1. エリックを探して
《ネタバレ》 やり方が正しいとは思わないが、家族の問題が解決したのは良かった。 ただ、この監督の作品はイマイチしっくりこないなーと。 麦の穂~、カルラ~、今作しか見ていないが、どれも印象に残っていないので合わない模様。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-16 22:13:07) |
2. 映画に愛をこめて/アメリカの夜
群像劇、バックステージものが好きなので楽しめた。 フランス・イタリア製作でパリが舞台なのに、英語で会話していたような… 共通語としての英語、だったのかな。 登場人物の役名がそのまま名前として呼ばれているのは、観客にわかりやすくするため? それとも役名を名前として呼んでいた?? と、細かいところで気になるところはあったものの、大筋がブレていないので映画としての完成度は高い。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-24 18:56:27) |
3. 映画 鈴木先生
テレビドラマ時から好きな作品であり、感想をメモしていたのでそれを元に投稿。 メモ故に断片的な感想になっているかもしれないが、悪しからず。 劇中で主張される、「闇雲に投票率を上げればいいのではない」という考えに賛成。 現代日本でも、選挙の投票率を上げる為に“ネット投票”などが議論されているが、リテラシーの無い層が簡単に投票できるようになるシステムには反対である。ただの人気投票になる恐れがある為。 「厳しく取り締まればいいというものではない」というのも同意。 いい子・教師が扱いやすい子が社会で上手くいかないのは仕方ないのではないか…そういう子達には“面白味”がないから。 かといって社会は、個性がありすぎる、集団から逸脱した子も受け入れない。 今の日本社会が受け入れる人間像が狭すぎるのではないか?とは常々感じている。 教師など上の立場の人間の言うままに動くだけではなく、ある程度の個性は持ちつつも、かといって職場の上司に反抗するほどの個性は要らない…今の日本社会はそういった窮屈な状態にあると感じる。 一定数、社会に受け入れられない(こぼれ落ちてしまう)人間が生まれるのは仕方ないのかもしれない。特に男性は、IQの分布図からもわかるように出来る人と出来ない人の差が激しいので(女性は平均に集中しており、男性の半数は女性平均より低い。しかし天才的な人間は女性より男性に多い)一定数の、学校に適応出来ない人たちが存在するのは仕方ないのでは。 そういう人間をどう活用するのかが大事なのだと思う。昔はそういう人はブルーカラーの仕事に就き、それなりの生活を送れていたが、今は不況でブルーカラーの待遇も変わり、そういう人たちの「行き場」が無くなっていると感じる。 (昔はヤンキー→ブルーカラーと進んだ人たちが今はひきこもりやニートになっているという説も) 日本社会が、女性や障害者といったマイノリティに厳しいのは周知の事実だが、そういった、社会(初期段階では学校)に適応できない子達もマイノリティであり、居場所がないから引きこもるのではないか。 最後に、エンドロールにおいて、あくまでも主役は生徒なんだなーと実感した。 鈴木先生は骨太な学園ドラマであり、社会派ドラマであると感じている。「映画ではなくドラマの延長だ」という批判があるのはわかるが、そういった前評判にとらわれずに内容を吟味して欲しい。 [DVD(邦画)] 9点(2013-10-06 19:48:56) |
4. 永遠の僕たち
《ネタバレ》 この監督は不思議な人だなぁ…。エレファント、本作しか見たことがないが、あらすじからの予想よりあっさりとした描き方をする印象。両親の死を受け入れたいが為、自らが迎える死について考える為…それぞれの理由で死を身近に感じようとする少年少女と、少年(と観客?)に死を考えさせる存在のヒロシ。 見ている間は色々と考えたが、1回寝て起きるとあまり残っていない…(個人の記憶力の問題か。)この監督の特徴は「観客に、見ながら冷静に考えさせる」ことだと思う。本作を見て、敢えて観客が作品と距離を置けるよう「映画」だと認識し続けるような構成を取っているのではないかと感じた。 純粋に映画の内容だけ見るなら6点台後半、構成を踏まえた監督の狙いを見るなら8点、ということで間をとって7点に。よく知らないが、この監督は優しい人なんじゃないかな。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-05 00:35:25) |
5. 永遠のこどもたち
圧倒的に悲しい。この言葉は、"パンズラビリンス"のときにも使ったかもしれないが、そのパンズ~の監督が製作したこの作品も、パンズ同様悲しい話だった。 劇場に足を運ぶ前、この作品のレビューを事前にチェックしていたときに、"理解することの難しさを描いている"というものがあったのだが、まさにその通りだと思った。 子どもを理解すること、子どもと接することの難しさ故に起きた悲劇を描いている。 その悲劇に、過去の悲劇や霊的な現象などをうまく絡めながら、ホラーテイストに仕上げたのはよかったと思う。 ただ、普通のホラーだと思って見に行った人は、求めていたものとの違いに落胆するかもしれないが。そのあたりが、個人的にはM.N.シャラマンの"ヴィレッジ"に似ているなあと感じた。 伏線の張り方も絶妙。 一見特別な意味がないように思えるシーン、台詞にも意味が隠されている。 驚かされたり、アンハッピーエンドでも良い方には是非見て欲しい。 人によっては、ラストはハッピーエンドだと言う人もいるかもしれないが。 見る人の数だけ物語があるのだから。 [映画館(字幕)] 8点(2011-01-27 16:16:51)(良:1票) |
6. L change the WorLd
《ネタバレ》 今年度(2008年度)に入って初めて、見たことを記憶から消したい映画に出会ったかもしれない。 それがこれ、デスノートシリーズのスピンオフ作品、"L change the world"。 邦画のスピンオフには、踊るシリーズにしろ、これにしろまともな作品がないような気がするのだが…。 今作も、やりたいことが全く見えずに、どこを目指しているのかがわからなかった。 ウイルス兵器に冒される恐怖を描いたホラーなのか、犯人側との攻防を描いたサスペンスなのか、はたまたLの最後の時間を描いた感動ものなのか… 詰め込みすぎかつ、その詰め込んだものを消化させる力量がないために、このような何がしたいのかわからない映画になってしまったのだと思う。 この映画で褒めるところがあるとすれば、子役の福田麻由子の演技力だろう。松山ケンイチと対等にやりやっていたと思う。 本当はもっと2点なのだが、ラストの少年に名付けるシーンと、そこでの台詞だけは、唯一この映画で好きだと思えたのでそこを考えてこの点数。 [DVD(邦画)] 3点(2011-01-27 16:05:44) |
7. 映画ドラえもん のび太の恐竜2006
リメイク前の作品を知っていたので、リメイクのこの作品も絶対見ようと思っていた。 ドラえもんも、某クレヨンしんちゃんみたく映画になったら気合いが入るようで、カメラワークなどに工夫がみられた。 ストーリーも良いのだが、個人的に評価したいのはピー助の声をあてている神木隆之介くん。『ピー』という台詞だけにも関わらずとても上手だった。この演技で感動も増した。 子供だけではなく、大人も楽しめるドラえもんだと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2011-01-21 20:08:26)(良:1票) |