1. 日本のいちばん長い日(2015)
《ネタバレ》 終戦時の日本の雰囲気は出てたんじゃないかと。その時代を生きたことないので、想像だけど。変なドラマ性を強調せず、淡々と描いてるので、共感とかはなかったけど、テンポがいいので、退屈感も薄く、緊迫感もそれなりにあったんだけど、頭が追い付かない箇所がいくつかあって、面白さ自体は普通でした。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-05-01 22:01:58) |
2. 人間失格 太宰治と3人の女たち
《ネタバレ》 文学なんて知らない、ボンクラの僕は太宰治の「人間失格」を最高のホラーサスペンスだと思っています。ごめんなさい。でもだから好きなんです。読んでる最中は怖くて、読んだ後も怖すぎて好き。この映画はそんな「人間失格」を映画化したんじゃなくて、それを書き上げるまでの太宰治の人生を描いた映画です。当然、こーゆうクセがすごい監督さんが表現するフィクションなんで、オレの太宰治のイメージじゃないとか、史実と違うとか、そんなことは観る前から分かってる事で、それより、いつ花が降るのかとか、どこに鮮やかな色を使うのかとか、この監督ならではのクセの演出を楽しむ感じで観なきゃ、楽しめないと思います。そのうえで、僕は前半は退屈で、後半は、それなりに物語に入り込めたかなって感じでした。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-16 21:37:24) |
3. 人数の町
《ネタバレ》 主人公の男が連れてこられた不思議な町。町とゆうか施設?そこでの不思議な生活が前半のメイン。とにかくシュールで奇妙な施設での生活を、主人公とともに観てる俺らも体験するような感覚で、これはどーなってるの?どーゆう意味?ってゆう興味が映画に集中させる原動力になっていました。後半は外の普通の社会で暮らしてるヒロインが登場し、自分の妹を探すために、この施設に潜入するサスペンスチックな展開になり、オチもヒネリガ効いてて、観終わった感じは、ほんと『世にも奇妙な物語』を観終わった感覚と同じ感じかな。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-28 02:49:09) |
4. 日本で一番悪い奴ら
《ネタバレ》 原作は北海道警察の不祥事である稲葉事件の真相を書いた同名のノンフィクション。その映画化。どこかコミカルタッチに描かれているが、いやはや、どこまでが本当か知らないが、これがマジなら、北海道警察、ヤバすぎでしょ。そして主人公の諸星、どんな性格してねんねん。オモロすぎでしょ、こんな奴。ある意味、純粋とゆーか、頭のネジがぶっ飛んでるとゆーか、銃で点数上げるために、薬とゆうリソースを消費するその感覚、金で銃を買い漁るその感覚、本末転倒すぎでしょ。これ。すげーなー、主人公、そして北海道警察。ものすごくヤバイ事してんのに、普通に警察署で会議してるのが、しかもヤバイ事の全てを、普通にそこでみんなでお話してるのが、日常と非日常のごったまぜとゆーか、なんなんやろこの世界観。税関まで巻き込んでの薬の大量密輸にいたっては、おいおい、大丈夫か日本と、この国の倫理観が心配になってきます。もちろん映画として、退屈はしませんでしたが、最後まで見ると、悪徳でもうお腹いっぱいって感じになりました。役者はみな素晴らしく、特に主役の綾野剛、この変なキャラを魅力たっぷりに表現してて、本当にお腹いっぱいになりました。 [インターネット(邦画)] 7点(2017-05-18 17:00:36)(良:1票) |
5. ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版
《ネタバレ》 これを見て、よーやく放送禁止の楽しみ方が少しわかった気がします。画面の端々に現れる意味深な文字や人物描写や小物。いわばこれは、フェイクドキュメンタリー風、間違い探しゲームみたいな感じがしました。テレビ版はもっと巧妙に隠されているんでしょうが、これは割と、僕でもわかった箇所がいくつかあり、途中からは、ドラマそっちのけで、画面の端とかばっか観てしまいました。だからリアリティーとかはまったく関係なしです。だいたい、おかーさん、みんなを見すぎですし、文字遊びもやりすぎです。不自然だらけです。でも、それが放送禁止なんですね、きっと。表面の物語だけを追っかけていたら、大家族に新しいお父さんが奮闘して受け入れられるだけの話です。だけどもだけど、間違い探しに集中していたら、裏の家族像が見えてくるってギミックです。怖くはないです。だってゲームだから。でも役者達はがんばっているので、普通にジーンときたりはしました。演技も、自然とお芝居の中間くらいな感じで、フェイクなドキュメンタリー感覚も一応楽しむこともできました。 [DVD(邦画)] 7点(2016-01-29 03:36:28)(良:1票) |
6. NY心霊捜査官
《ネタバレ》 オカルト映画としてはそれなりに退屈しのぎになりました。特に前半、主役の刑事が捜査した不気味な事件の謎が解かれていくあたりは、警察ものとして楽しめ、後半はエクソシストものとして楽しめました。悪魔払いのシーンは結構迫力があり、首がグニュっと曲がったり、頭に傷がキリキリはいったりで、趣向をこらしてくれます。えぐいシーンとしては、地下室で死体を発見するくだりかな。死体の目がギロっと動いて、虫がバババって出てきて、その後、お腹がモゾモゾ動いて、腹を破って虫がでてくるあたり、キモイです。空から死体が降ってくるくだりの死体もキモかったなー。事件の謎が解けてからはお馴染みのエクソシスト映画なので、ストーリー的には特に新鮮ではないですが、悪くはなかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2015-11-03 21:36:40) |
7. 20世紀少年
ようやく観てきました。原作を知ってるので、期待半分、不安半分、漫画原作はたいがい駄目になってる場合があるのでストーリー知ってるのに、なぜ同じ内容の映画をわざわざ観にいくのか、疑問半分、ここの評価を観ていたので、さらに不安半分って感じで観てきました。最後までそれなりに観れましたが、これ、この監督だからこそ、ここまで出来たが、本当にそうか?違う監督がやったなら、もっとおもしろく出来たんじゃないだろーか?ほんとにこれが今の邦画界ではせーいっぱいだったんだろうか?色々疑問わきました。特にともだちコンサートの長さとか、いらないシーンの多さが目立つし、そのせいで深く描けてたとこも表現できてないよーな気もするし、黒木瞳などのせつないシーンの安っぽさも、何年前のメロドラマやねんって感じだし、特に監督の思い入れのないシーンでの音楽の安っぽさもあからさまだし、てゆーか、正直、原作好きなのに、それ自体ががちょっとつまんなくおもえてしまった。まー、原作知らない、一緒に観た連れは、そこそこ楽しめて先が気になってるみたいでしたけど。この先の話を知ってる身としましては、この先が、もっとも映画化でおもしろくするのに難しいんじゃないか?って思えてしまうのです。まー、全部見なきゃなんとも言えませんが、ここまでは一応、そんなにってことで。 [映画館(邦画)] 3点(2008-10-04 02:41:22) |
8. 28週後...
ここでの評価もおおむね評判が良さそうなので期待して観ましたが、のっけからガツンときました。愛する人を見放す人の弱さにガツン。あーゆう時のお父さんの心情を想像すると怖すぎる。絶望と恐怖と見捨てる後悔と自己防衛本能のうずまく状況だ。のっけからこんなヘビーな人間像を見せられるのかよ~。しかも大量の感染者に草原で追っかけられる恐怖感、それにともなう明るめだがどこかせつない音楽、もう俺の心はドキドキ感とせつなさでカオス状態。これで映画のめりこみ度がかなり跳ね上がった。こーなると観にくい映像とかリアルじゃない設定とかでーでもよくなる。後は終わりまで一気に集中。なにもかもが早すぎるので周りの景色をゆっくり眺める余裕はいっさいなかった。単純でごめん。同じ観にくい映画AVP2は全然のれなかったのにね~。やっぱゾンビ映画的なものが好きなんもあるんかな~。あまりにも絶望的なので精神を安定させるために登場人物に多少腹は立ったが、とにかく俺は雰囲気で絶望感を最後まで堪能できました。あと、おねーちゃんがかわいい。 [DVD(字幕)] 10点(2008-09-06 04:12:06)(良:2票) |
9. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 旧作はおもしろかった。オスギがこれ思いっきり酷評してたので、全然期待せずに観たけど、ごめん、こんな沈没しそうな評価の中言っちゃうけど、これもすんげーよかった。確かに物語はベタだし臭いし、つっこっみまくれるんやけどね。駄目な所は、色んな所でさんざんゆわれてるから、パスして、で、俺は、ベタなドラマも臭いドラマも嫌いじゃないんで問題なしでした。それに突っ込みどころも、あの妖星ゴラスを克服した俺には、なんの問題もございません。もともと、旧作も突っ込める、てゆーか、日本沈没とゆう本題自身が、おいおい、やからね。でも、それよりも、この映画には、ナショナリズムな匂いがプンプン、日本を守るために命をすてる覚悟、こりゃ、燃えますがな~。日本で生きてる我々にしては。しかも、愛し合う二人の一人は、海底で日本を救い、もう一人は、高い場所から人々を救助する、この高低差に離れた惹かれあう二人の思いの真ん中に自分達の住む日本があって救いたいものがある、これは俺の心のど真ん中にビビってきたわ。己の国を守るための覚悟、それは大きなものじゃなく、ほんと身近な人たちが主体、その人たちを救いたい気持ちが、しいては国を守ること、そしてやがて覚悟になる。そんな事をこの映画から感じました。今の政治家、官僚は見たらえーんちゃう。ほんで、そーや自分のことより国のためにがんばろー!って・・ならんか。ならんやろーなー。アメリカは日本を見捨てたって台詞も、よかったな~。いざとなれば、そりゃ見捨てられるわって、北の核の事考えてハッとしましたわ。そして、やはり平成の世では日本は沈没させてはならないのであります。日本がんばれ!・・てならんか。ならんやろーなー。やっぱ。あと、脇役ながら、あの無理に明るくふるまい放浪する人達も絶望感が漂ってて、いいスパイスになってました。 [DVD(字幕)] 10点(2007-03-06 23:05:56)(笑:2票) (良:2票) |
10. 2001人の狂宴
前作「2000人の狂人」はそのチープさが逆にいかがわしく、素人くさい役者の演技が逆に不気味さをかもしだし、そしてそれがヘンテコに陽気さのパワーをひきだし、それがむしろ怖くておもしろかった。今回はそれのリメイク。ストーリーはだいたい同じやけど、登場人物や殺され方が違うねん、それに最近作られたので、映像、スプラッター場面、役者の演技など全体的に前より洗練されてる。てゆーか洗練されすぎて、クオリティーは「2000人~」に比べ物ならないくらいによくなってるが、あの映画のおもしろさは、そのチープさだと思う俺には、今回はやっぱ微妙だった。まー、オチを知ってるってのもあるけど。役者の演技もよくなってるぶん、変に陽気な人たちをそつなく演じてるぶん、「2000人~」にあった素人くささからくる不気味な陽気さのテイストが薄まった、なんか普通のホラーになってしまった感じかな~。ロバート・イングランド演じる市長はのりまくりでがんばってるんやけどね~。殺し方もなんか陽気さがたらんとゆーか、「2000人~」よりコンジマリな感じ。ラストはそれなりの盛り上がりをみせて、ホラー映画としては別にまったく退屈ってわけじゃないんだけど。まあ「2000人~」を見てない人で、古い映画はあんまり観たくない方には、それなりにおもろいかもしれんけど。俺はやっぱこれを観るなら先に「2000人の狂人」を観る事をおススメしちゃうわ。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-19 20:22:04)(良:1票) |
11. 2001年宇宙の旅
初めて観たときは、正直、意味不明やってん。何がおもろいのかさっぱりやってん。これから観る人は覚悟しーや。映像は確かに、どこかしらリアルやけど、まず、ストーリーがわかりにくいし、後半なんて何が起こったんか全然わからんで。それにチンタラしてるで。淡々としてるで。眠くなるで。緊迫したアクションとかないで。登場人物も誰一人キャラたってないで。音楽でいうなら、あんまりなじみのないクラシック聞いてるみたいなもんやで。それでも、ここの評価は7以上。しかも、この映画大好きな人がいるねん。なんでやろ?って思うやん。それを理解したいって思うやん。んで、最近、何気にすっごい観たい気分になったので観てみたら、しびれてもーたわ。なんか、ゾクゾクしてもーた。意味がわかりにくいとこが不思議とおもろい。モノリスの正体が不明なところが、神秘的でおもろい。淡々としてるところが、余計に酔える。壮大感が映画から出てる。これは、ロックとかが好きでクラシック聞くのがダルくて、すぐ眠くなったりして、落ち着いて聞いてられへんかったのに、あるとき、ふと、クラシックを聴いて、これえーなーってなぜかゾクゾク感じて、ずっと最後まで落ちついてクラシックのメロディーに酔えてしまって、最後には理解不能で感動してしまってる感覚に似てる。だけど、おもろないって人は結構いると思う。映画を撮った背景や哲学とか色々考えだすと受け入れらない人もいると思う。 俺の友達や彼女には、これ、おもろいで、って絶対ススメへんわ。 [DVD(字幕)] 10点(2006-11-13 14:38:40)(良:3票) |
12. 日本の黒い夏 冤罪
松本サリン事件をもっとこうエグく深く緊迫感とかあおって描いて欲しい人には肩透かしやと思う。そして、あの事件をまのあたりに知ってる人たちには、物足りない出来やと思う。あくまで真面目に、変に娯楽的に作ってない。中学生の社会の授業で「冤罪とマスメディアのあり方」って題材でそのまま放映してもおかしくない作りやねん。ただ、この事件は誰かが映画化して残すべきモノかもしれないし、この先、あの事件をまったく知らない子供達が、それこそ学生時代にマスメディアや冤罪や松本サリン事件の概要を知ろうとした時、そのキッカケとして、非常に感情移入しやすく優しい作りにはなってる。それなら、それでサリンがまかれる描写は余計かもしれん。サリンが散布される描写はやっぱ怖いもんがあったから。俺は正直、あの事件の裏側をもう一度垣間見れて、さらに第一通報者が加害者にされる怖さみたいなのを考えさせられ、退屈ではなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-07 01:53:35) |
13. 人間人形 デッドドヲル
なんか、3737様(ども)の評価につられて観てしまいましたが、つられて正解でした。内容は目新しい感じがしませんでした。呪われたダッチワイフのお話です。ただ演出が何気にかっこいーです。特に登場人物が新しく登場するときの音楽、こーゆうの好きです。端折れる部分を解りやすく、テンポよく見せる部分もいい味でてます。そしてオチ。なんか、洒落たホラーの小話を一つって感じが気にいりました。怖くはないですが、不思議な雰囲気でドンドン物語にのめりこめました。もうちょっとヒネリが効いていたら、かなりおもしろい作品になってたと思いますが、こーゆうホラーもたまにはよいかも。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-04 17:44:44)(良:1票) |
14. 日本誕生
特撮は今の目から観ても、十分いけてる。舞台セットとかも。かなりこってる。昔の映画やのにチャチさを感じひん。特に最後の天変地異はだいぶすごい。合成の所はやっぱ合成なんやけど、人が合成じゃない地割れにちゃんと飲まれたりしてるし、溶岩はほんまの溶岩っぽいし。今の邦画にこれは撮れんのちゃうかな?今の邦画ってチャチくなってるやん。昔に比べて。お話の方は日本の神話をわかりやすく知りたい、でも本読むの面倒くさいって人にはうってつけの映画。有名なエピソードはちゃんと描かれてるんで、俺もそれで観たし。神話のお勉強の教材みたいな映画やわ。ただ、あんまりオモロない。迫力の映像を見せてくれるのに、なぜか退屈。日本の神話自体がオモロないんか、それとも監督があかんのか、俺がもともと疲れてたのか、3時間、眠くはならんかったけど、すっごいダレてもーた。神話のお勉強できたからえーけど。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-06 09:36:12) |
15. 2000人の狂人
DVDのパッケージがすんごくカルトな臭いをただよわせているので観るのやめよーかなって思ってんけど、気づいたら観てた。んでドキドキしてもーた。軽快なカントリーミュージックが鳴り響く中、変なノリで騒ぐ人々は変に怖い。しょーじき2000人もおれへんねんけど、少数のおかしな奴らのノリが2000人級のパワーを発揮しててなんか怖い。でも映画自体は、もっと気が狂った感じなのかと思てんけど、わりとまともやねん。殺す理由とか、最後のオチとか。映像は昔の映画やけど結構エグイ。チープやけどノリでエグイ。なんやろな、異様なノリがチープさを逆に怖いものにしてもーてるんやろな。それに昔のアメリカの田舎臭い匂いが画面から漂ってきて、殺される側に思いっきり感情移入してもーたわ。だから最後の最後までドキドキしてもーた。チープなB級カルトホラーにトリップ、略してチープトリップしたい人にはオススメかも。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-10 16:59:42) |
16. 忍者と悪女
魔法協会の会長の悪い魔法使いジジイ(ボリス・カーロフ)と隠居生活してる魔法使いパパ(ビンセント・プライス)の魔法対決を描いたロジャーコーマンのポー・シリーズ映画。全体の雰囲気はバカバカしいコメディー。しかしセットとかは相変わらずゴシック感がジトーッと漂ってるんでゴシックコメディーと名づけてみよかな。コメディーゆーても全然笑えんけどな。途中までの展開はちょっとダレ気味なところもあるんやけど最後の魔法対決はそれなりにバカバカしさ全開で楽しかってん。どちらも椅子に座ったまま繰り出す魔法の数々。お互い座ったままってのがなんか紳士的な感じで俺には新鮮。でも光線とか飛んだりするの。パッと大砲でて、ドーンッて撃ったりするの。ショボイっていえばショボイんやけどこんな魔法対決好きかも。ちなみに忍者なんてちっともでてこない。一応悪女はでてくる。でもこの題名のセンスもちょっと好きかも。若いジャック・ニコルソンも観れるのでその辺はお得かも。 5点(2005-01-25 02:25:07) |
17. 肉の蝋人形 (1933)
リメイクとこれなら断然こっちをオススメ。なぜならリメイクよりセットが豪華、キャラがたってる(特に主役)、登場人物も多彩、古い分ちょっとはオドロオドロしさがある。でも妙に明るい雰囲気なんは、元々そーゆうのを目指した映画やからかな。なんか題名から想像するよーな猟奇的な臭いはそんなにないねんけど(リメイクもそうやけど)。特にこっちは主役が変に明るいし(でもそこがいーのもある)。健全なサスペンス。話はリメイクとほぼ一緒ながら、多少こちらの方が複雑。新しい方を先に観てしまい続けて見たんで、ちょっとあきてしまって評価低め。ごめん。 3点(2005-01-20 17:15:43) |
18. 肉の蝋人形 (1953)
これ三回も映画にされてたんやね。とゆーことで観たのは真ん中のこれ。3Dを意識した作りがチラホラ。まー、それよりも本編の方の内容はストーレト。なんのひねりもなく予想通りの結末に向かってまっしぐら。しかも視点があんまし固定されてないので、誰にも感情移入できないし、ホラー慣れしてるんで、あのメイクも全然怖くもなくて、雰囲気もタイトルのような不気味さはほとんど感じひんかったな~。もっとこう、オドロオドロしてるのを期待してた。なんか健全。それに申し訳ないけど途中ウトウトしかけました。ごめんなさい。 0点(2005-01-18 10:58:52) |
19. 21グラム
愛する人を突然理不尽に失うとほんと息がでけへんし、その後に襲ってくる虚無感や喪失感は、そうとうなもん。どんな力をもってしてもすぐには癒されへん。体験した人ならわかるんちゃう。精神や考え方の問題じゃなくほんとうに肉体的な苦痛。そんなこんなで、この映画にのめりこんでもーた。でも勘違いしててん。俺はてっきり心臓もらったベンに夫の何かが宿り、それによって絶望に囚われた奥さんを救いだす悲しいファンタジーなんやとばっかり思ってた。違うんやろか?レビュー読んでたら違うみたい。ごめん。でもあの時間軸バラバラの演出は俺にはよかった。普通にやってたら俺みたいな淡々とした映画苦手な人はたぶん退屈。淡々としたテンポを短いエピソードをバラバラにして見せる演出でなぜかテンポよく見せられたって感じ。全体像もわりとすぐに理解できるんで「あ、これは、あの場面か~」とか、「次はどんな場面がくるんやろー」って映画に集中できたし。しかもその短いエピソードに緊張感があるんで見入ってしまう。小演劇では結構時間軸を変えるって趣向よくあるんで、そーゆうのに慣れてるからかな。それでも人生は続くって台詞をこの映画の中では誰もが口にする。まるでその言葉に救いを求めるよーに。そんな事は誰もがわかってる。でも言ってしまうんよね。でも人生にも終わりはいつかくるんやから、そう考えるとほんと幻想的な言葉かもしれん。クリスティナは私は続かないって否定してたしね。死んだら21グラム軽くなるってのもどっか幻想的。そして再生するには衝撃的な出来事が必要かも。 10点(2004-12-06 13:20:31)(良:2票) |
20. 日本沈没(1973)
最近、初めて観てんけど、正直すごかったです。おもろいを通り越して、ちょっと怖かった。これは多分、俺が日本人やからやと思うねん。それと阪神大震災を体験したのもあると思う。特に中盤の地震のシーンは結構本格的な作りで、なんか、あの時の感覚を思い出してしまったよ。だいたいあんな感じやったし。火が猛威を振るう二次災害の様子も描かれていたりして、合成とかの部分もなんとなくわかるけど、俺、前になんかの山の噴火のニュースみたとき、これ合成?って思えたから、実際、災害が起こったときの映像って意外と合成っぽい。ただ、この映画は、特撮よりもドラマの部分が、俺にはすごかった。役者の演技に惹きつけられたってのもあるけど、その構成がスペクタル映画なんやけど、わりと少人数の人間ドラマ的な視点で描かれていて、なのにちっともコジンマリとしてない感じがしてん。日本がわずかな期間で沈没していくという、この荒唐無稽なテーマをわりと真面目にシュミレートし、大勢の人を使ってマクロ的に見せるのではなく、ポイント、ポイントをおさえた人間ドラマで見せる。そして間に挟む災害特撮シーン。さらに本物の学者を登場させて、地震の仕組みをわかりやすく講義するシーンもあったりして(ここのシーンは本当に観てる人は講義をうけた感じになる)、最後まで引き込まれてしまいましたよ。映画全体の構成が俺にとってはよくできてるので今観たら、模型なところもあるちゃちな特撮シーンですら、変にリアルにみえてもーた。なんかね、世の中色々あると思うんよ、国的にも個人的にも。でもね、この立つ大地があるかぎりは、なんとかなると思うねん。住んで歩いて色々できる国という土壌があるかぎりは。その住む大地が無くなってしまうってことの恐ろしさを見せてくれた、この映画を観て、ふとそんなこと思ってもーたよ。後、日本人が世界各地に受け入れてもらうねんけど、そーなったら、俺やったらやっぱりオーストラリア移住組みに組み込まれたいかな。今だからこそ多くの人(特に政治家や官僚)に観て欲しい日本の数少ない災害映画の傑作の一つ(そう思うのは俺だけかも)。オススメ。 10点(2004-10-15 09:41:35)(良:4票) |