1. ノイズ(1999)
「騙されたぁぁぁ」というのが、正直な叫び。[宇宙飛行士の妻]って原題のせいか、手の届かない未知の空間で仕事する夫の、未知の事故への不安、初めての妊娠への不安、解雇されたNASA職員の現実離れした言動への不安、そんなものに振り回されて、さてこれは、夫が本当に別なものに変わってしまったのか、NASAという特殊な機関にいる職員の言動は正常なものなのか、不安が高じた妻の妄想なのかと、心理スリラーの成り行きに、それなりに期待したおかげで、ラストのコケ方は無惨だった。不安に空回りしていくシャーリーズ・セロンは上手かったし、どんどん得体が知れなくなっていくジョニー・デップは物憂げな持ち味を凌駕する怖さを見せてくれたのに、あの落ち方はないだろぉ。ジョニ・デは結局、消耗品ですかい。妻の妄想だったっていう心理スリラーだったら、まだしもだった。悪いけど、セロンとデップの熱演だけ。 3点(2003-05-12 22:28:16)(良:1票) |