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自己紹介 映像好き、音楽好きでしたが、ここ数年は生活の変化もあり、これらの息吹に触れる機会が極端に減ってしまいました。しかしこのページを知り、かつてコンサートや映画館に出入りしていた自分を改めて発見したような、少し若返ったような気分になりました。再び映画や音楽と戯れてみるのもいいかなあ。

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1.  日本沈没(2006)
 大災害が日本を襲い、多くの人が巻き込まれていく。大雪山、阿蘇山の噴火、大地震の襲来、日本は引き裂かれ、沈没していく。その天変地異の様-崩壊する建物や人間に牙をむく自然の恐怖が映像の中に見事に描かれている。それなのに、ああそれなのに、この緊張感の無さは一体何だ~!!というやるせなさが、鑑賞中津波のように何度も襲ってきた。そこで憤ってもしょうがないので、原因を考えてみたい。まず、監督が描きたいと思うモチーフに対しての踏み込みの甘さである。災害で多くの命が失われているというのに、函館の観光客、避難地で酒盛りをする人たちの描写、お約束とはいえ取って付けたような主人公とヒロインのシーン、そして掘削船や自衛隊のメカ登場や活躍など。一体、樋口監督は何をメインテーマに据え、観客に訴えたいのか?エンターテイメント作品とはいえそこがはっきりしないので、見ていてスッキリしない。恐らくこれは、主軸となるべきキャラクターを乱立させすぎてしまったためだろう。これに比べ前回鑑賞した73年版は、CG映像ではなく特撮主体のため、映像は稚拙であったかも知れないが、人間関係や緊張感、逃げようのない運命に対して人はどう対峙するか、国土が無くなっても日本人としていられるのか、といった哲学観のようなものが良く現れており(今回の作品にも同様の思想-多分小松左京氏の-がわずかに登場するが、インパクトは弱い)、筋が通っていたと感じた。  1973年から2006年の33年間に沈没したのは日本列島ではなく、壮大なテーマを前にして監督や製作者が抱いた思考と、表現力ではないかと感じた135分である。石坂浩二や大地真央など、ベテラン俳優の良い演技がせめてもの救いであった。
[DVD(邦画)] 2点(2007-02-19 23:10:09)(良:1票)
2.  ニュー・シネマ・パラダイス
人は逝く。若き日の思い出の場所すら既に無く、初恋の人も記憶とフィルムの片隅にしか残らない。時代とは変わりゆくものである。しかし、時代が変わっても決して変わることの無いものがある。有名な最後のシーンで、主人公トトは過去を吹っ切れたのではないだろうか。これぞ映画の中の映画。
9点(2004-02-21 11:37:09)
3.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
世の中には、知らない方が良いこともある。世の中には、勿体なくとも伐らねばならぬものがある。10年前に劇場版を観て涙腺を緩ませた思い出が蘇り、再び本作品を観たくなったとき、CDショップで「完全オリジナル版」の文字も眩しいDVDのパッケージを発見し、購入。あの甘酸っぱい感動よ、もう一度!との想いに駆られ鑑賞した後に感じた印象は上記の如し。
[DVD(字幕)] 5点(2004-02-10 01:20:51)(良:1票)
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