1. エルヴィス
バズ・ラーマン監督と相性が良い私ですが、本作はマンセーというほどには乗り切れませんでした。おそらくちょっと時間が長すぎたでしょうか。若い時にブルースやロカビリー系のギターを長く弾いていたのでプレスリーのことは結構知っているつもりでしたが、まさかこれほどまでに精神がブラックであったとは驚きました。(結構色んなレコードを聴いてきたつもりでしたがBBキングと仲が良かったとは!) 幼少期からデビューまでの畳みかけるような流れは音楽も含め非常に素晴らしく、女性の表情をもって「その娘の目が語っていた。楽しんでいいのか迷いの感情が・・」というシーンは心底素晴らしかったです。バズ・ラーマン監督は派手演出の監督といわれがちですが、この監督は目つきや佇まいで感情を語ることができる数少ない監督の一人です。 皆さんおっしゃるようにエルヴィス役のオースティン・バトラーが神掛かっていて前半は本当に本人のようで素晴らしかったです。バトラーの演技もあって序盤から中盤は伝記映画を超えた何かを感じましたが、小指を動かすシーン以降は流れがありがちな方向へ向かってしまいます。事実の列挙といった意味では致し方ないのかもしれませんが、キングになった後の流れがあまり面白くないのです。(まあ後半の顛末は誰しもが知っていますので仕方がないでしょうか) そういった意味では後半に向けてもっとエルヴィスの内面や葛藤に話がフューチャーされていれば面白かったかなと思いましたが、奥さん相手にメソメソして終わってしまいました。 何とか最後までテンションを維持できた最大の要因はトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)の胡散臭さでしょうか。彼の顛末が気になって目が離せない作りは素晴らしい。比較されがちな”ボヘミアン・ラプソディ”のようにただのバンド映画にしなかった監督の手腕は高く評価したいです。ただ、、他の方もおっしゃっるように大佐本人にナレーションをやらせてしまったせいで、彼の独白に信憑性が無くなってしまった点はちょっと残念でした。 総じて良くできた映画でしたが後半が割と壮大にダレますので、できればもう少し短くまとめていただきたかったです。また、偉大な人物を扱っている割になんとなく深みに欠けるといった印象も残りましたのでいろんな意味で惜しい作品だったなと感じました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-10-31 12:20:16) |
2. L.A.コンフィデンシャル
公開当時話題になった作品ですが1950年代モノということでイマイチ乗り切れず25年も経過してしまいました。今見ても画質は綺麗だし、なぜあれほど毛嫌いしていたのかよく理解できませんが。 人気の小説から抜粋された物語ということで脚本は非常によく出来ています。ただし登場人物がかなり多く序盤から情報過多で少々忙しいです。ただ他の方もおっしゃっている通り、主役級の3名(+数名)のキャスティングがやたらめっちゃドンピシャリとハマっていて、特にスぺイシー・クロウ・ピアースの3名は役と見た目があまりにもピッタリで笑っちゃうほど。また、リン役のキム・ベイシンガーもまさに50年代ハリウッドゴージャスを体現していて初登場時は息をのむ美しさです。彼女は複数の男たちを虜にする美しい女性を演じますが、実は彼女が一番年上で公開時44歳だというから驚きです。(ちなみにケヴィン・スペイシー38歳、ラッセル・クロウ33歳、ガイ・ピアース30歳) 複数の人間が多方面から二重三重に絡まる核心部は終盤が近づくにつれてある一人に収束していきます。全体的に話が入り組んでいますが見終わってみると案外単純、伏線もそれなりに貼られていますので結果論的にはよく出来た脚本だと思います。ただ、映画を見ている最中はなかなかややこしくて名前と顔を覚えるのが忙しかったです。 キーワードになる「ロロ・トマシ」のカラクリには心底ゾクゾクしたし、序盤に当の本人が口にする「更生しないと判っている悪人を背後から撃ち殺せるか?」という伏線回収も心底素晴らしかったです。自分の頭の悪さにはガッカリですが、登場人物が多く話も少々複雑なので複数鑑賞が必要な作品です。映画用にもう少しスッキリさせることもできたと思いますので、そういった意味では少々残念でした。 [インターネット(吹替)] 7点(2022-09-20 16:39:46)(良:1票) |
3. EMMA/エマ 人工警察官
テレビシリーズのパイロット版(1話と2話)をくっつけた作品ですがこれがなかなかの良作です。超低予算なのにバランス良くサスペンス&AI系の話が組み合わさっており、下手な大作映画なんかよりずっと情緒的です。(チープな部分もありますが、スポットはそこに当たっていません) 本作はなんとなく「エクス・マキナ」的方向のおとぎ話ですが、本作でも人間と見分けがつかない外見(メカ)部はほぼスルーされています。エクス・マキナと違う点はむっつり系のエロ話が一切ないこと。エロが無いのは残念ですが、この作品の面白さはきちんと犯罪捜査系ミステリーになっているストーリー部であり、あくまで捜査の内容にきちんとAI技術が生かされているという点がストーリーの肝になっています。また、AIとの頓珍漢でコミカルなやり取りも見どころの一つだったりもします。 最初の事件(一話)のオチのつけ方も良かったし、次の事件(二話)も非常に手が込んでいて面白いです。作品自体の締めくくりはEMMAの自我を追求するような描写で終わりますが、続きを想定していたのかブツ切り感がある終わり方です。しかしこれはこれで情緒があって案外悪くない出来でした。ロードショーされていない作品ですがコンパクトな脚本がお好きな方にはお勧めできる良作で、できれば続きが見たかったかな、と個人的には思っています。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-04-25 00:38:54)(良:1票) |
4. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
《ネタバレ》 頻繁に過去と現在を入れ替える編集(手法)にはあざとさと判りにくさを感じますが、終盤のマルセルの一件でこの仕組みがとてもドラマチックに機能します。判りにくさは複数回鑑賞すれば理解が深まるものと思います。まあ・・ 編集の部分を抜きにすればなかなか重厚で素晴らしい自伝映画でした。皆さん同様、やはりマリオンの眉毛と女優魂が素晴らしすぎます。まるで本人が乗り移ったかのような熱演で、これだけでも見る価値がある映画だと思います。 何から何まで間違った価値観を身にまとったピアフですが、それは育ちに原因があったのでしょうね。歌声は何物にも代え難い美しさがありますが、おそらく過酷過ぎる人生と引き換えに得たものなのでしょう(もちろん元からの才能もあったでしょうが)。特にマルセルと知り合ってからは歌声にも磨きがかかり絶頂期を迎えますが、この幸せも不倫という元々間違ったものの上に成り立つものです。とにかく何から何まで間違っていたピアフで、マルセルを失ってから人生が清算されるかのごとくガタガタと崩れ落ちてゆく様は悲劇を通り越して哀れです。 実は二人のマルセルを失っていたことが明かされるラストはドラマチックすぎます。彼女が耐えがたいほどの不幸を背負っていることを理解した上で聴く「水に流して」は深すぎるラストです。ちょっと暗めの映画ではありますがなかなか奥深くて素敵な作品です。(あまりに暗いので-1点) [インターネット(字幕)] 7点(2019-09-19 13:52:04) |
5. EVA エヴァ(2011)
《ネタバレ》 人間と見分けがつかないアンドロイドが運用されている未来にあの車や洋服は残念でした。全体的に細部の作りこみが甘くパソコンやシステムもアナログ風で一見すると80~90年代の景色になってしまっています。(そのわりにガラス細工のような3Dシステムは美しくて凄い) 全体的に眠たい流れのわりに終盤の展開が唐突で説明不足な部分が多いのも物足りなさを助長しているように思います。結局アレックスのせいでこの結末になってしまったことを彼自身があまり悔いていないように見えるのも残念でした。自分の立場を捨ててエヴァのために生きる(守る)選択もアリだったような気がします。(今度こそ何かをやり遂げて欲しかった) <ここから盛大にネタバレしますのでご注意!> ただし大まかなプロットは大変素晴らしく、昔恋仲だったパートナーが実兄と幸せな家庭を築いていたり、町で見かけた素晴らしい少女が彼らの子供だったというのも相当キツイ展開です。更に元恋人が昔の仕事をやり遂げていて、〇〇が××だったという衝撃的な展開が追い打ちをかけます。自分がアンドロイドだと気づかずにアレックスに懐いてゆく流れも素晴らしく、ロリータ系の恋愛感情も沸く複雑で極上なストーリーに仕上がっています。 「目を閉じたら何が見える?」というワードは映画を締めるにはふさわしく、とても泣けるワードです。ピノキオやアトム、ぼくのエリ系の物悲しい余韻が残る素敵な映画なだけに、説明不足感と粗が気になってしまい本当に惜しい作品でした。あと15分延長して終盤もう少し丁寧にゆっくり描いて欲しかったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-22 11:45:54) |
6. エイリアン:コヴェナント
《ネタバレ》 エイリアンとしてはイマイチ面白くないのですが、普通のSFとして見れば結構面白かったです。そもそも、リドリー・スコットのエイリアンというだけで期待値が最大まで上がってしまうのが、ある意味最高に不運な映画な訳ですが、でもまあ・・ リドリーご本人さんが自ら進んでやっていることなので擁護はできませんよねぇ。。 79年エイリアンの時はクルーの行動にもある一定の共感がありましたが、プロメテウスと本作はとにかくクルーの行動にイライラしっぱなしです。「君たち、バカなの?死ぬの?」のオンパレード。監督さんボケちゃってるんじゃねーの?というレベルです。前作・今作を見て思うのは、もう完全なスピンオフ扱いに徹して、「アンドロイドの物語」として作ってもらったほうがよっぽど面白かったと思います。 文句タラタラですが見て損したというほどでもなく、まあ、、「金が掛かってるSF見たよねー(白目)」という程度の満足感はありました。エイリアンの続編として腰を据えて鑑賞するのではなく、あくまでライトな感覚でお祭りネタとして楽しむSF作品の超大作。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-12-29 11:53:08)(良:1票) |
7. エクスペリメント(2010)
《ネタバレ》 三流映画だと思い込んでいましたが、案外良かったです。”アス”という映画のリメイクだそうですが私は全く知りませんでした。主役二人の演技が非常に良くてついつい引きこまれます。私も看守側になったらちょっと意地悪目に色々言いそうな気がします・・ そもそも論ですが、このシチュエーションで集団の行動心理を調べてもこの結果しかありませんよね。判りきったことをやっちゃう人間ってある意味サルより怖いです。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-11-27 11:51:18) |
8. エクス・マキナ(2015)
《ネタバレ》 超ベタ展開&最小人数でこれほどまでにシンプルでストレートなSFが今まであっただろうか?見れば見るほどに味わい深いストーリーで、いわゆるリアルAIとの初遭遇を分かり易く描いたという意味でも高評価に値する映画だったと思います。(厳密には下調べアリまくりですが、その辺の胡散臭さもサスペンス要素として光っています) 冷静に考えたらこんなバカげた展開はないと気づきそうなものですが、それを感じさせない巧みな演出もお見事。エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)が年齢を聞かれて「one」と答えたり、キョウコ(ソノヤ・ミズノ)とネイサン(オスカー・アイザック)の完全にシンクロする奇妙なダンスシーン、バイナリらしきで会話したりネイサンのポケットからカードキーを取り出そうとする仕草etc、随所に不気味で意味深なシーンが散りばめられていて設定の甘さを忘れさせる巧みな演出が光っています。 「AI映画ではなく、ただの男女の駆け引き映画」という辛辣なご指摘も見られますが、エヴァが瞬時にケイレブ(ドーナル・グリーソン)の嘘を見破ったり恋心を利用したりするシーンが丁寧に描かれています。AIはあくまで相手の弱い部分を突いて自分が優位に立てるよう誘導していたものと思われます。また「メアリーの部屋」や「ジャクソン・ポロック」などの考察も、ギリギリ観客に判りやすい程度に組み込んであり、かなり深い部分まで追及された哲学の映画になっています。 顔と手足しかついていない物体が洋服をつけて「いつかあなたと一緒に・・」などと健気に訴えられたら私はどうするだろうか?勘違いせず平静を保っていられるだろうか?でも実はそれは顔が理想の女性だからそう感じるだけであって、もしエヴァがロボット然としたルックスだったら?もしネイサンがエヴァを自由に行動させていたら?考えたら考えるほどに本当に興味深い映画でした。 三者三様に”してやったり”と思っていたら、実は”してやられていた”という人間ドラマも最高でした。エヴァが部屋から出た瞬間に三者それぞれの立場が逆転する展開はお見事としかいいようがありません。ストーリー・結末・映像美、どれをとっても文句なしの10点満点!これが初監督作品だなんて信じられないほどのセンスです。満点です!(余談ですが、本物の美人さんはフェイスのみでも美しいということが証明されてしまいました) [インターネット(字幕)] 10点(2017-03-26 20:34:40) |
9. エウロパ
プロットは素晴らしいし映像表現の仕方もなかなかです。でもなんかB級臭がします。ネタバレは避けますが、全体的に起伏のつけ方も甘いし、一人ずつ外に出るとか有り得ない状態が続きます。ラストも「やはりな・・」といった感じです。 まあ、B級映画としてはこんなもんかと。。(エウロパの風景や船内などの表現は結構良かったです) [インターネット(字幕)] 3点(2017-01-17 13:30:08) |
10. エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
カオスでやりたい放題、とにかくメチャクチャ。こういうのを映画と呼んでイイんでしょうかね(汗)。。ギャラの話になりがちですがよく考えたらこの映画に出られる=大スター(アクション限定)の証でもありますから、、意外とギャラは安くてもイイのかも。 このシリーズ共通の意見ですが、アトラクションとしてはハズレではないが、フルプライスを支払ってまでわざわざ見に行く映画でもないように思います。真に名作とは対極にある大作といえます(褒めてない)。点数は出演者に対してのもので作品に対してはもう少し低いですね。 [地上波(吹替)] 5点(2015-11-08 19:00:45) |
11. エクリプス/トワイライト・サーガ
《ネタバレ》 勢いに任せて続けて鑑賞していますが、ラスト30分までは眠たくて仕方ありませんでした。もはやお花畑のシーンとマッチョによるお姫様抱っこのシーンのための映画じゃないのか?とすら思える仕上がりです。 正直、頭の中身のほうがお花畑のビッチ女が一人消えれば全てが丸く収まる、ということに観客全員が気付いているはずですが、、画面の中の人たちは誰一人としてその事実に気付いていないというジレンマ。ラストのバトルシーンなど結構カッコよく仕上がっていますが、映画全体の根底にお花畑が根付いているので終始違和感を感じます。そもそも妙な間というか間延び感が強くて映画がなかなか進まないのが一番困る。 乗りかかった船なので続けて見ますが、、ベラは本当に吸血鬼になってしまうのか?ソレが今一番の関心事! [インターネット(字幕)] 4点(2015-11-06 17:45:12) |
12. エンジェル ウォーズ
《ネタバレ》 評価が二極化されているのを理解した上でハードルを下げての鑑賞。が、やはりイミフで騒がしいだけの映画だったように感じます。 ストーリーや流れは悪くないので、演劇小屋(売春宿?)の妄想までで留めてくれたら映画としてもっと判りやすかったのでは?と悔やまれます。(そもそも、精神病棟の患者が妄想内の演劇小屋からの脱獄計画に奮闘するだけで十分に面白い)要するに、厨ニ病の妄想戦闘シーンを短く適切なものにしてくれたらもっと良かったと思います。 高評価の方は妄想戦闘シーンが気に入っている節があるようですので、評価が二極化してるのも何となく納得です。ロリ系の女の子が派手な戦闘を繰り広げるようなシチュエーションに萌えない方にはお勧めしにくい映画です。 [インターネット(字幕)] 2点(2015-04-03 16:33:45) |
13. AVA エイリアン VS. エイリアン ジャッジメント・デイ<OV>
《ネタバレ》 かなりのB級映画です。見所は3箇所、ハンターがヘルメットを取るシーン、西部劇みたいにエイリアンとハンターが街中で向き合って戦おうとするシーン、そしてラストのガチンコ勝負中のエイリアンを人間が後ろから槍で突くシーン。 忙しい方は上記3箇所だけ押さえておけばOKだと思います。というか、自称「超映画通」と豪語できる方以外は観なくてもよいタイプの映画ですかねコレ。 [インターネット(字幕)] 1点(2015-04-01 17:35:45) |
14. エクスペンダブルズ2
パート1よりは大分面白かったです。とにかく一番の見せ場は「ランボー、コマンドー、ダイハード」が一つの画面に収まっているシーンでしょう。皆さん同意と思いますが、あのシーンは思わずニヤけます。。 パート1同様にこれだけ派手にやって味方側に一切弾が当たらないのは違和感ありまくり。さらに最初のビリーザキッドの一件も超安易。でも「ランボー、コマンドー、ダイハード」+豪華全員 の競演だけで最高でしょう! ホント、この超豪華な競演陣いったい幾ら掛かってるんだろ・・ [インターネット(字幕)] 5点(2015-03-28 12:22:46) |
15. エクスペンダブルズ
映画に系譜があるとすれば、これは「何も考えずに派手な映像を楽しむ系」。ストーリーと設定にかなり無理がありますが、往年のトップスター豪華競演、昔風のドンパチを派手に繰り広げるだけの映画と割り切ればかなり楽しめます。 難があるとすれば全体的に画面が暗いこと、それと味方側にはちっとも弾が当たらず、相手側には片手で軽く撃っただけでバンバン当たることです。 途中とラストに入っている味方アジトでの会話とかナイフ投げとか、凄まじいほどの脳筋バカっぷりで、Jステイサムが頭脳派に見えるくらいの酷さです。でもJステイサムの「ガチンコ」は結構カッコイイです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-03-28 12:12:37) |
16. 英国王のスピーチ
吃音障害に馴染みがないので心配でしたが緊張感が上手に表現されていました。オープニングの演説シーンは凄い緊張感でした。全体的にチト地味な映画ではありますが、主軸がブレず最後まで一気に見せきる仕上がりには制作陣のレベルの高さを感じます。 ある意味、現状の人生にプレッシャーを感じている人にはそれなりに共感できる内容です。例えば次期社長さん、有名な人の子供さんなどなど、否応なしに人生が進んでゆく方々には結構共感できるんじゃないでしょうか。私にも多少あります。 派手なエンターティメントが好きな方にはお勧めしにくいですが、真面目な映画が好きな方にはお勧めです。主人公のコリン・ファースの吃音は演技に見えませんでした。その点は必見でしょう。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-03-26 18:40:45)(良:1票) |
17. エンド・オブ・ホワイトハウス
全く期待していなかったのが功を奏したのか・・ 意外と良かったです。まず第一に思い切りハチャメチャでやりたい放題です。ここまでやってくれると気分爽快でした。前半のテロの部分は「んなアホな・・」と思いつつ、実際これくらい派手にやっちゃえば案外成功しそうな気もしてアリかななんて怖さも若干感じました。 中盤以降ご都合主義&時間に制約があるのでサクサクと進んでゆきますが、ストーリーもそれなりに練られていて結構観やすいです。ただ構成が単純なので先が判ってしまって少々退屈です「事件発生 → 情報の為の強硬手段 → 悪との対決 → 収束」この映画も結構面白い割りに「観たらすぐに忘れる」系の映画の一つと思います。 ちなみに最初のファーストレディのくだりは全く不必要だったと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-03-22 15:34:52) |
18. エリジウム
《ネタバレ》 世界観、美しい映像、一流の出演者たち。これらが揃っているのに粗が目立ちすぎて楽しめませんでした。致命的にな粗を3つ上げておきます。 第一に、エリジウムでは各家庭に置けるほど普及している「アノ装置」、地球にも数台置いてあげればこの映画のほとんどの問題は解決したはず。第二に、主人公がああまでして命に執着したのにも関わらず「事の発端」は入ったらダメな原子扉内へ自ら入ったことが原因です。(さすがに意味不明だわ) 最後に、人類の箱舟エリジウムの「防衛の甘さ」です。特攻して入れるくらいなら過激分子はどんどん入りますね。オマケにプログラム解除していきなり地球が祭りなんて・・ どんだけセキュリティが甘いんだよ!と怒りすら・・ 以上、3つの矛盾があったのでぜんぜん楽しめませんでした。映像の美しさに4点献上です。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-23 11:13:47) |
19. エイリアン4
あのエイリアンの最終章!流れ的にもかなり冒険に走ったパート4ですが決して嫌いじゃないです、いや好きですこの流れ!今作は完全にあちら様側(会社側)の視点ですが、これがまたグロくてバカバカしくて素晴らしいです。エイリアンの飼育・研究、エイリアンと人間の融合、リプリーがクローン化して出てきた点も高評価です。今までの疑問やうさん臭さがきちんと映像化されていて、ストーリー的にもエピローグとしてきちんと機能しています。 ウィノナ・ライダーは超絶に可愛くて素晴らしい女性ですがクローンリプリーが出ていなかったら全く締まらない映画に成り下がっていたと思います。賛否ありますが本当に出てくれてありがとうというくらい重要な役柄でラストも綺麗にまとまっています。(まあ、ニューボーンとのくだりは本当に悪ふざけが過ぎるが・・) ジャン=ピエール・ジュネ監督の手腕は認めるべきです。アメリもエイリアンも撮影できる監督はそうそういません(笑) 超ビッグヒット作の最終章としてはかなり納得できる形で終わってくれたと思います。エイリアンといえば4作品で一つの作品として考えたい映画ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-09-06 18:24:30) |
20. エイリアン3/完全版
《ネタバレ》 エイリアンシリーズは4作で一つの作品として考えたいです。バックトゥザフューチャーやゴッドファーザーと同レベルの映画なのは間違いない!でしょ?(笑) また他の方からも指摘があるように続きモノ作品は連続で見たほうが正しく評価できると思います。結果論ですがエイリアン2の続編として考えた場合、劇場版は最低でした。あれはあまりよくない。1-4まで完全版で通して鑑賞した場合はパート3もかなりの完成度です。 パート3はパート2のようなエンタメに走らず、またパート1ともタッチが違う哲学的(宗教的?)&重厚感あるSFに仕上がっています。観客はもう十分にエイリアンの怖さを知っていますので、なかなか姿を表さない演出も正解だと思いました。そのおかげで荒涼とした無名の星での置いてけぼり感&たった一匹の最強生物と対峙することになるであろう終盤に向けての絶望感が素晴らしいです。今作は囚人の人数が多いのでワケワカメですが、パート1とは違う鬼ごっこになっているのも素晴らしいです。ラストのメッセージ性も含めて、なかなか奥深い仕上りになっています。フィンチャー監督は嫌いですが、意外とイイ映画に仕上がっていますよ完全版は。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-09-06 18:08:49) |