1. 映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
声優が全て交代した「わさびドラ」世代の映画には、「大山のぶ代時代のリメイク作」と「オリジナル作」があり、本作は後者です。 リメイク作には「新・のび太と鉄人兵団」という傑作もありましたが、オリジナル作品群は駄作ばかりで、がっかりしていた人も多いことでしょう。 しかし本作はそんな心配は無用。泣いて笑える、素晴らしい作品に仕上がっていました。 その完成度たるや、近年のピクサー作品にもひけをとらないと断言できるほどです。 特筆すべきは伏線の張り方の上手さです。 何気ない台詞や行動が、ラストの展開にしっかり意味を持つようにつくられています。 いつものメンバーがそれぞれしっかり活躍してくれるのもたまりません。 劇場版になるとやけにかっこうよくなるジャイアンもお約束ながら惚れそうでした。 感動したのは「ドラえもんが鈴を大切にする理由」でした。 そこには子どもにこそ伝えたいメッセージも内包されているのです。 これだけで子どもを持つ親御さんに、子どもにせがまれてもそうでなくても是非劇場で観ることをおすすめしたいと思います。 また、この作品はその昔にドラえもんの映画にわくわくしていた大人のファンにも大推薦です。 なかなかマニアックなファンサービスもあり、ドラえもん好きならきっとより楽しめるはずです。 「誰が観ても面白い」映画として、この春の一押しです! [映画館(邦画)] 9点(2013-03-10 01:02:51)(良:2票) |
2. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
《ネタバレ》 <大したネタバレはありません>間違いなく「破」よりも賛否分かれる作品だけど、個人的には「破」よりも好きな作品。 特徴を言えば ①とにかく先の読めない展開が待ち受けていること ②ファンにとっても賛否両論なこと ③シンジくん(主人公)マジ可哀想 ④意味不明 特に④が恐ろしいことになっていまして、観ていて本気で意味がわかりません。 もちろん、これも悪いことばかりではなく、「先読みが全くできない」という面白さがあります。 秀逸なのはシンジと同じ目線で新しい展開と孤独感を体感できること。いままでのエヴァは「登場人物が理解しているのに自分はわからない」な印象だったので、今回のほうが感情移入できます。 [映画館(邦画)] 5点(2012-11-18 20:12:14) |
3. エクスペンダブルズ2
この映画に出てくる筋肉ムキムキなおじさまがたのファンの方、今すぐ観なさい。 強いおっさんたちが戦う!悪い奴をぶっ殺す!それ以外は何にもないという期待を裏切らない作品ですよ! 少しウェット感があった前作から比べて、とにかくアクションで押し通す作風に切り替わったように思えます。 その甲斐あってか、本作の面白さは前作よりも上回っています。 前作に消化不良を感じた方も、本作のぶっ続きアクションには満足できるんじゃないでしょうか。 前作では顔見せ程度だったシュワルツネッガーとブルース・ウィリスが、本作ではスタローンたちとともに思い切り戦ってくれます! さらに素晴らしいのは、このシュワちゃんの登場シーンが全てギャグに等しいこと。 あの手この手でシュワちゃんをイジってくるのでもう最高です。 前作を観ていなくても全く問題なく楽しめます。 アクション最高! 筋肉最高! スターたちの共闘が最高! 絶対スクーンで観ろ! 以上だ! [映画館(字幕)] 9点(2012-10-20 23:07:01)(良:2票) |
4. X-MEN:ファースト・ジェネレーション
《ネタバレ》 すごく面白かった! 大傑作「キックアス」を撮った、マシュー・ヴォーン監督のサービス精神は今回も健在、 今までの作品を観ていなくても楽しめる作品です。(以下超絶ネタバレ注意) 今作は「エリック」と「チャールズ」の友情を色濃く描いています。 チャールズはエリックを助け、「一番楽しかった思い出」をも思い出させてくれました。 しかし、エリックは憎しみを隠しきれない人間でした。 「エマ・フロスト」の首を絞めようとしたり、「平和には興味がない」と言ったり・・・そして、復讐相手の「ショウ」を殺してしまうエリック。 彼は、チャールズの意思を聞きませんでした。 終盤、ミサイルを止め、人間に跳ね返そうとするエリック。 また、彼を止めようとするチャールズ。 とことん、エリックは自分の復讐のために行動しようとした。 チャールズは、親友のことを「心を読んでわかった」上で止めようとしたのです。 エリックは、流れ弾をチャールズに当てた女性化学者を殺そうとします。 しかし、チャールズは「やったのは君だ」とエリックに言います。 殺すのをやめたエリックはチャールズが何回も、何回も行動を止めようとしたこと、責められたこと、それに思うことがあったのでしょう。 また、中盤には「ショウ」の資料を持って去ろうとするエリックに対して、チャールズは「自分の力だったら君を止めれるけど、止めない」と言うシーンがありました。 エリックを身を制してでも止めようとしたチャールズですが、本心では「エリック自身が道を決めてほしかった」のでしょう。 その性格は、最後にエリックについていく「レイブン(ミスティーク)」に、「決めるのは君自身だ」と言うシーンにも生きているのです。 そして心に残る「Mutant is pround.」 チャールズは左右の目が違う女性を「イカした突然変異」だとも言いました。 レイブンはそのことばを気に入り、「ハンク(ビースト)」にも、レイブンはそのことばを伝えました。 この「突然変異」は「障がい」や、人の悩みの種になる「コンプレックス」、「人種」などにも当てはまります。 それを肯定するこの作品は、たとえようもない優しさに満ちています。 [映画館(字幕)] 8点(2011-06-14 18:54:49)(良:2票) |
5. エンジェル ウォーズ
いや~予想以上に素晴らしかった!↓のレビュアーの8bitさんに完全に同意します。 今作の最大の見どころは、言うまでもなくそのバカバカしくも圧倒的なビジュアルとアクションシーンです。 監督が「300〈スリーハンドレッド)」でも見せたスローと早回しを組み合わせ、カメラワークがぐるんぐるん動く戦闘シーンは迫力満点。 はじめっから「精神世界で戦う」という設定なのでなんでもアリがまかりとおります。 主人公たちの無双状態なのです。 美女たちがばっさばっさ敵を倒すのを見てハァハァするのがこの映画の正しい観かたでしょう。 しっかし監督の趣味全開です。いや、全開どころかメーター振りきれるほどの「ぼくのかんがえたかっこういいえいが」なのです。 そんなザック・スナイダー監督が大好きです! [映画館(吹替)] 9点(2011-04-17 17:56:59)(良:1票) |
6. エイリアン2
《ネタバレ》 本当に面白い映画。展開をいろんなB級アクション映画がパク・・・リスペクトするのもよくわかります。 ターミネーター2と同じ監督であるということがそこかしらに感じられる娯楽大作です。ラストの戦いにはすごい興奮を覚えました。 ただ上半身だけになってしまったビショップが落ちそうになるニュートを助けようとするシーンで、思い切り床に隠してあった下半身が見えてしまうんですよね。普通に観ていて気づいてしまうほどくっきり映っています。どうにかならなかったのかな。 [DVD(字幕)] 9点(2011-03-14 18:10:35) |
7. エイリアン
《ネタバレ》 個人的にあんまり好きじゃない。 娯楽に徹していた2を先に見てしまったせいか、ものすごく地味に思えてしまったのです。 またエイリアンの造形は男性器をモチーフにしていると言われています。リプリーの口に雑誌を押し込むシーンも、それっぽい。そういった造形、シーンにどうしても嫌悪感を覚えてしまうのです。もちろん、グロテスクさを感じてこそのモンスターなのですけどね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-14 18:09:15) |
8. 映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち
《ネタバレ》 オリジナル版を観ていた大人にも、はじめて観るお子様も満足できる作品に仕上がっています。 オリジナル版から大きく変わっているのは、「青い球体」が可愛いサブキャラクターになっていること。 予告編では不安で仕方がなかったけど、これが映画を観てみるとなんとも愛おしい。 見た目は可愛いけど毒舌というキャラで、いまどきありえないくらいのベタベタのツンデレ具合です。 その新キャラクターの「ピッポ」がどういった役目を果たしているのか。 単純親しみやすく、可愛く、ギャグの要因としても機能しています。しかし、それだけではありません。 オリジナル版では孤独だったリルルが、心を許しあえていた友達がいたこと、しずかちゃんに会う前から「身を犠牲にしてでも好きな人を守る」性格であることがわかるのです。 さらにオリジナルでは、鉄人兵団とともに消えてしまうリリルの気持ちは、しずかちゃんのみに言われたものでした。 このリメイク作品では、ピッポという存在がいるおかげで、その気持ちが、のび太にも伝わるのです。 彼の存在は映画の主題を脱線させることなく、心理描写において役目を果たしていました。それだけでも賞賛すべきことです。 決して不満が無いわけではありません。しかし追加のエピソードのほとんどを、サブキャラクターの描写のみにおさめて、堅実にオリジナルの物語を再現してくれたことに、自分は感動しました。 ラストも、ピッポがいたことで、ほんのちょっぴりだけ違います。これももものすごくいい! 本作は「鉄人兵団」を好きなスタッフが作った、この先も末長く評価されるべき素晴らしい作品です。 [映画館(邦画)] 9点(2011-03-05 22:38:07)(良:2票) |
9. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 役者の演技と、堅実な構成が見事。 言語聴覚士や、実際に障害のある方が勇気をもらえることも間違いないでしょう。 吃音の方は、「どもらないようにとあせる」「失敗しないようにと緊張する」ことが、さらなるどもりを生むケースが多いようです。 バーティが吃音を克服できたのは、ライオネルの治療が優れていたこともあるでしょうが、気兼ねなく、緊張せずに話せる相手がすぐそばにいたことが大きかったのだと思います。 ひたすら地味な映画ですが、じんわりと心に響く感動を提供してくれました。 ◆日本版の広告にある「英国史上、最も内気な王」というのはちょっと違うと思います。 内気と吃音障害は全くもって別のものですし、映画を観ると主人公は内気でないばかりか、むしろ感情を抑えきれない激情の人物です。 それとは関係はありませんが、他にも「自閉症」という言葉もよく「ひきこもり」と勘違いされるケースが多くありました。 広く宣伝をする方たちが、誤解を与えるような表記をするのは止めてほしいものです。 [映画館(字幕)] 8点(2011-03-03 19:12:16)(良:4票) |
10. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 自分にとって「エヴァ」は「まわりは絶賛しているけど、何が面白いのかさっぱりわからない」ものの一つでした。 新しく劇場版として仕切り直したこの映画も、1作目を我慢して観て、それでもこの2作目は大評判なのでなんとか見届けようと思ったのですが、結局面白さを見出すことができませんでした。 なぜか。主人公がうじうじした性格だから?敵が感情を持たない得体のしれないものだから?それもそうなのですが、一番は「意味不明な固有名詞」が多いことです。 「使途」「サードインパクト」「ATフィールド」「なんたらチルドレン」など説明不足な名詞が非常に多い。あってもさわり程度です。説明がないからでこそ、「語る」ことができるという意見もありますが、自分には「だから、それは何?」って印象しかない。 世界観の説明がなくても面白い作品はいっぱいあります。そういった作品には「固有名詞」を最小限にして、主人公たちと世界を知ることができます。それが「エヴァ」にはないと思うのです。 あとこの映画でも展開そのものもいまひとつに思う。主人公たちが戦う→司令塔「なんだあれは!」→「わからないわ!」→主人公たちが精神的な世界に入って、ゴリ押しっぽく勝つというパターンが多い。 さらに日本の童謡を凄惨なシーンや、クライマックスのBGMにするセンスも嫌い。 本当にこれが世界中でファンを持つ作品なの? 「用語や、世界観をわかっていない人はお断り」そんな映画は支持しません。 [DVD(邦画)] 1点(2011-02-04 17:46:19)(良:4票) |
11. エル・トポ
ガチで変態な人たちばっかりが登場するため誰にも感情移入できません。 主人公でさえも表情や感情表現を抑えている上に、わりと鬼畜です。 エログロ描写が苦手な方、または映画をあまり見ない方にはとてもお勧めできません。 しかし40年前の映画とは思えないほど画は美しく、独特の映像と音楽のリズムには引き込まれるものがあります。 個人的には後半のエピソードが少々散漫で退屈だったのが残念でしたが、独特なシュールな世界観を体験したい方にはいい映画かもしれません。 身体障害の方や、ウサギの死体には本物を使っているそうです。 いまじゃできない表現だろうな・・・まさにカルトな作品でした。 [映画館(字幕)] 5点(2010-11-09 20:02:42) |
12. エクスペンダブルズ
《ネタバレ》 豪華キャストがドンパチやって後は中身のない映画と思われがちですが、全くもってその通りです。 敵がグロく殺され、ドーンと爆発し、ときどき安い友情話をはさみ、比較的どうでもいい敵チームの確執を描いたなーとぐらいしかストーリーの印象は残りません。 でもこの映画はこれでいいんだと思う。ターミネーターとダイハードとランボーの人が一画面に収まっている姿は大興奮だし、筋肉隆々のメンバーの中にいるちっちゃいジェットリーを大変おいしいキャラにして活躍させていたのもよかった。 アクションも味方がやりたい放題で野球のコールドゲーム並みに緊張感がなく、全然消耗してないじゃんとつっこみたいくらいだけど、単純に悪い奴らがコテンパンにされるのを楽しめれば問題はないでしょう。 そしてエンドロールで流されるまさかの長渕剛!はまりすぎです。エンディングテーマを日本のものに差し替えるというのは基本的に好きではないですが、これはアリなんじゃないでしょうか。 ラングレンは悪役かよ、もうちょっと華もたせてあげようよ!とかミッキー・ロークはお店で昔話語っただけじゃんとかの不満はあるので、それは続編に期待というところでしょうね。 最後に自分だけだと思う不満。はじめのオープニングで敵が移動しているなんでもないシーンで「THE EXPENDABLES」とタイトルが出たのが消化不良。そこは敵をぶっ殺しまくり一人半殺しで残す→敵「お前たちは何者だ」→「俺たちは消耗品軍団さ」ってところでドーンとタイトルを出して欲しかった。そう思う自分はB級映画の見すぎかもしれない。 ◆個人的に「彼女、タイプじゃなかっただろ」なんて台詞は好印象。こんなの普通の映画にゃ絶対出ない。でも女性に手を出すような下卑た野郎には容赦しないエクスペンダブルズ。大好きだぜ。 [映画館(字幕)] 6点(2010-10-24 00:36:15)(良:1票) |
13. L change the WorLd
《ネタバレ》 ナンちゃんで出落ち [地上波(邦画)] 2点(2010-09-21 19:54:21) |