1. ネバーランド
あの兄弟たち、特に父親の死をきっかけに心を閉ざした少年との交流によって、ネバーランドの物語を書いたバリ。いつまでも子どもの心を持ちつづけて、ピーターパンやフック船長や時計を飲み込んだワニなんかの愉快なキャラクターを生み出した彼が素晴らしい人だと思えた。その一方で、あの兄弟の長男、同じく父親を亡くしたけど常にシャンとしていて弱気なところを見せず、母親や弟たちを支えようという責任感を持った彼は、すでに子どもじゃなく大人だったのが、なにか印象的でした。それから、劇中劇でピーターパンを演じていた女の子も、劇場では観客、ラストではあの一家の母親をネバーランドへいざなうという重要な役目を担っていて、少なくともこの映画の中でのあのピーターパンは、しっかりした大人の案内人という感じがした。演じていたのも落ち着いた人だったし(^^「子どもの心を忘れなければ、誰でもネバーランドに行ける」というこの映画のテーマは、主にバリとピーター少年に限られて当てはまるのかなと若干感じました。それよりも、心を閉ざした子も、周りの事情で本来の自分をさらけ出せない子でも、どんな子どもも、そう願うのなら大人でも、ネバーランドへ行ける能力をみなが持っている、というテーマで描いてくれていたら、なお良かったなと思いました。 6点(2005-02-12 00:09:16) |
2. 猫の恩返し
壮大なファンタジーではなく、ジーンと感動するという話でもないけど、雰囲気がほのぼのとしているし、キャラクターもちょっと少女漫画的で観ていて恥ずかしくなってしまうところもあるけど、主人公のハルや猫たちがしっかりしていて純粋に可愛らしく好感が持てました。それと、猫の国の色使いが淡い感じで、宝石箱かお菓子の国のような、きらびやかでいてなぜかおいしそうな印象でした(笑)。観ていて、昔のアニメ「クリーミーマミ」や「マジカルエミ」を思い出したのは私だけでしょうか!?そういった作品などをなぞったふうにも感じるけど、どこか懐かしさも感じられて、良い意味で参考にされているようにも思えます!ただ、自分がもし男性で、映画館で一人でこれを観たとしたらかなり気まずくなり、いくらジブリファンでも途中で席を立ったかも(笑)とにかく、とても爽やかな清涼剤的な作品でした。 7点(2004-02-04 02:04:05)(良:1票) |
3. ネバーエンディング・ストーリー3
シリーズものは、たいてい、1作目がいちばんイイ!といわれるけど、自分の中で、前作と比べるのはあんまり良くないように思ってた(特に監督や出演者が代わっている場合)、けれど、この作品はあまりにも前作までの雰囲気がすべてぶち壊されていて、ヒドイっっ!!テンポも流れる歌なんかもやかましくてずっと観ていられなかったし、キャラクターもみんな、やたらと血の気が多くて粗野になってる…。バスチアンが、不良グループに追っかけられて本の中に逃げ込もうと、「早く入りたいんだよ。じらすんじゃね―よ!」みたいにせかす場面なんかムショーに腹が立った!ほんとに、ネバーエンディングストーリーからかけ離れてる。この映画、文部省推奨みたいにされているのもどうかと思う(++; 0点(2003-10-23 13:32:05) |
4. ネバーエンディング・ストーリー第2章
キャストも映画のノリも、とてもアメリカチック!?になってる…。ストーリーは単純で、親子の愛がテーマみたいな教育的なものになっていてかなり子ども向きという感じだけど、それはそれで分かりやすくて楽しめるから良いのかも。ミニチュアのセットが多くて、全体的にイマイチちゃちなんだけどCGじゃない手作り感が伝わります。この映画のファルコンはかわいくてカッコよくて、とても好きです!模型で作られているけど、今の時代だったらCGになっちゃうんだろうな~。 6点(2003-10-19 01:11:55) |
5. ネバーエンディング・ストーリー
昔、ビデオが擦り切れるくらい何度も見ました。映画全体のファンタジックでちょっと不気味な雰囲気にすっかりハマりました。主演の三人も魅力的で、特に幼心の君役の女の子の気高さと清廉さに、自分も女ながらウットリしてしまい、主題歌も、訳せないけど英語の歌詞を全部覚えました(笑)原作も読みましたが、エンデさんがこの映画を批判したのは、特にラスト場面の、バスチアンが勇気を持ってファンタージェンを救ったのに、現実世界のいじめっ子を倒すのにファルコンを使って懲らしめた箇所が、自分の伝えたい話のメッセージを全く無視され、ぶち壊されてしまったということで気に入らないそうです。確かにそれはそうですね~。でも、原作とは違っていても、この映画はこれとして、嫌いにはなれないんですよねっ(^-^) 8点(2003-10-14 02:01:33) |