1. 南極料理人
《ネタバレ》 日本人ならやっぱり「No Life, No ラーメン」なんですよね。 南極での閉ざされた生活の中で、食事がどれだけ大切なものかを知ることができました。 [地上波(邦画)] 8点(2019-02-11 01:16:34) |
2. なくもんか
《ネタバレ》 昭和の喜劇人を彷彿させる阿部サダヲの演技と、竹内結子の安定の演技、そして宮藤官九郎の人間の本質を笑いと小ネタのオブラートに包んだ脚本が揃い、楽しい作品でした。 ただ、沖縄で物語を無理やり収束させようとする後半はちょっと「うすら寒かった」ですね・・・・ まあ、家族関係なんて余所から見れば「うすら寒い」ものなんだ!でもそれでいいんだ! ってことなんでしょうかね。 ただ、40年継ぎ足して作ったソースが市販のものに負けてたり、いつもニコニコ良い人もどこかでストレスを解消しないとやってられないといったようなネタは面白かったです。 [地上波(邦画)] 7点(2015-09-26 10:02:42) |
3. 泪橋
《ネタバレ》 様々な要素を使い過ぎて、収拾がつかなくなってしまっていてやや残念な仕上がりに・・・ 鈴ヶ森周辺の城南地区の下町情緒、白井権八と小紫、イエスの方舟、謎めいた兄妹、戦争の影、学生運動・・・・。そこに、脚本で参加している唐十郎の世界観まで入り込んできて、闇鍋のような仕上がりになってしまっています。 [ビデオ(邦画)] 5点(2015-03-07 13:24:11) |
4. ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才
《ネタバレ》 人間誰しもが抱えている弱さや妬みといった闇の部分を上手く利用しホロコーストを実現させてしまったナチスの卑劣さをクルト・ゲロンという俳優の人生を通して映し出した作品でした。 しかしまあ、ナチスの偏った主義主張を知っていながら、収容所がユートピアであったというような露骨なプロパガンダが受け入れられてしまっていた事実には本当に恐ろしさを感じましたね。仮にパラダイスであったとしても、居住者は自らの意思で集まったわけではなく、強制的に集められたものであったわけですし、胸にJEDEのマークをつけられているのに・・・・ [DVD(字幕)] 7点(2012-01-15 00:10:54) |
5. 涙そうそう
《ネタバレ》 名曲「涙そうそう」の壮大な前フリとしてみれば悪くないと思います。妻夫木聡と長澤まさみが血のつながらない兄妹の深い愛情の動きを上手く演じていて、曲の世界に合っていました。 ただ、1本の映画として考えると、あまりにストーリー展開が陳腐であざとさ満開で何だかなあという感じですね。せっかく沖縄というロケーション、妻夫木・長澤というキャスティングという好条件が揃っているのに勿体無いです。 [地上波(邦画)] 6点(2009-09-29 00:29:41) |
6. なつかしの庭
《ネタバレ》 美しい映像と共に綴られる哀しいラブ・ストーリーの中に、光州事件以降の韓国社会の移り変わりの激しさが散りばめられていて非常に興味深い作品でした。 ただ、ある程度予備知識が無いと今いち理解するのが難しいと思いますので、事前に光州事件のあらましあたりをチェックしておいた方が良いかと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2009-01-12 20:29:04) |
7. 渚にて
《ネタバレ》 核戦争により全人類が全滅という恐ろしいテーマを非常に穏やかにそして切なく描くことによって、核の恐ろしさや戦争を止めることのできない人間の愚かさを伝えてくれる映画でした。 派手な戦闘や爆発のシーンは無いですが、核戦争の被害がじわじわと広がっていく様子がさりげなく描かれておりそれが逆にリアルな恐怖を感じさせます。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-29 20:43:19)(良:1票) |
8. 夏時間の大人たち HAPPY-GO-LUCKY
《ネタバレ》 子供の世界と大人の世界の付かず離れずというか、隔絶しているようで実はつながっている微妙な関係性をさらっとしたタッチで描いています。しかし、中島監督はCM界の巨匠だったこともあって、人の心をつかむのが本当に巧いですね。音楽の使い方も見事でした。 心情をテレビに映し出されるドラマで表現したり、階段を上っていくシーン等々「嫌われ松子の一生」の原点がこの作品にはありましたね(派手な映像処理は無いですが)。 [地上波(邦画)] 8点(2008-11-21 14:41:58) |
9. ナッシング・パーソナル
《ネタバレ》 題名の「Nothing Personal」という言葉が全てを表していると言っても過言ではないですね。 結局、紛争というものは、基本的に己の主義主張と反し自分またはその身内に害を及ぼすものに対して生じるもので、必ずしも敵対する考えを持つ個人同士が憎みあっているばかりでは無いんですよね。 この物語は、そこで生じた「ねじれ」が、第三者の思惑等により更に複雑化し悲劇を引き起こしてしまいます・・・・・。 非常に考えさせられる映画でした [ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-04 15:44:03) |
10. ナビィの恋
《ネタバレ》 これは、日本映画では無く沖縄映画もしくは琉球映画と言ったほうが良いですね。何というか、良いことばかりではないけれども大らかで魅力的な琉球文化(ちょっとアイルランドも入ってますが)を存分に味わえる作品です。まあ、ナビィのとった行動には賛否両論あるとは思いますが、妙にあっさり描かれているのが逆に心に沁みてきますね。 恵達役の登川誠仁さんは「沖縄のジミ・ヘンドリックス」と呼ばれている方なんですねぇ。それを知ると、毎朝仕事に出て行くときの「Star-Spangled Banner」の演奏についニヤリとしてしまいます。 しかし、「十九の春」は本当に沁みる曲ですね。まあ、西田尚美の「夏の扉」も中々凄かったですがw [地上波(邦画)] 7点(2007-09-10 19:34:16) |
11. ナイト・オン・ザ・プラネット
《ネタバレ》 まるで、自分がその街にいるかのような気分にさせてくれる作品ですね。個人的に人気の無い夜中の街の風景が結構好きなので、とても楽しめました(何か、昼間よりもリアルな感じがするんですよね)。 ストーリー的には、パリの話が一番好きでした(「ベティ・ブルー」のベアトリス・ダルが中々すごかったです。)。後は、ヘルシンキの話の登場人物の名前がミカとアキって・・・・カウリスマキ兄弟じゃんw ジャームッシュのセンスの良さに浸れる2時間でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-07 12:07:50)(良:2票) |
12. ナビゲーター ある鉄道員の物語
《ネタバレ》 サラリーマンだったら、嫌というほど聞かされる「経営の効率化」という言葉。経営者であれば誰もが取り憑かれるであろうその言葉の裏側をドラマ化した作品と言えます。 まるでドキュメンタリーのようなリアルさにユーモアを交えた作風は、さすがケン・ローチとしか言いようがありませんね。ラストの展開なんかは、観ている我々に「お前だったらどうする?」という問いを投げかけているのではないでしょうか・・・・・・。非常に考えさせられます。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-15 17:02:04) |
13. ナポレオン・ダイナマイト
《ネタバレ》 何が面白いと聞かれてもはっきりとは言えないんですが、作品全体に流れるしょうもない雰囲気が非常に好きです。クライマックスののあの何とも言えない微妙なダンスシーンが最高ですね。何か邦画のミニシアター系作品をアメリカでやるとこうなるみたいな感じです。ていうか、主人公のナポレオン・ダイナマイトは今までのアメリカの青春映画には決して出てこないタイプで非常に斬新なキャラですね。まあ、おまけに兄貴はちょっとヤバい感じの引きこもりだし、叔父さんも非常に胡散臭いし・・・・良くヒットしたなという感じではありますがw(メキシコ人の友人やその身内もいい味出してます。)でもさすがにアメリカ映画、最後は非常に爽やかにまとめてくれています。 あと、この邦題はヒドすぎますね。内容は全然違うし、この「バス男」の方が「電車男」の数倍面白いです。(逆にバス男の面子でアメリカ版「電車男」を作ったら面白いかも・・・・・) [DVD(字幕)] 8点(2006-11-05 18:12:36) |