1. 二重生活(2015)
《ネタバレ》 哲学の修士論文のための尾行、ということですが、その理由に無理があるというか、「女の子が他人を尾行するというストーリー設定」のための強引なこじつけみたいで、そのせいで自分の目には「この子、何やってんの?」としか映りませんでした。 なんか「自分の存在意義を見出せない人が、尾行によって他人の人生や秘密に触れることで空っぽの心を満たしていく・・・」みたいなことを言ってたようですが、音声が小さ過ぎてセリフが聞き取りにくく、ストーリーの肝になる部分がよくわからなかったので、たぶん誤解や間違った解釈も多いと思います。 ラストの、交差点で指輪をした人、あれは教授なのでしょうか? だとしたら、自殺を連想させるシーンは何の意味があったんでしょうか? どうやら鑑賞時の気分と映画の内容がかみ合わなかったようで、最後まで気持ちが入っていかず、「教授が学生にこんなことやらせてるとわかったら、教授も学校もただじゃ済まないだろうなぁ・・・」とか、余計なことばかり気になっているうちに終わってしまいました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-20 19:26:46) |
2. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 午前十時の映画祭で観ました。初めて観たのはレンタルビデオで、その時も感動しましたが、映画館で観るとやはり感動の質が違いますね! 子供時代の屈託のない笑顔とは対照的に、大人になって社会的に成功したように見えるトトに笑顔はありませんでしたね。それが、ラストのフィルムで子供の頃の思い出、そしてアルフレードと過ごした時間が一気によみがえり、その気持ちが見る側に痛いほど伝わってきて、人目を憚らず涙をボロボロと流してしまいました。ただ「懐かしい」という感情だけでなく、いつからか笑顔がなくなった彼にとってあのフィルムは、子供時代の笑顔の時間を凝縮したタイムカプセルのようなものだったんですね。 こういう映画、面白かったからといって、何度も何度も観ようとは思いません。見飽きてしまって、感動度がだんだん下がっていくのがもったいないので・・・。10年に一度くらい、またあの感動を味わえればと思います。 [映画館(字幕)] 10点(2015-05-11 00:31:58) |
3. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 まったく前知識なく見たため、なんだかよくわからないまま話が進んでいきましたが、でも退屈することなく、気がつけば「えっ、もう終わり?」と、時間を忘れてしまうほど楽しめました! さて、内容について自分が感じたことは、例の黒い板のようなもの、あれは宇宙力の象徴のひとつで、人類の科学力など、宇宙的スケールからすると微粒子にも満たない程度のもの、お釈迦様の手のひらの孫悟空みたいな・・・ということでしょうか。最後の赤ちゃんは、地球の人類もいつか滅び、でも宇宙の力はまた別のカタチで新しい生命を生み出す・・・ということですかねぇ? また、コンピューターのハルとのやりとりは、将来ますます加速するであろう科学偏重社会に対する皮肉、ということだと思いました。 宇宙の神秘は、人間の思考で解明できるほど単純なものではなく、現代風の解釈を加えるなら、人間が戦争やら核兵器やらでいろいろやらかして人類が滅んだとしても、宇宙規模でみれば、人類の歴史など所詮は瞬き程度のもの云々・・・。この映画は、人類の思考では到底理解不能なスケール感を、少しでも表現しようとしているのかな?そんな風に感じました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-26 19:11:37) |
4. 二代目はクリスチャン
くだらない日本映画、という印象がずっと残っていて、見るつもりなどなかったのですが、諸事情でひさしぶりに見たら、やっぱり面白くなかったです。ひとつだけ、見て良かったと思ったのは、志穂美悦子って意外とかわいかったこと。当時はまったくタイプじゃなかったのに・・・。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-06-15 22:18:44) |
5. 二十四の瞳(1954)
《ネタバレ》 初めて観たのは小学生の頃で、「感動して泣く」ということが自分的に恥ずかしいと感じる年頃だったにも関わらず、号泣でした。数年後にももう一度観ましたが、初めて観た時の感動をそのまま持っていたいので、もうそれ以来観ていません。この作品を子供の頃に観たのは運が良かったと思います。もしいま初めて観たとしたら、しょーもない映画論や大人的な理屈を持ち出したり、素直に感動する心がなくなっていて、10点はつけられなかったかもしれません。 [地上波(邦画)] 10点(2013-10-28 21:15:34)(良:1票) |
6. 人魚伝説
《ネタバレ》 日本映画が一番ダメだった時代、その象徴のような映画でしたね。でも後半の大殺戮は、ヘタなコメディよりよほど笑えます。この頃の映画を見ると、日本の映画レベルも上がったなあと思えますねぇ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-03-17 11:17:33) |
7. ニューヨーク東8番街の奇跡
《ネタバレ》 つまらないわけではないけど、それほど大した感動もありませんでした。可もなく不可もなくといったところです。ただひとつ良かったと思ったのは、子供を出さなかったこと。こういう内容の作品って、最初にのび太のような子供がUFOが発見、でも大人に相手にされず、その後「ほーら、やっぱりいたでしょ」と、子供のドヤ顔と大人の驚く顔・・・。それがなくてよかったです。この映画では、その子供の役割を、あの半分ボケたばあさんが担ってたんでしょうか。子供UFOはかわいかったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-21 19:46:24) |
8. 人間の証明
子供の頃、初めてテレビで観た時は「すごく面白い!」と感じましたが、さすがにいま見ると、キビシイですね。松田優作、当時はこんな演技しかできなかったのか、監督がこういう演技を求めたのか・・・。岩城滉一、「声が悪い」という理由で、声優が吹き替えをつとめたそうですが、これがヒドい。これはあまりにも岩城滉一がかわいそうです。 もう2度と観ることはないと思いますが、昔の「面白かった」という思い出と、原作はかなりいい作品ということで、甘めの6点です。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-07-02 20:29:09)(良:2票) |