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プロフィール
コメント数 122
性別 男性
自己紹介 自分の感性は、きわめて平凡だと自分でもわかっています。ただ、ほんとうはよくわかっていないのに、「わかった!」「よかった!」というのだけはしないつもりです。

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1.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
BSで放送されたので、久しぶりに見た。やはり唸らされるのは、これが1968年の作品だということ。機器類がタッチパネルではなくボタンだったりするなど、さすがにハード類の一部は古臭いが、それを割り引いても驚異的な未来世界の描写である。1968年といえば電卓がようやく出始めたころだから、この世界をつくり上げた創造性には驚くしかない。  宇宙のシーンのBGMにクラシック音楽を用いたというのもコロンブスの卵で、回転する宇宙ステーションと「美しく青きドナウ」は絶妙の組み合わせだ。心地よいイマジネーションに浸ることができる何度見ても飽きないシーン。ステーションや月に向かう宇宙船は「パンナム」となっていて、当時はまさかパンナムが消滅するとは、さすがのキューブリックも想像できなかったらしく興味深い。ヒルトンホテルは現存しているが。  この作品は「理解できる・できない」ということが一つのポイントとなっているが、私には完全に理解できなくても十二分に引き込まれる映画である。説明的な要素は極力省かれ、そういう意味では不親切きわまりないが、説明がない分、見る者の想像に委ねられ、各人各様の鑑賞が保全されているともいえる。また、説明がないこと自体が本作独特の乾いた魅力を生み出している面があり、物事は「わかればよい」とは限らないということを示しているようにも見える。それに、説明的な本作なんぞ見たくない気がする。  ところで余談的になるが、R・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」がメイン的な音楽として使われているためか、ニーチェの超人思想がテーマだとされることがあるが、私的には違うような気がする。ちょっと重箱の隅をつつくようで心苦しいが、ニーチャの説く「超人」とはそれまでの世界(あるいは神の存在)を否定したうえで、己の意思と力のみに依拠して生き抜こうとする人間のことである。モノリスによって誕生した本作のスターチャイルドは、それまでの世界をとくに否定しているわけでもないようだし、何より、己の力だけではなくモノリスという神のような存在の助けを得て生まれているのだから、「ツァラトゥストラはかく語りき」はあくまでも音楽的な効果として用いられたのではないかと思う。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-10-14 13:00:42)(良:2票)
2.  日本沈没(2006)
映画が沈没してる。  (あ、同じ感想を書いている人が↓にいらっしゃった(笑))
[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-12-05 20:55:21)
3.  ニュースの天才 《ネタバレ》 
本筋とはまったく関係ないけれど、2番目のレビューとは驚き(なぜか、ちょっと嬉しい気もする(笑))。捏造ネタで花形ジャーナリストとして活躍した男の人生転げ落ち物語だが、これが「実話モノ」とはビックリするやら呆れるやら。アメリカはなんという国なのだ、といいたいところだが、よく考えたら日本もエラソウにできない。「ゴッドハンド」と称された考古学者が、実は発掘物を自分で埋めていたとか、データをつくり変えて公害防止装置を売っていたとか、欠陥があるのを知っていながらホッカムリしていた自動車会社とか、していない原発の検査をしていたことにしていた電力会社とか。きりがないくらいである。  基本的にはマスコミ批判がテーマだが、ここで問われているのはそれだけではなく、もっと広範で普遍的な、いわば「嘘」と「人間の良心」でもあるだろう。功名心にかられたり、具合の悪いことに頬かむりしたりは、誰しも身に覚えがあるはず。とすると、要は、どこまでならまあ許し、どこからは絶対NOとするかという線引きの問題である。自分にその線があるかどうかが問われているのだろう。  ただ、映画としての作り込みは弱く、最初から終わりまで平板にストーリーが推移し、盛り上がりに欠けた。その結果、娯楽作品として力不足で、かといってシリアスな問題作ともいえない中途半端なものにとどまった。ということで、5点也です。トム・クルーズは、これでほんとうに満足?
5点(2004-12-14 15:17:03)
021.64%
100.00%
264.92%
375.74%
454.10%
51411.48%
63024.59%
72520.49%
8119.02%
9129.84%
10108.20%

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