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プロフィール
コメント数 497
性別 女性
ホームページ http://kuroneco.livedoor.biz/
年齢 59歳

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1.  眠狂四郎 魔性剣
シリーズ第6作。いつもひと言多い狂四郎のせいで自殺に追いやられた夜鷹。彼女に縁のある大工の孫鶴松を狂四郎が預かるんだけど、この鶴松は実はとある大名の妾腹の子で、この藩の世継ぎ争いに巻き込まれる話。更に狂四郎を兄の仇と狙うおりん(嵯峨三智子)も絡んで例によって色仕掛けで襲われたり、剣客に円月殺法を披露したりって話です。チャンバラシーンがわりと多く見られるのはグーだけど、今回の狂四郎はアホ。考えが浅過ぎる。それに自殺した女が持ってた能面を腰にぶら下げちゃってさ、会う人ごとに「オレのせいで彼女は・・」とか愚痴るなんざぁ男らしくなーい!エロシーンもソフトだしぃ・・って、それはいいんだって。見たくないんだって。そこんとこは本格時代劇っぽくていいんだが。どーもピンとこない作品でしたよ。
4点(2004-08-31 14:56:56)(笑:1票)
2.  眠狂四郎 炎情剣
シリーズ第5作。海賊を滅ぼした藤堂藩の江戸家老と、その海賊から没収したお宝を幕府に献上する仕事に携わっていた商人「鳴海屋」の悪巧みに狂四郎が巻き込まれる話し。監督は三隅研次なので映像がスタイリッシュ。狂四郎もガチガチにハードボイルドだし、虚無感垂れ流しで素敵なのよ!チャンバラシーンもいい感じに配置されていて満足です。鳴海屋を演じる西村晃のヌルっとした小悪党ぶりがまたいいんだよな~。相手役には中村玉緒が登場。色と欲の固まりみたいな女を熱演しているんだけど、終始ギンギンに目に力入れてるのがチト疲れますね。なんとなくロミー・シュナイダーを思い出したりして。ラストがまた渋いんだなぁ。ヒドイっちゃヒドイんだけど。なんせこの作品の惹句は「犯すもよし。殺すもよし。」だからねぇ、オイオイどこからもクレームつかなかったか?って感じです。
8点(2004-08-06 16:33:46)
3.  眠狂四郎 人肌蜘蛛
シリーズ第11作。突っ込みどころ満載の本シリーズだが、中でもこれが一番突っ込み甲斐がありそのアホらしさがかえって清々しい作品。【鱗歌】様ご指摘通りまさにマカロニ時代劇!(渋いです、鱗歌様。何故あえてこの作品を(笑))エンニオ・モリコーネをBGMに早撃ちガンマンVS円月殺法でもなんら違和感の無い風景。緑摩子のイカレぶりがまたハマるのなんのって、すごーく時代を感じます。印象深いのは毒にやられた狂四郎が「これが俺の見る最後の空の色か」とつぶやいて意識を失うシーン。私が最後に見る空の色はどんなで、その時どんな気持ちになるんだろうか・・。
5点(2004-07-22 18:15:20)
4.  眠狂四郎 多情剣
シリーズ第7作。第4作で狂四郎にコテンパにやられた将軍家の娘菊姫が、あの手この手で狂四郎を襲う。相変わらず女性の色仕掛けが満載で、狂四郎が色男ぶりを披露することには変わりないのだが、菊姫が狂四郎に対して抱く屈折してねじ曲がった狂おしい程の愛情の哀れさ。それを化け物とののしる狂四郎の目の奥にもしかし彼女と似通った狂気と屈折と暗さがあるのだ。そして、たまたま助けることになった少女「はる」に対して見せる優しさと憧憬。監督の井上昭が手がけたのはシリーズ中では今作だけだが、個人的にこの「多情剣」は好き嫌いは別として私のイメージするところの眠狂四郎に一番近い気がする。
7点(2004-07-21 16:22:24)
5.  眠狂四郎 女妖剣
シリーズ第4作。今回は頭がおかしくなっちゃった将軍の娘菊姫を中心に阿片、密貿易、切支丹などの思惑と欲望がからむ話。狂四郎の呪われた出生の秘密が明かされ、宿敵となる密貿易商「備前屋」の出現などシリーズの役者が出揃う。今回の目玉はズバリ「裸」。次々襲う刺客とかなぶりものにされる女とか、みんな淫乱なの!藤村志保まで脱いじゃってます。時代劇って言うより土曜ワイド劇場?ホラ、必ず女性のシャワーシーンがある、天知茂がやってた「明智小五郎シリーズ」みたいな感じ。正直言ってい私にゃ面白くないしちょっと呆れちゃうんだけど、これがシリーズ中で一番ヒットしたらしい。なんだかなー。
5点(2004-06-18 11:33:23)
6.  眠狂四郎 円月斬り
シリーズ第3作。今回の相手は次期将軍の座を狙って陰謀を巡らす将軍の庶子片桐高之。こいつは刀マニアで、集めた刀でボロ橋の下に住む貧しい人々を試し斬りする悪党。その現場に居合わせたのが、何やらいつもトラブルを探して江戸の町をウロついている(としか思えない)狂四郎と言うワケ。今回私が一番好きなセリフは高之とその取り巻きに狂四郎が呼び出さるシーン。取り巻きが思わず刀に手をかけた時の狂四郎の静かなひとこと「・・・・やるのか」。いや~ん、カッコイイ!(え?どこがって?見りゃわかりますがな)。ラストは炎上する橋の上での立ち回り。ハリウッドの派手な映像と比べればそりゃショボイかもしれないけど、この作り物っぽさが私は好き。別にリアルである必要は無いんだもの。ところでこの映画の惹句がすごい。「女も頂く、命も貰う!愛を知らず、冴えて冷酷、円月殺法!」ときた。レイプ魔狂四郎、あんたも人でなしだよ。この話で一番カッコイイのは狂四郎がレイプした片桐の婚約者小波じゃん。覚悟を決めた女ほど恐ろしいものはないのだ。
7点(2004-05-24 13:50:34)(良:1票)
7.  眠狂四郎 殺法帖
記念すべき市川雷蔵の眠狂四郎シリーズ1作目。なのだが、大不評の今作。何がダメかって狂四郎が気さくで明るすぎるのだ!と言うことで本シリーズに興味を持った方にはいつも2作目以降をお薦めしている。それにしても田中徳三は一体何処へ行こうとしていたのやら。アクション時代劇がやりたかったのか?それにしてはショボいアクションシーン。陳孫みたいなインチキヤローには円月殺法を使うまでもないゾ!原作読み直して出直しやがれだ(実際田中徳三は68年の「眠狂四郎女地獄」で出直すんだけど)。
4点(2004-03-15 12:57:49)(良:1票)
8.  眠狂四郎 悪女狩り 《ネタバレ》 
シリーズ第12作目にして最終作。大奥の権力争いと隠れ切支丹が絡む話しで、切支丹の男が狂四郎になりすまし辻斬りを繰り返す。印象深いのは遂にニセ狂四郎を斬ったか!と思いきやそれは鏡に映る己の姿だったという場面。これは悲しい。但しこの時代にありがちだが意味不明のサイケデリックでエロっぽいシーンは正直言っていかがなものかと思う。ちょっと勘弁して欲しいのだが、原作者の柴錬的には三隅研二が撮った「無頼剣」の如く格調高い時代劇よりこっちの方がお好みかもしれない。ラスト、狂四郎に斬られた切支丹のニセ狂四郎は「神よ!我らの罪を許したまえ。願わくば御許に・・」と祈りの言葉を唱える。すると狂四郎が言い放つ。「貴様を救う神があるか。俺も確かめに行きたいものだ。」ぎゃー!かっこいいーーーーーーーーーっ!!これを言いたいが為だけに登録したようなもんです。ハイ。しかし雷蔵は本当に次の158本目の映画「博徒一代・血祭り不動」を最期に神がいるのかどうか、確かめに行ってしまうのだ。37歳の早すぎる死。そして私はいつの間にか彼の歳を追い越してしまった。
8点(2004-03-02 16:43:59)(良:4票)
9.  猫が行方不明
迷子のペットを探す貼り紙を集めた海外の写真集を見たことあるんだけど、これがなかなか良かった。シンプルで個性豊かなデザインの中に、家出してしまった家族の一員を心配する愛情が滲み出ている(日本で良く見るワープロで作った年賀状みたいなのはダメ!)。この映画もそんな雰囲気をもった映画だ(あくまで雰囲気。この主人公のネコ探しにはあまり真剣味を感じない。そう言う映画ではないです。これが私なら半狂乱だ)。夜の街や裏町は都会ならどこでも似たような場所がある。いつでもどこでも一人でうろつくのが好きな私には、何だか妙に親近感を覚える映画だった。但し、こういうチャーミングな映画は見る前に期待し過ぎるとガッカリする可能性あり。あくまでさりげなく見た方が良いのではと思います。
6点(2004-02-03 17:06:38)(良:1票)
10.  眠狂四郎 勝負
市川雷蔵主演「眠狂四郎シリーズ」の2作目。田中徳三監督の1作目が大失敗・大不評だったので、この2作目が実質的なシリーズのスタートと言える。三隅研二監督の相変わらずのスタイリッシュな映像、大映の底力を見せつける美しいセット、狂四郎に次々襲いかかる刺客との立ち回りと時代劇の醍醐味を存分に味わえる。本作の狂四郎はまだ随分と明るくて口数も多いが、回を重ねるごとに孤独は深まり、その存在は凄みを増してゆくのだ。
8点(2003-11-10 11:13:05)
11.  眠狂四郎 無頼剣
市川雷蔵が大好きなので「眠狂四郎シリーズ」はほぼ制覇したが、その中でもやはりこの「無頼剣」の完成度が一番高いと思う。時代劇初心者にもまず勧めるのがこの映画。白い塀、家の中の磨き抜かれた木の感触、青い月と瓦屋根、わらべうた。三隅研二の表現する、切り取って飾って置きたくなるようなスタイリッシュで美しい映像の数々。そしてなにより雷蔵演じる眠狂四郎のニヒルな名セリフに「かっっくい~!」と唸りっぱなし。天知茂の悪の魅力にもウットリ。彼らのハードボイルド振りに比べたらサム・スペードなんてまだまだ半熟。但し、原作者の柴錬はいつものお色気を抑えたこの作品が不満だったらしく、試写を見て「これは狂四郎じゃない」と言って途中退席したらしい。へちょちょ星人さん、私も9点つけちゃいます!
9点(2003-10-28 12:49:40)(良:1票)
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