2. ネバーランド
原題のfindingの部分は邦題にもいかしてほしかったなあ。だけど素直によかったと思える作品でした。バリという主人公を「子どものように純粋な大人」ではなくて、むしろ矛盾だらけの複雑な男に描いていた点が気に入りました。前者にしていたら感動ねらいのあざとさが目立っちゃって逆にしらけちゃったと思う。けど、自分の芝居の評判を常に気にしたり、妻とうまくやっていけなかったり(これだって彼が純粋な男だからではなくて、自分の家庭から逃げているからだし)、でもひょんなことでつきあい始めたシルヴィアや子どもたちのことをどこか放っておけない・・・こういう俗っぽい設定のおかげで、逆に現実のなかでの「イマジネーションの力」や「信じれば・・・」のテーマが際だったように思います。こういう役をやらせれば、ジョニー・デップはうまい。蛇足ですが、ネバーランド、子どもとの交流、純粋な心・・・っていうのは、やっぱりマイケル・ジャクソンを連想せずにはいられないのがちょっと残念? [映画館(字幕)] 7点(2005-02-13 09:49:04) |