1. 長ぐつをはいたネコ(2011)
CUTE! [映画館(吹替)] 7点(2013-12-31 06:47:25) |
2. NINE(2009)
ミュージカルになった「グイドと女たち」。 細身のダニエル・デイ=ルイスのグイドは、マルチェロ・マストロヤンニとはまた違って、いいのか悪いのか。 元のイメージも部分部分で残されていますが、メインは今が旬の女優たちのステージ。 イチオシは愛人カルラのペネロペ・クルス、エロくても下品に見えないダンスは見応えあってセクシー♪ 「ロープが家にほしくなる」ほど練習しただけのことはあります。 マリオン・コティヤールは貞淑な妻ルイザから一転変貌して魅せ、新キャラのステファニーはケイト・ハドソン、「シネマ・イタリアーノ」は意外とよかったのですが、インパクトありすぎて「8 1/2」から遠のいた感じ。 ソフィア・ローレン&ジュディ・デンチの大御所2人は貫禄。 マーシャルの「シカゴ」よりは好きですが、オゾンの「8人の女たち」の方が華やかではあるかも。 「8 1/2」とは別物として楽しんだ方がよさそうだけれど、オリジナルの屋外セットが女たちを配置する立体的な舞台として活用されていたのは、いいアレンジじゃないかと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-09 07:00:03)(良:1票) |
3. 眺めのいい部屋
《ネタバレ》 E・M・フォースター×アイヴォリー第1作。 イタリア・フィレンツェを旅するヘレナ・ボナム=カーターはちんまりと可愛いお嬢様ルーシー。 美しい風景・音楽にのせて彼女とジョージとセシルとの三角関係を描き、三部作の中では一番見やすそう。 ここでの「壁越え」は新興ブルジョワのジョージ(ジュリアン・サンズ)との結びつき、言葉少なでも情熱的な彼とフィーリングがあってしまうルーシーだけれど、引き立て役セシルもダニエル・デイ=ルイスが演じているせいか滑稽でも嫌味は少なく、むしろ気の毒な婚約者と映る。 ジョージがメインでもセシルがつまらない人物と思えないのは、彼の存在感もありそう。(今年のアカデミー賞発表後、シネマ好きたちと話しても「やったねデイ=ルイス」の声高し) マギー・スミスは神経質な従妹がはまり、ジュディ・デンチの作家エレノアの本の情報を伝えるメディアとしての使い方がユニーク。 ルーシーの弟フレディのルパート・グレイブスは、次の「モーリス」では重要なスカダーを演じ、現在は「SHERLOCK/シャーロック」のレストレード警部、美少年→美中年の変貌だけど特徴ある前歯は同じで、なつかしい感じ。 初見はキスシーンの美しさが印象的、完全版は無邪気なエロスが拡大。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-01 06:59:57) |
4. 嘆きの天使(1930)
《ネタバレ》 ドイツ時代のマレーネ・ディートリッヒ。 堅物中年教師を虜にしてしまう踊り子ローラは若さとオーラに輝き、女性もうっとりさせてしまうアンドロギュノス的な魅力を放ち、前半は彼女の独壇場。 後半は彼女のキャラがやや類型的になってしまうのだが、かわってラート(エミール・ヤニングス)が怪演を見せ、雄鶏の鳴き声に鬼気迫る。 「青い天使」(原題)とは、華やかなローラに吸い寄せられ生気を失い青ざめるラートその人。 美に魅入られて身を持ち崩し、狂気を経て死に至るのは「ベニスに死す」のダーク・ボガートにも似るが、あの場所で命尽きたのは、まだしもラートにとって幸せといえるやもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-06 07:00:06) |
5. ナチョ・リブレ/覆面の神様
メキシコ版かっこ悪い「タイガーマスク」みたいです。 あのラテン美女のシスターがルリ子さんで、ナチョことイグナシオを慕う孤児たちもいる。 脚本にマイク・ホワイトが入っていてジャック・ブラックのよさが出ていると思うし、話と関係ないところでもチャカチャカ動いてサービス、歌も披露♪ 憧れのシスターと2人で夜中にトーストをかじるのがオカシイ。 普段プロレスは見ないしスゴク面白いってわけじゃないかもしれないけど、現地のスローでホノボノとした雰囲気やふだん目にすることのない風景、カラー(空色のタイツとかね)なんかも魅力だし、映画って脚本や目先の面白さだけじゃないと思います。 タッグを組むヤセは初登場時人間とは思えなかったけど(野獣か?)、だんだん人間らしくなって金回りもよくなると同時に俗物にもなっていくのが風刺的。 一途なナチョが愛しい。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-04 07:00:07) |
6. 夏時間の庭
野趣のある緑の庭をかけまわる子どもたち。 親族が集うと生まれるにぎやかさに始まり、オルセーの企画作品ということでちょっと趣向のかわった映画、主役の半分は郊外の邸宅をふくめた美術品。 美術館というと建物のイメージだけれど美術品を愛する人たちの仕事も意味し、価値のある品々が散逸するよりは多くの人が見ることができる安全な場所で余生を送らせたい、という気持ちが強い人々なのだと思う。 個人蔵と違ってもう誰も使うことはできず、使われてこそ価値があるという考えも道理であるし、美術品のあるべき場所はここ、と謳ってはいない。 もし行き場に困ったら美術館という選択肢もありますよ、と囁いているようではあって、監督と美術館双方の思惑の間に微妙なジレンマも介在。 それとフランスの美術関係の映画を見ていて思うのは19 世紀に端を発した日本との美術交易が今も根強いことで、これにも極東の顧客への目配り。 金髪のビノシュは「嵐が丘」以来? 自分も男兄弟2人なのでちょっと親しみをおぼえる。 ふだん映画に出ることのないイーストウッドの息子(ミュージシャン)が出演しているのは、アート系の作品だからだろうか。 それぞれの人生を歩む彼らの選択は少しばかり世知辛くて寂しさも残るけれど、やさしい家政婦さんに価値を知らずにもらわれていった花瓶や修復されて美しさを取り戻した彫像、祖母の言葉をかみしめる孫娘の涙に、美しきものにことよせて人の心も映しだされる時間。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-01 07:00:00)(良:1票) |
7. ナイト ミュージアム2
《ネタバレ》 前作は7点。 「1」より凝りまくっててもコメディとしてはちょっと苦しく、ベン・スティラーの映画とは思えないほど★ 監督は同じなのにスケールアップというより悪ノリに見えてしまうのがツラく、オーウェンは今回はちゃんとクレジットされてるけどずっと○○○の中にいるし、アザリアのカームンラー(他2役)やナポ○オンたちがイマイチなのもキャラが不安定なゆえ。 オモチャ箱をひっくりかえしたようなアトラクションは玉石混淆で、天○や○イン○ュタインはいらないけど有名なアイゼンスタットのタイムズスクエアの写真の中に入って暴れたり、スミソニアン博物館らしく○葉○で飛び回るのは夢があってよかったな♪(○ン○ー○や○える○は微妙) 女性飛行士アメリアを演じるエイミー・アダムスは「魔法にかけられて」同様、おしかけヒロインが似合いますね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-03 00:00:01) |
8. 長くつ下ピッピの冒険物語
20年前シアターで見た時あまりいいとは思えなかったのは、 「新しい冒険」とあるように本からは遠く離れ、12才のタミー・エリンも9才のピッピには大きすぎる気がしたから。 でも今見るとそうわるくはなく、食べ物を投げたりするのはよくないが、空とぶサイドカー、樽での川下り、木製の飛行機などは新しいピッピを創ろうという意欲が感じられ、ミュージカルの曲、特に主題歌はピッピのテーマソングにふさわしい明るさ♪♪♪ 監督は「地上最大の作戦」のケン・アナキン、孤児院「子どもの家」の院長を個性派アイリーン・ブレナンが愛情深くコミカルに演じる。 この映画やスウェーデンのテレビシリーズ以上に出来がいいと思われるのは93年の米国テレビムービーだけれど、ソフト化はされていない。 [映画館(字幕)] 6点(2009-08-09 00:03:06) |
9. ナイト ミュージアム
「子どもの日」にピッタリだけど、大人が見たっておもしろい。こういうワクワク映画は好きですね!ミュージアムらしく雑多に何でもありなのが楽しい。ファミリー映画らしく、毒気の薄まり加減がほほえましいベン・スティラーとカメオとは名ばかりのでずっぱり出演が笑えるオーウェン・ウィルソン。D・V・ダイクのダンスもサービス満点。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2008-05-05 14:23:34) |
10. ナショナル・トレジャー
監督タートルトーブは「あなたが寝てる間に…」「クール・ランニング」などのヒューマン・ハートフル系のイメージがあるけど、原案もこの人ってことは男の人は胸に大きなロマンを抱いてるの? ディズニー=ブラッカイマー印だけじゃなく、過激な描写が少ないのもこの監督の資質からなのかも。本物の宝探しって地味な作業だと思うし、それでも十分ワクワクさせてくれるのですよ。(「黄金虫」「マスグレーブ家の儀式書」を読んだ時みたいに) ショーン・ビーンの悪役はいつもよりギラギラしてなくてお間抜けなくらいで、優雅な立ち姿にはホレボレ。デミ似のダイアン・クルーガーも「トロイ」のヘレンより意志的な美女。ニコラスは「絶対刑務所には入りたくない!」で「フェイス/オフ」を思い出しちゃうな。プラマー、カイテル、ボイトのオジサマたちも脇を固めててそんなに悪くないんじゃないのかな? [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-24 19:49:34)(良:1票) |