2. のだめカンタービレ最終楽章 前編
オープニングのベートーベン交響曲7番で一気に引き込まれた。合間合間に入るのだめや脇役達の人間模様に笑ったりジーンとしたり、最後の1812年まであっという間の2時間。すでに下で書かれているが、劇団員の個別練習をモンタージュで一気に済ませたのもいい。また、千秋による楽曲の解説がある親切設計なのも変わらずに嬉しかった。ダメ集団の立て直しという様式美なストーリーで、個性的・意外性のある展開もなかったがが、その分大きな不満も無く普通に楽しめる。 映画館へ足を運ぶ一番の動機だった音の方だが、確かに奇麗で迫力があったが残念な出来。どの楽器がオケが、いつどこで鳴ろうとも同じ音。部屋で鳴ってるのかホールで鳴ってるのか、またその大小は?といった演出が無かったように思う。その場にいるような臨場感を味わえたのが観客の拍手喝采を送る場面と、1812を演奏する直前の沈黙で映画館の空調の音が聞こえた時だった...。あと、ホール内(とヨーローッパの町並みも)を映すロングショットで千秋とオケがピンボケな所がいくつかあって少々気になった。 [映画館(邦画)] 6点(2010-04-27 15:29:34) |