2. エラゴン/遺志を継ぐ者
《ネタバレ》 羽毛のような翼を持つドラゴンが飛んでいるテレビCMに惹かれて観賞。原作があるようだが未読。ドラゴンについては期待を裏切らない出来。若干、目がパッチリとすぎなのが気になったが、その他は動きも含めてなかなか。だが、この映画はそれだけといった印象が拭えない。人物、世界観、物語の背景など、どれをとっても浅く表層をすくう程度にしか描かれておらず、冒頭に簡単な背景が語られるものの、結局最後まで悪の首領マルコビッチは配下に指示を出すだけのチョイ役で終わっているために、予備知識のない自分にはそもそも悪の陣営は何をモチベーションにして行動しているのかが強く伝わってこなかった。善悪は表裏一体。当然味方にも全く感情移入も出来ず、混戦の最中にドラゴンの炎で焼き尽くされる兵士(味方も巻き添えを喰らっていないわけがない…)には同情した程度だった。あと、「エラゴン」というタイトルがドラゴンとどんな関係にあるのか気になっていたのだが、単に主人公の名前というだけで、深い意味がなさそうなことに少しイラッとした。 [映画館(字幕)] 3点(2006-12-22 00:30:58) |