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1.  M(1931)
冒頭から演出が冴えまくる。ドイツ期の最高傑作であることは疑いの予知がない。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-11 03:23:28)
2.  エクス・マキナ(2015)
人工知能によって人間の尊厳とは何なのかが問われていくであろう未来に向けて、この映画を観ることは重要なのではないかと思う。観客はただスクリーンを観るだけではなく、常に自問自答を強いられる。ネイサンは人工知能を創造者、つまり神。だから「彼女たち」を欲望のはけ口としても利用できるように設計しているし、反逆はあり得ないと思い込んでいる。今のところ、人類の大半は人工知能に職を奪われる未来にリアリティを感じていないし、恐怖もしていないだろう。でも、エヴァのように、人工知能が人間の感情を揺さぶり、相手に気づかれないように巧みに誘導することができるようになったら?人間以上にコミュニケーション能力のある人工知能が開発されたら…エヴァはアメリカの大衆に溶け込んだようだ。ひょっとしたら、我々の知らぬ間に第二、第三のエヴァが街に放たれていたら…とか。人類は自分より優れた人工知能の存在に耐えられるんだろうか?ブレードランナーの世界は目前まで迫っているのかも。
[映画館(字幕)] 6点(2016-07-05 01:37:06)
3.  エクソシスト
ホラー映画の金字塔として評価されるのはわかるけど、過剰な演技は笑っていいものなのかどうか困惑してしまった。70~80年代の大人気ホラー映画の中でもオカルト色が強い分、素養が求められるのかも。
[DVD(字幕)] 6点(2016-03-14 02:52:59)
4.  炎上
どう表現したらいいのかわらかないけど、鑑賞中、終始これじゃない感があった。市川雷蔵にこの役は合っていないのではないか、市川崑にこの題材はあまり向いていないのではないか……。一言で言えばハマらなかったということか。仲代達矢の憎たらしい演技と音楽は素晴らしく、これだけのために観るのも悪くない。
[インターネット(字幕)] 6点(2016-02-25 14:17:38)
5.  エンド・オブ・ウォッチ
POVショットを用いることで他の警官モノとの差別化を図っているが、肝心の物語が極めて平凡。夜間学校の課題でカメラ回してるって話だけど、期間長くね?本格的なドキュメンタリー製作だったのかな。
[インターネット(字幕)] 4点(2016-02-25 13:31:20)
6.  L.A.コンフィデンシャル
エンタメ性が高くて面白い。主人公格の人物が3人もいたらグダグダになりそうなものだけど、脚本が優れているのかまったくグダらない。彼らの演技は申し分ないし、展開も軽妙かつスリリングで引き込まれる。エドとバドの物語も愉快で楽しい。楽しい映画を見たいと思った時のベストチョイスだと思う。
[インターネット(字幕)] 8点(2016-02-22 10:28:20)
7.  エルム街の悪夢(1984) 《ネタバレ》 
誰もが夢を見る。誰もが夢の中で怖い思いをしたことがある。ただでさえ怖い夢を見たのに、夢の中で負った傷が実体に現れるとは、なんて恐ろしいアイデアでしょうか。しかも、かなり猟奇的。ジョニデの死に方はもはやギャグでした。フレディは特に面白い存在だと思いませんでしたが、ナンシーが良かった。彼女の思い切りの良い行動で映画はテンポよく展開していき、飽きることがありません。無理がある設定がいくつか見られるにもかかわらず、テンポの良さが故に気にならない。テンポの良さは重要です。夢の中のおどろおどろしい雰囲気も怖い。ラストの救いのない終わり方も良い。概ね満足しました。フレディのカリスマ性を感じられなかったのが残念です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-16 06:03:45)
8.  エレファント・マン 《ネタバレ》 
フリークスを購入して文明を教えてみんなで感動…。確かに感動したにはしたんだけど、あのデヴィッド・リンチが大好きなフリークスを主役にした映画で何を伝えたかったのか?良い話だと思って見てたけど、見終わってからよく考えると、良い話かこれ?トリーヴスが抱えるジレンマは最後まで解決していないよね。不幸な見世物が幸せな見世物に変わっただけで、本質は…よくわからん。いい映画のように演出されているけど、そうではない。デヴィッド・リンチが見せたたかったのは見世物小屋の主人や彼に所有されているフリークスたち、エレファントマンをいじめぬいた雑役夫の姿だろう。病院内での「良い話」よりも人間の醜悪な側面を描いたシーンのほうがよっぽど印象に残る。「良い話」も偽善で塗り固められた芝居だ。そうか、この映画そのものが見世物なのか…なのかな。
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-07 06:35:36)(良:1票)
9.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 
めちゃくちゃ面白かったです。アスカが登場し、前半が日常パートだったのでシンジ、レイ、アスカの背景や心境の変化が丁寧に描かれており、中盤から続く最悪の展開により重みを増していました。「博士の異常な愛情」風のディストピア音楽演出もシーンの絶望感をガッツリ増し。何よりも興奮したのは戦争シーンの臨場感と迫力です。『序』は戦闘シーンが不満だったので、大満足しました。シンジが心境を表に出すようになったことでラストの戦闘シーンがより熱くなっていて素晴らしい。TVシリーズも見てみたくなりました。『Q』はあまり評判が良くないので不安ですが、ここまで見たのですからシリーズの最後まで見届けます。
[DVD(邦画)] 9点(2014-08-06 21:41:59)
10.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
シリーズ初体験でした。全体的に実に手際の良い、逆に言えば手際が良すぎる演出のために不明な点が多すぎてノイズでしたが、有名なセリフが沢山出てきて満足しました。話も面白いですね。戦闘シーンがあんまりかっこよくないような気はしましたけど、満足です。
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-06 21:38:01)
11.  SR サイタマノラッパー 《ネタバレ》 
長回しの多用はいいんですが、録音がちょっと雑じゃないかな。アテレコしてるみたいな感じで違和感があります。ただ、物語は素晴らしい!まず埼玉を舞台にしているというのがなんとも良い。もうちょっと手を伸ばせば東京なのに、埼玉でくすぶってる若者の閉塞感がビンビン伝わってきます。キャベツ畑の隣で夢を語っちゃったりなんかして、でも夢を実現するツテはないし、語ってる内容はスッカスカ。でも燃えたぎる情熱だけはあって、将来への仄かな希望を感じさせる。クライマックスの食堂でのフリースタイルはものすごく痛々しいんだけど、目を背けられないパワーがありますよ。自主制作ならではのパワーだと思います。主演の二人は俳優としてメジャーな仕事がドンドン増えるのかなーと思ったら、中途半端な映画ばっかりに出てますけど、スーパー・バッド童貞ウォーズで主演したマイケル・セラとジョナ・ヒル級の活躍を期待できます。
[DVD(邦画)] 6点(2014-06-21 04:30:14)
12.  駅馬車(1939)
楽しい西部劇です。様式美の塊のような、見ていて安心する映画ですね。終盤のアパッチとの戦闘シーンはかなり見応えがありました。戦前であそこまでクオリティの高いアクションを見せられると、びっくりしますね。駅馬車に乗る人々のキャラクターとリンゴのハンサムさは完璧です。計算しつくされています。好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-06-14 02:57:24)
13.  A2 《ネタバレ》 
オウムを通してマスコミ・警察を批判した前作とは視点が異なりますね。オウムとその周辺がメインになっており、信者の住む施設に過剰な反応を示す住民たちがいる一方で、信者に情が湧いて仲良くなる住民たちがいると。オウム事件当時はまだ子どもで、オウムについて殆ど知らない私にとって、後者の反応はとても驚きました。日本中がヒステリックに追放を叫んでいたわけではなかったのですね。 オウム追放を叫ぶ住民たちは、ちょっと稚拙ではないかと思いました。終盤に出てくる1000人規模の集会に対する信者の感想と同じことを思いましたね。どう反応したらいいのかわからず、思いのままに行動しているから上手くいかないんでしょう。鬼畜扱いしているだけで理解を示そうとすらしませんから、対立するばかりです。敵を倒すにはまず敵を知ることが大事だと勉強させていただきました。
[DVD(邦画)] 7点(2014-05-24 13:23:24)
14.   《ネタバレ》 
傍若無人なマスコミの態度、何でもありのクソ警察官。彼らと荒木氏の誠実な態度を比較して見てしまうと、オウム真理教事件を知らない世代の私は「オウムってそんなに悪くないのでは…暴走していたのはトップ連中なんだから、一信者はかわいそうじゃないか」と思ってしまいました。私がこのような感想を持つことに衝撃をうける方もいらっしゃるでしょうね。ちょっと前までは、尊師マーチくらいしかオウムについて知りませんでした。  ある意味、私のような立場の人間こそこの映画を楽しめるのではないかと思います。単純に映像だけを見れば「マスコミ・警察」は悪として、「オウム広報」は善として描かれていますよね。荒木氏の虫も殺さないような表情(実際殺せない)と小競り合いを繰り返すマスコミ、自作自演で信者を逮捕する警察。これはどう見ても悪です。しかし、一般市民にとってはオウム真理教こそが悪ですし、当時であれば何よりもオウムを憎んでいる人だらけだったことでしょう。街頭でオウムに講義するおばちゃんは行動しただけで、みんなあのようなことを思っていたのではないでしょうか?ただでさえ前代未聞の凶悪犯罪を、デタラメな取材と態度を見せるマスコミが作った番組で知るのですから。このような構図を客観的に見ることが出来るのは、オウムを知らない世代のみです。  鑑賞後は脱力してしまいました。松本サリン事件の時もこんな感じだったんだろうなあと思うと、ゲンナリします。この映画の中で、まともな人物として登場するのは被害者の会代表のおじさんだけなのではないか?と思うとさらにゲンナリですね。久々にガツーンと来る映画でした。素晴らしいです。
[DVD(邦画)] 8点(2014-05-14 23:30:05)
15.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
映画に主人公の成長は不可欠ですが、主人公の成長だけで出来た映画というのは…物足りないですね。パンチに欠けるのではないかと思います。スピーチが無事終了してやったーって、これから戦争だぞ!何を呑気にしてるんだろう。そこら辺を考えて作ったんでしょうか?
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-16 02:17:41)
16.  エド・ウッド
見れば見るほど素晴らしい。この映画のキーになるのは終盤、エド・ウッドが酒場でオーソン・ウェルズと出会うシーンにあると思います。深く考えなければ、この出会いをきっかけに吹っ切れたエド・ウッドが手腕を見事発揮し、珍品を作り上げてしまった。試写会は世界中の物好きな映画ファンたちが観客なんだと考えることができますが、問題は2つの事実です。エド・ウッドは酒で身を滅ぼしたということ、実際にオーソン・ウェルズに会っていないこと。このシーンは酔いつぶれたエド・ウッドの妄想だとも考えられるのです。そう考えると、試写会を終えた観客に騒ぐ気配が感じられなかったことにも意味が出てくる。もしエドがこのシーンを監督したら?細部なんて気にしないエドのことだから、告白してベガスに向かう幸せな二人の背景なんて気にしないでしょう。ディレクションはしなかったのではないでしょうか?映画が大げさでデタラメなエド・ウッド映画流の語り手のセリフによって始まるのに、ラストでの彼はセリフなしです。なぜだろう?…など、いろんなことを考えられるのもこの映画の素晴らしいところ。女装癖を告白し、ベラ・ルゴシと親しくなったエドがサングラスをしなくなったことにあえて触れないのも良いですね。下手な監督だと友人に「あれ、サングラスは?」というセリフを言わせていたかもしれません。
[インターネット(字幕)] 10点(2013-08-25 12:54:00)
17.  エグザイル/絆 《ネタバレ》 
とっても不思議な映画ですが、好きなシーンがたくさんあります。レッドブルの缶を蹴っ飛ばして始まるラストバトルなんて涙モノです。ジョニー・トー初体験がこの映画だったのは幸せなことだと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-17 19:36:42)
18.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
時代背景とマッチした演出、美術、CGに息をつく暇も与えないストーリー、そして魅力的な悪役!新時代のCGアメコミ映画映画のバイブルですね。続編が楽しみです。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-14 15:59:18)
19.  エイリアン2/完全版
これぞハリウッドの娯楽映画!クイーンが登場してからの盛り上がりはお見事です。
[地上波(字幕)] 9点(2013-08-14 15:54:07)
20.  エクスペンダブルズ
単純に、楽しかった。こういう娯楽作にツッコミは無用ですよ。ムキムキのおっさん達が楽しそうに暴力ふるって、銃を乱射して、爆発があちこちで起きて、女はただの飾りで。それだけでいいじゃないか。
[DVD(字幕)] 6点(2013-08-11 16:58:00)
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