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プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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1.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 
主人公二人組の魅力や、ギャング二人組のおかしさ(トランクを開けるシーン等々タランティノの「レザボア~」のパクりではあるが)、または〝死ぬ前に海を見たい〟や〝母親にキャデラックを送りたい〟という男の願望には思わず共感してしまいますし、けっこう好きなのですが・・・、この映画が致命的なのはロードムービーであるのにもかかわらず全く移動が感じられないというところです。冒頭はギャングの風俗店ですが、主人公たちが海にたどり着く前に最後に立ち寄るのがこの場所となっているので、位置関係としてはギャングの店が海の近くにあるという事になります。従って病院からギャングの店方面へ向かっているということになるのですが、あの二人組のギャングがちょくちょく主人公たちのもとに訪れてはボスのもとに戻るので、主人公の二人が全く前進せずに同じところをグルグル回っていたように思えてしまい、さっぱり海への道を歩んでいるという感じがしないのです。ただ、ラストシーンとそこにかかる〝天国の扉〟はやっぱり良い!
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-02 18:31:14)(良:3票)
2.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
この逃走、追走劇は追う者と追われる者の距離感がとても良い感じだ。トレーラーハウスのソファーからスタートし、バビエル・バルデムはミルクを残し、証拠の弾は残さなくとも錠前を打ち抜いていく手口で同一犯という足跡を残していく。ジョシュ・ブローリンは金を換気溝に隠し、バルデムはその隠した形跡を見つける。ウディ・ハレルソンの役は一体何なんだ?と思ったが、彼の登場もまた小休止からこの追いかけっこを再開する合図であり二人の距離を繋ぐキーパーソンとなっている。さらに一触即発の対決シーンが凄い。バルデムがブローリン、トミー・リーと各々ドア一枚を挟んで対峙するのだが、いずれも夜でドアの足元の隙間、ぶち抜かれた鍵穴からそれぞれドア向こうの様子を窺う感じの闇と光が何とも言えない緊張感を生んでいる。またいわゆる映画に度々出てくるような殺し屋スタイルではないバルデムの不気味さが、この作品の異常さに一役買っているのは間違いない。少し寂しいのはトミー・リーが途中からほぼ傍観者と化してしまうとこだが、彼は原題の「~for Old Men」にあたる人物でありこの物語の意味付けをする役割を担っているからであろう(興行面の問題で仕方ないのかもしれないが、そこから考えても for old men を省いた邦題はいただけないと思う)。だがもしトミー・リーも「逃亡者」のジェラードの如くただただ執拗に迫ってくる保安官だったらもっと凄い作品になっていたかもしれないとも思う。
[映画館(字幕)] 9点(2008-03-18 18:14:06)
3.  野いちご
50年代の作品だったのでまずは斬新な象徴的シーンにビックリ。回想中に現在のイサクを登場させる手法も今でこそ度々目にしますが当時は珍しかったのではないでしょうか。 イサクは利己的な人物であったという設定ですが、名誉や地位などとは別にガソリンスタンドがあった町の人々ように彼を慕っている者も登場させていますし、イサクの周囲の面々にも多少なり利己的な面があるように見えます。つまり誰だってイサクのようになりえるかもしれないし、事故を起こした夫婦のようになるかもしれないし、イサクの息子夫婦のようになるかもしれない。僅かな事の差で人生は変わってしまう。でも僅かだからこそ自分自身で変える事もできる。しかしその僅かな事が難しいから人間は後悔する。冷たい雰囲気の中、イサクに好人物の印象をもたせることによって決して否定的にはせず、人間には欠点があるけれどそれでも自身を見つめればそれで良いのだという温かいメッセージを感じました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-17 11:51:44)(良:1票)
4.  の・ようなもの
で、結局何なの?というような内容だし、冒頭のカップルとのやりとりや結婚式のシーンは良く分らないし、所々出てくる小ネタも笑えるほどじゃないけれど、見ていてどこか心地良い作品です。お金はない、将来への不安はある、そのうえ落語は下手ときているのに、真打目指して日々面白おかしくやっている志ん魚のとぼけた味わいが良いですね。この作品はちゃんと観るのではなくTVつけておいて、他の事しながら雰囲気を感じたいというタイプです。画面の向こうで別の世界の平和な日常が営まれているようでどこか落ち着きます。シントト、シントト…。
[地上波(邦画)] 7点(2006-05-17 18:15:56)
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