配給元がアルバトロスってところで大体予想は出来るんですけどね(笑)やるならやるでもう少し徹底的にコメディ路線で行って欲しいと思った作品でした。 3点(2004-04-03 16:20:42) |
38. es[エス](2001)
…ドイツですね…実際の出来事を元に製作されたという触れ込みってよくあるようなきがするんですけど、これはどの程度忠実に製作されたんでしょうか?どなたかが仰ってましたが、この実験は殺人までは起こってないみたいですね。確かに事実にしては少し脚色されてる部分もあると思いますけど、あながちこの中で語られてる事って大げさに脚色されてるわけではないと思います。しかし映画としてみた場合、そうですね、少し物足りないという印象を受けました。実録映画ならもっと印象が変わったと思いますが。 5点(2004-02-12 18:59:09) |
39. エヴィル・エド
題名(Evil Ed)にAとDをプラスするとEvil Dead=死霊のはらわたになるってところが面白いですね。これだけだったら偶然の一致のようにも思えるんですけど、劇中にサム・キャンベルなる人物(サム・ライミ+ブルース・キャンベル)が出て来たりステディカムのような移動シーンが出てくるところから考えると明らかにパロったとしか思えませんね。しかし残念な事にこの映画イマイチノリが悪いんですよ。なんかの映画の予告編で見たときは結構派手だな~と思ったんですが、実際はあまりそうでもないんですよ。もう少し壊れてくれればスプラッタの中でもかなりカルトな作品になったと思います。 3点(2004-02-02 00:19:45) |
40. エクソシストの謎
リンダ・ブレアは自分を貶める為にこの作品に出演したんだろうか?と思いたくなってしまう。相変わらずのインチキ邦題も、【エクソシスト】のリンダ・ブレア主演ってことで付けられたんだろうけど、実際にエクソシストなんてどこにも出てこないばかりか関連性ゼロ。ほぼ定番の設定で斬新な映画を作るなんてことはよっぽど才能が無ければ無理。本当に退屈であります。そしてそんな映画のラストで、リンダ・ブレアはジェイソン・ミラーの代わりに自ら窓を突き破るのであった… 3点(2004-02-02 00:06:56) |