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1.  2010年
2001年は傑作だけど、良くも悪くも物凄く尖がった映画だった。2010年は前作のテイストを踏襲しているものの、内容は全く尖がってない。とても大衆的なSFエンターテイメントに切り替わっている。ロイシャイダーとかボブバラバンとか出てくるから、初期のスピルバーグ映画でも見てるような気分になる。インパクトには欠けるけど、安心して見られる映画だった。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-12-04 09:21:31)
2.  人間失格 太宰治と3人の女たち
タイトルに「3人の女たち」と付けただけあって、ヒロインたちは三者三様の凄まじい存在感を放っている。それから監督の映像美に対する拘りも凄い。この作品は女優と監督、4人の女の映画だと言っても過言じゃないと思う。でもちょっと待ってほしい。これは太宰の映画である。太宰の魅力は、遊び人でダメ人間なのに、インテリで繊細なところ、生意気なのに気が弱くて自虐的なところ、そんな人の持つ振れ幅を小説の中に惜しげもなく披瀝して、読者に親近感や、自分自身を見たような錯覚を与える、そんなところじゃないかと思う。確かに斜陽や人間失格を書いた頃の、太宰の生活はこんな感じなんだろうなとは思う。でも、太宰文学の持つ魅力が、あまり映画に反映されてない気がする。そういう意味では、映画のテーマが太宰から少しずれている気がするのだが。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-07 19:50:02)
3.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
劇場版を見ないでいきなり完全版を見てしまったんですが、どうも作品世界に入れなかった。長いし淡々としてるし、とにかくあのシチリアの人々のあけっぴろげで粗野で人間味溢れる暖かい感じが…どうも気に入らない(笑)この映画で感動できないということはオレってヒネた感性の持ち主なのかなと心配になってきて、そっちの意味で泣きそうでしたよ。いや、これはきっと完全版の出来がイマイチなのが悪いわけで感性の問題ではない、劇場版を先に見ていればきっとオレだって感動してたはずだ。…ということにしといて下さい。
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-16 02:12:33)
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