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プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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1.  人間失格 《ネタバレ》 
原作は未読。太宰治作品は1冊も読んだことはありませんが、ちょっとこれから読んでみますわ。というくらい結構楽しめた。観る前は全く期待していなかったのだが、いやいやこれは結構良かった。まず出演陣。葉蔵を演じる生田斗真のくっきりと整った目鼻立ち、かつ主張し過ぎない佇まい、存在感。演技力どうこうよりもパッと見の姿が良い。体育着姿はさすがに笑ってしまったが。 そして生田斗真を取り囲む演技達者の俳優たち。葉蔵本人よりも周囲の人々によって葉蔵という人物を浮かび上がらせていく。特に伊勢谷と石原さとみ。伊勢谷の悪友らしい甘味と苦み、格好良さといやらしさ、葉蔵を振り回しているようで実際は振り回されてる堀木の立ち位置。 短い出番ながらも純真さ、ふとした瞬間の虚無的な表情を見せてくれる石原さとみ。正直なめてました。ごめんなさい。 また葉蔵のみならず、映画そのものも寡黙で語りすぎない姿勢が非常に好感を持てる。 中原中也絡みのエピソードはあまり必要性を感じなかったが、トンネルのシーンなど、映像的に印象深いものが多かったのも確かなので、これはこれでアリか。 死ぬことすら叶わないこの世は葉蔵にとって地獄のようだったのかもしれない。しかしラストに映し出される写真は葉蔵が辿ってきた地獄、この世を肯定し、かすかな希望を見いだしているかのようだった。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-19 00:15:54)
2.  20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗 《ネタバレ》 
ようやく終わった。映画の出来がどうだったとか言うよりまず激しい徒労感を覚えました。相変わらず堤幸彦の演出はどうしようもなく最低で、前2作に続いてとても見られたもんじゃありません。どうしたらここまで酷くできるのだろうか。音楽のかけかたは安っぽく、役者の演技は全員テレビサイズで、宮迫とか石橋蓮司とか小池栄子とかギャグにしか見えなくてもうホントに可哀想。この映画に出てる俳優さんは好きな人ばっかりなんですがね。劇中でもかなり酷かったのが巨大ロボットのシーン。CGの出来なんて気にしないからさ、ジープで突っ込んだら爆薬積んでたわけでもないのに爆発するとか、それであの巨大なロボットが倒れちゃうとか勘弁してくれ。あと倒れる時に少年時代の映像や、佐々木蔵之介が倒れるのを重ねるのもメチャクチャかっこ悪いのでやめて下さい(しかも超スローモーションでしつこく)。特に蔵之介の倒れ方なんてスクワットしてるみたいで笑っちゃうよ。この映画で使われてるスローモーションは全部無意味でダサイ。 原作と違う(と制作者たちが言っている)展開も、物語に新たな解釈も加えず、原作そのままじゃイケナイ、でもあんまり変えても結末が思いつかないから結末までの道のりをちょっと変えてみました、という程度。蔵之介の顔が現れた瞬間の劇場の空気はなかなか面白かったが(あれ~?というおかしな空気)。ケンヂの描き方もやたらヒロイックで安い。「“ともだち”は死んだ!もう人類は滅亡しない!」って「“ともだち”は俺が生み出した」なんて言ってた人間の言葉じゃないだろ。“2人のともだち”も堤のインタビューによると「あれは、僕の適当な思いつきで、画面上にマスクかぶった人が2人いたらかわいくない?って思って撮ったら、キラーカットになってしまった(笑)」・・・冗談のつもりなのかもしれないが、舐めてるとしか思えない。こんな舐めきったやる気の無い人間が撮ったら、まぁこんな出来になるわな。許せませんな堤幸彦。しばらく映画作りは自粛して下さい。他にも色々ありますがとても書ききれません。大変な映画です、ホント疲れました。
[映画館(字幕)] 1点(2009-08-29 21:30:13)(良:3票)
3.  20世紀少年 -第2章- 最後の希望 《ネタバレ》 
苦痛以外の何ものでもない140分。原作は1章を観たあと全巻読破しました。後半はモヤモヤ感が残る展開でしたが、今作は何十倍も酷い。 まず異様なまでに間延びしている割に、誰が何のために何処で何をどうしたいのかさっぱり分からない。誰かを中心に物語を進めるわけでもなく、皆まんべんなく存在感が薄い。監督ももはや物語を語る気はないのだろう。中途半端に原作のまねっこをさせた俳優で中途半端に原作に似た画を撮っているだけ。小泉響子役の木南晴夏はなかなかいいと思うが、それ以外の俳優は軒並み酷くて目も当てられない。中には他作品で素晴らしい演技を披露している人もいるので、この責任はやはり監督にあると思う。演出力はもちろん、そもそも演出する気すらないようなので、この支離滅裂な物語の中でもこれはいい!と思えるようなシーンが一つもない。その為どのようなスタンスで観てもちっとも面白くない。 あと一作・・・一応観ます。どうか面白いシーンを一つでも作って下さい。
[映画館(邦画)] 2点(2009-02-08 18:04:29)(良:1票)
4.  20世紀少年 《ネタバレ》 
原作未読での観賞でした。原作の評判も高く、キャストも唐沢寿明や佐々木蔵之介など好きな役者ばかりなのに、監督が堤幸彦ってどういう事でしょうか。彼を選んだ理由が全く理解できません。 作品全体が安っぽい出来で奥行きが感じられず、素人のような稚拙な演出ばかり。堤監督がテレビで「完コピを目指した」と連呼していたので、え?それって・・・と既に嫌な予感はしていたのですが、見事に当たってしまいました。 堤監督よ、これではただの手抜きだ。絵面だけ同じようにしたって何の意味もないから。仮にも名前だけは売れてる監督がそんな馬鹿な真似をするな。 それにしても三部作総制作費60億円は何処へ?キャストと宣伝費?邦画ではハリウッド並みの映像は難しいけれど、工夫すればそれなりの見せ方が出来るはず。今作には演出の工夫は見られず、工夫しようという意気込みすら微塵も感じられませんでした。 やる気が無いのか技術が無いのか、どっちなんでしょう?この調子でいけば第2章、第3章は崩壊の一路を辿りますよ。 原作を読むきっかけにはなったし、観てしまったからには一応最後まで観ます。だからちゃんと作って下さい。お願いします。
[映画館(邦画)] 3点(2008-10-04 17:13:01)
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