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1.  エレジー(2008) 《ネタバレ》 
美しい純愛モノかと期待してレンタルしてみたが、冒頭のインタビューシーンで嫌な予感・・・それが的中してしまった。スポーツクラブで老人ふたりが女について語り合うシーンなど、限りなく気持ち悪い。小さなことにウジウジと悩むキモい大学教授と、エロスのかけらもない女学生との肉愛などあり得ないと思われるが、インテリ偽善者のエロオヤジをベン・キングズレーが見事に演じきったことを評価するべきか? さも意味ありげでスローな描写は地味で主張に欠け、最初から最後までイライラの連続。せめて美しい音楽ぐらい聴かせて欲しかったが、ほとんどが暗い会話のみ。これほどにまで眠気を誘う作品は久々だった。
[DVD(字幕)] 1点(2009-08-25 17:56:52)
2.  エイリアン 《ネタバレ》 
文句なしに最高のSF映画です。  斬新でリアルな設定には脱帽。それまでのピカピカ無機質な宇宙船の常識を破る、まるで戦艦のような「貨物」宇宙船ノストラモスに始まり、シグナルを受信して調査に向かうという設定も自然で、そこで出会う文明の跡と不思議な物体は、観る者をグイグイと物語に引き込んでいきます。その後に続くショッキングな事件、そして漏水がしたたり落ちる薄暗い艦内で、仲間が次々と殺され孤立していく主人公・・・ 観客の恐怖を煽り立てる数々の古典的技法が、SFの舞台を借りて実に巧妙に活用されているのです。  そしてテーマは生命力。生きるためにあらゆる無駄を削ぎ落とした究極の生物の凄さを実感させます。自己の生存と種の継承を至上の命題としたとき、生物はこういった形態をとるのではないかと納得しました。  マザーやアッシュのキャラ(^^)設定も見事。特にアッシュがエイリアンを絶賛するシーンは圧巻。「感情に流される人間どもよ、お前らは迷いのない究極の生物エイリアンには勝てるはずもない」といった強力なメッセージです。こうした凶暴な生命体を前にした時、個体としての我々人間はあまりに非力です。遠い昔、マンモスに打ち勝った人類の唯一最強の武器は組織力だったということを再確認させてくれる、不朽の名作です。
[映画館(字幕)] 10点(2009-08-02 15:05:39)(良:1票)
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