1. ネバダ・スミス
《ネタバレ》 今更ながらにキャストの重要さを再認識。私はマックィーンとその作品が好きなので、その補正がないかといったら嘘になる。やっぱりマックィーンは土や泥にまみれる役がピッタリですね。「大脱走」はじめ「パピヨン」「タワーリングインフェルノ」泥にはまみれてないけど「シンシナティ・キッド」もかなり好き。というか西部劇にもかかわらず脱出してんのには笑った。しかも2回も。監獄からの脱出っぷりは「パピヨン」に近いかな? 本作は復讐の虚しさを描いた作品、と見せかけて復讐を通してマックスが成長していく様を描いた物語、というのが妥当だろうか。復讐をとげる度に、あるいは行おうとするたびに銃の腕や悪事を働く手並みが上がっていき、反対に人からの信頼や名誉、愛を失っていく。しかし最後の最後に殺人による復讐を思いとどまる。これだけだと復讐の虚しさ系作品なのですが、片や様々な町やインディアンのテント、監獄や教会までも行き、様々な人と出会う。読み書きを覚え複数の女性を知り、酒やポーカーも知る。こう見るとやはり成長物語という方がしっくりきますね。 [DVD(字幕)] 7点(2014-03-25 00:23:07)(良:1票) |