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1.  日本一のゴマすり男
品行方正なお坊ちゃま体質の東宝では、やはり植木等の無責任キャラは社内でも抵抗があったのだろう。ピカレスクロマンの様相を呈していた無責任男のキャラが、「日本一のホラ吹き男」辺りから「有言実行のスーパーサラリーマン」に変貌していく。この「日本一の男」シリーズでは、他のクレイジーのメンバーの出演も減っていき、本作ではラストエンディングでの谷啓の客演が光る程度。シリーズの実質的なバイプレイヤーは、人見明や藤田まことが担っていくことになる。物語としては「ゴマスリ」という、本来小市民的なセコイ行為に、植木のキャラで豪快に展開させる事でスケール感をかもし出しているのはお見事。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-07 20:24:56)
2.  ニッポン無責任時代
強烈なギャグと古澤監督のイケイケ演出や、植木等キャラのインパクト。 なにはなくとも青嶋&萩原コンビの名曲の数々についつい「軽いコメディ」と判を押したくなるが、ちょっと待てよ?と。 これは60年代後半当時に一世代を風靡した、ピカレスクロマンの映画ではないのか? 「組織にも良識にも縛られない一人の天才が、己の能力一つで、『コツコツ努力良識派』を尻目に、社会通念を超越した方法論でのし上がって行く物語」 だと捉えれば、一連の大藪春彦の「野獣死すべし」や「蘇る金狼」にも通ずる部分だと思うのだが。 これは作成当時、シナリオを読んだ青嶋幸男が「これはアメリカのハードボイルドだ」と評したところからも伺えるのではないだろうか?
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-07 19:54:56)
3.  人間の証明
なんだかんだ言いながらも、角川映画が当時の邦画界にもたらしたカンフル剤的効果は否定できないと思う。ちなみにこの原作はつい先年、テレビ東京「女のサスペンス」の第一回でリメイクされたが、時代設定を現代に置き換えていて「はて?戦後のあのどさくさのエピソードはどうするんだろうか?」と思っていたけど、なんと「戦後の東京」を「返還前の沖縄」にシフトして見事に物語を成立させていました。映画版よりも丹念なNYロケシーンもあるので、この映画が好きで未見な方はぜひ再放送等でチェックしてみてください。
9点(2003-10-02 02:45:10)(良:1票)
4.  ニューヨーク1997
デュークのシャンデリアカーがチャカポコ言いながら走る姿こそが、この映画のかっこよさの集約点だと思いますがいかに?
10点(2003-10-02 02:40:59)
5.  日本沈没(1973)
「100万がだめなら10万でもいい。10万がだめなら1万、1千、100人、いや10人だっていい!」(うろ覚え)丹波総理の演説に涙せよw 中野昭慶の特撮はだめだめかもしれないけれど、東映の「新幹線大爆破」とこれは、70年代の邦画を語るときには欠かせない逸品だと勝手に思っています。
7点(2003-10-02 02:38:48)(良:1票)
6.  二十四の瞳(1954)
物語冒頭はモガ丸出しの先進的教師だった女教師が、ラストでは貧乏臭い和服に身を包んで、一台の自転車に涙する……。時の流れを描かせたら天下一品の木下恵介監督の真骨頂。この人の映画はいつでも「どこにでもありそうな人生」を丹念に描いてくれて好感が持てる。
10点(2003-10-02 02:36:09)(良:1票)
064.76%
1107.94%
221.59%
364.76%
453.97%
51310.32%
675.56%
71915.08%
8129.52%
91713.49%
102923.02%

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