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1.  ノース ちいさな旅人
自分の親を見限った少年がフリーエージェント宣言し、理想の親を捜し求めてアメリカ中を旅して回るという童話。主人公が出会う全ての親候補には一長一短があり、結局、極々当たり前の結末に落ち着いていく教育的作品になってます。本作で良かった点は、主人公の個人的物語の周りでチルドレン・リブ的な運動が巻き起こっていく所。この辺はきちんと現実世界のパロディになっていて、ノースの「判例」に全米の子供が期待を寄せると共に、子供達が「組合化」していく様子は楽しかったです。馬鹿馬鹿しいスケールの大きさで最後まで飽きずに観せては貰えました、5点献上。
[地上波(字幕)] 5点(2006-09-29 00:03:19)
2.  ノートルダムの鐘
軽快な語り口や楽しい脇役、そして皆さんの評価の高い音楽で水準のディズニー・アニメにはなってますが、やはり題材の選定自体が本作最大の問題。もしかして製作サイドは「美女と野獣」を念頭に置いていたのかもしれませんけど、カジモドは最後までハンサムなプリンスに変身することは無い。彼は美男美女の幸せを横目で見てることしか出来ない存在なのです。従って本来なら、彼は殉教者となるべきキャラクター。しかしディズニーは彼に死ぬことすら許してはくれない。この後も彼は、寺院の塔の上で人形をこしらえ、石像に話しかけて余生を送るんでしょうか…、5点献上。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-08-02 00:03:08)(良:1票)
3.  のら猫の日記 《ネタバレ》 
まず、この邦題が素晴らしい。「マニーとロー」では何が何だか判りませんが、「のら猫の日記」は本作の内容をズバリと表してます。里親の元を抜け出して放浪を続ける孤児姉妹、16歳のローと11歳のマニーは正にのら猫。猫が台所から魚を盗み出す様に万引きで食料を手に入れ、猫が空き家に居つく様に、季節外れで家主のいない別荘に住み着く。おまけにローは、臨月近くになっても自分の妊娠にすら気づかない。挙句の果てには河原で出産って、こりゃ本物ののら猫だよ…。これも基本は、孤児が幸せに巡り会うという古典的児童文学の物語。しかし二人はオリバー・ツイストみたいに流されるだけではなく、無理矢理にでも幸せを連れてくる。♪幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだね~、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-03 00:00:55)
4.  NOVO/ノボ
「メメント」ではサイコ・スリラー、「50回目のファースト・キス」ではラヴ・コメディの題材となっていた「前向性健忘」をモチーフに、男女関係の新しい形を模索しようとしたフランス製のミステリアス・ラヴ・ストーリー。翌日には今日のことを忘れてしまう恋人ってのは、ある意味魅力的な存在。相手に過去の記憶が無い訳だから、自分が記憶となって相手をコントロールすることが可能だろうし、どんなに恥ずかしい行為をしたとしても翌日には綺麗さっぱり忘れてもくれる。しかし二人で歴史を作ったり、精神的に結びつくことは永遠に不可能。ここに重点を置いて、且つアナ・ムラグリスの方を主人公に据えて物語を組み立てれば、愛の欲求をテーマにしたもっと面白い作品になったと思う。ということで、神々しいミューズの裸体に4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2005-09-09 00:07:25)
5.  NOEL ノエル(2003年/邦画)
La'cryma Christi(おじさんには読解不能です)のTAKA主演のアイドル・アクション映画かと思いきや、何と平良とみ主演の馬鹿映画だった。南国沖縄が舞台になってるのに、この寒さは一体何だ?(「ナビィの恋」のパロディのつもりか?) やる事成す事、全て寒いぞ。よく「新春かくし芸大会」並などとゆー形容をしますけど、これが正にそれ。人気者のとみさんにあるのは雰囲気だけで、演技はもの凄~く下手。もしかして、今、日本で一番下手な女優じゃないか。もちろんTAKA君も期待を裏切らない酷さ。それに加えて、演出が「かくし芸大会」の様なバラエティ・ドラマのまんま。情けない効果音出し捲り、みたいな。最も寒さを感じた瞬間は、ラストに「Ⅱ」の製作を表明した所。悪いことは言わないから、やめた方が良いヨ、2点献上。
2点(2004-10-29 00:36:35)
6.  ノンストップ・ガール
この邦題から、楽しいドタバタ・ラヴ・コメディを想像してたら、ちっとも笑えない、何か危ない女の危ない話を見せられてしまった。これはある意味「ベティ・ブルー」に近いかもしれない。夫の方はどーしょーもない男な訳で、でも、これじゃヘザー・グラハム(相変わらずのお人形さん顔)の方にも同情や感情移入が出来ないゾ。ということは、どーしょーもない人達が繰り広げるどーしょーもない話でしかなく、これが面白い訳ないじゃん。ところで、このラテン美女見たことあるなぁと思ってたら、何と「ハムナプトラ」のアナクスナムンだったんですか? この点数は彼女に捧げます、3点献上。
3点(2004-06-11 16:10:32)
7.  ノーライフキング
「ドラゴンクエスト」等の発売日に量販店の前に長蛇の列が出来、TVゲームが生活の一部ではなく、まだブームだった時代、サイバーなテーマで都市伝説を描こうとした意欲作。テーマには当時、かなり惹かれるものがあり、なぜ噂が広まったのかというルポルタージュ風ミステリーでも、本格ホラーという形でも十二分に面白い映画にすることが可能だった筈。しかし、出来上がったものはいつも通りの尻切れトンボ。思い返せば前半の流言ミステリーと後半の物語の破綻具合は「自殺サークル」にさえ匹敵する出来です。園子温がモデルにしたのは本作だったのか? 3点献上。
3点(2004-02-07 14:13:44)
8.  ノイズ(1999)
シャーリーズ・セロンのプロモ的映画。膝を抱えて座った足の長いこと長いこと。夫を誘う仕草にセクシーな踊り。極めつけはプラチナ・ブロンドのベリー・ショート。う~ん、美しい…。しかし、田舎からニューヨークの上流階級にデビュー、その孤独から精神が錯乱していく妻って、「ディアボロス/悪魔の扉」と丸っきり同じ役柄じゃん! このストーリーのまま進めれば、なかなかのサイコ・サスペンスになったと思うのに、説明不足で理解不能のZ級SFに自ら転落。でもラスト迄の展開とセロンの美しさに、そこそこの満足感は得たので、4点献上。
4点(2002-10-17 19:32:36)
9.  ノー・マンズ・ランド(2001)
コメディコメディした映画ではなく(笑えるシーンはそんなに多くありません)、状況設定と物語そのものが毒々しい風刺劇。内戦の原因を知る者は一人としていないであろう中で戦うボスニアとセルビア、硬直した官僚機構と成り果てて「事なかれ主義」を徹底する国連(軍)、視聴率と名声だけを追い求め「真実」には興味を無くしたジャーナリズム。“no man's land”というのは「中立地帯」という意味らしいですけど、むしろ「人でなしの世界」ともとれる内容です。そこは全てが愚かで無力な世界、我が国も他人事ではありません。憂国の7点献上。
7点(2002-06-06 00:18:26)
10.  ノッティングヒルの恋人
ファンタジックなラヴ・ストーリーったってこりゃないだろう。現実離れさせたいんなら、いっそ宇宙人同士の恋愛にでもすれば良かったのに。タイトルバックからヒュー・グラントのナレーションまではまだ許そう、しかし、角でぶつかるラヴ・ストーリーでは掟破りの展開から、なんでいきなりキス??? よくこの脚本を映画にしようと思うなぁ、感心するよ。確かに脇役達が出てくると別の映画になるけど…。とにかく良かった、テレビで…(未見の判断の正しさが証明された)。皆さんごめんなさい、2点献上。
2点(2001-12-08 21:14:56)
11.  ノーバディーズ・フール
渋いよぉ、ポール・ニューマン。ただの地方都市の小さな建設会社従業員なんだけど、男の生き様ここにありって感じで、かっこいいんだ。ブルース・ウィリスも中小企業のオヤジ姿がいい味出てる。小品ながら私の胸には染み込みました。男性陣には是非って感じで8点献上。
[ビデオ(字幕)] 8点(2001-07-25 18:22:56)
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